フロントグラスが変 水の付き具合を一様にしたい
車の手入れ関係のネタです。
僕のポリシー?として、ボディが古ぼけても安全走行にはさほど影響はないので気にしないのですが視界の確保は安全に直結するからちゃんとしなきゃならないと考えています。
ウロコを取るのは大変だ、塗装用コンパウンドでは厳しい
フロントグラスのウロコを取ろうと考えたのは雨が降った時ワイパーが届かないところの見え方が「これじゃ見にくいよね」と感じたからです。
中途半端にウロコが取れたときの見え方がこれです。駐車禁止の標識の下半分の部分ではウロコがとれて雨水がぴったり貼りついているのに対してそれ以外の部分ではウロコのせいで雨水が貼りついた部分とはじかれている部分がまだら状に入り混じって外の像がはっきりしません。駐車禁止標識の上半分と下半分の見え方を比べれば分かると思います。
この写真のようにフロントグラスの下の方ではウロコのせいで雨だれ状に水が残っています。ワイパーが止まったところの雨水の付き具合がほかの部分と違っていることもわかります。
フロントグラス全面のウロコを完全に取り除けば水の付き具合が一様になって見え方がましになると思ってウロコを取り始めました。
最初は家にあるものでどうにかしよう(タダで済まそう)と思って塗装用のコンパウンドを使ったのですが、1回の作業で30㎝四方のウロコを取るのがせいぜいです(頑張ればもっとできるけど)。ウロコを完全に取り去るのにあと何週間かかるかわかりません。
結局、目的外使用じゃ効果は少ない、無料のものですまそうとすると労力の負担が耐えがたいものになるということを痛感して専用(でも素人用)の市販品を試すことにしました。
専用の市販品を使おう
市販品には酸などの化学反応で落とすものと研磨剤で物理的に落とすもの(研磨タイプ)、両者の混合という製品がある感じです。
しかし、そもそもの問題として洗車・カーケア用品は素性が良くわからない製品が大部分です。
成分表はないかあっても簡単すぎて何が入っているかわかりません。説明文は消費者にアピールすることだけを狙っているのか非科学的というか感覚的です。
せめて人体にどのように危ないのかくらい教えてほしいのでがSDSを読むことができる商品はほぼ皆無です。この辺は家庭用品とは大きな違いです(リンレイとかジョンソンとか、家庭用品も扱っているメーカーでも家庭用品の商品説明とカーケア用品の商品説明には差があるような気がします)。
その一方で「酸化セリウム」は消費者にアピールするのでしょうか、「酸化セリウム」と具体的な物質名を書いた商品もあります。
でも酸化セリウムはガラスレンズの研磨に使われる、つまりガラスを削る能力があります。表面を均一に削ることができればいいのですが素人の手作業でそんなことができるわけがありません。
クエン酸や塩酸とかの酸性の薬品を使う製品もありますが酸性の薬品ではワイパー傷があると白い筋になるとかの話も聞きます(親切にワイパーを使う窓には使うなと注意喚起している製品もあります)。
少なくとも酸化セリウムを含有しない、酸性ではない、単純な研磨剤と界面活性剤くらいが入っている(と思われる)製品を選ぶことにしました。
色々試してこの製品が良かった、というわけではないのですが、粗めの不織布でこすり落とすコンセプトの商品ですから研磨系だろうと考えて買いました。名のあるブランドだから変な製品ではないだろうし、同じくくりの製品の中で1000円を切るということも魅力です。
弱アルカリ性と書いてありますからクエン酸は入っていないでしょう。
酸化セリウム入りなら商品アピールになるから酸化セリウム入りをうたうでしょうが、そうは言っていないということは酸化セリウムは入っていないでしょう。
この製品では「ダイヤモンドパウダー配合」が気になります。本物のダイヤモンドペースト的な粉末が配合されているという意味ならガラスが削れてしまいます。ま、配合されているとしても、ダイヤモンドペーストのような高価なものが1000円以下の製品に高濃度で配合されているとも思えませんけど。
カーボランダムとかの「ダイヤモンドのように研磨力のある研磨剤」という意味の「ダイヤモンドパウダー」なら安心です。
専用品の効果は抜群
ガラスの水垢・ウロコ取り製品のレビューを見ると、「力がいる」「時間がかかる」「根性がいる」「筋肉痛になる」とかの意見が多いのですが、機体のペーパー掛けで鍛えられている模型ファンとしては何ということもありません。
主翼や胴体の水研ぎのような感じでシャカシャカと磨いていくと数十分でウロコがほぼ取れました。ワイパーの拭き傷のように見えたものも取れました。使った感じはクレンザーのようです。
研磨剤が弾かれなくなると油膜レベルの汚れが落ちて、その後しばらくこすっているとウロコも落ちるという使用感です。ウロコが落ちているかはガラスをきれいにしなければわかりませんから時間を掛けなければなりません。
1回目で8割がた落とす、2回目で落ちなかったところを落とすという感じで2回に分けて作業しました。