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小型ガソリンエンジンRCGF 10cc REの消音、一本出しにしたら?①

 小型ガソリンエンジンRCGF 10cc REの消音ネタです。

 RCGF 10cc REは、とりあえずはグローエンジン用のマフラーをつけてグローエンジン並みの音になりました。
 それはよいのですが9,000r.p.mくらいの回転域で1,000r.p.mの回転数の低下にはがっかりです。普通に飛ばすには十分ですが力を出し切っていない状態なのをどうにかできないかと思います。垂直上昇でもスピードが落ちない力を取り戻したいものです。
 それにマフラーの後部が胴体の側面に突き出ています。空気抵抗的にはマフラー全体が胴体から突き出ているのと大差ないのでしょうが美観上の問題があります。

アルミ缶サブマフラーを使いたい

 オリジナルのマフラーの尾管が2本出しだったので今までのサブマフラーは2本並列でした。
 この仕様では60クラスのグローエンジンに純正のマフラーを付けた音ほど静かにはなりませんがオリジナルのマフラーに比べて回転の低下はほぼありませんでした。
 アルミ缶マフラーでグローエンジン用マフラー並みの音になれば胴体の下にサブマフラーを納めることができてスマートにできます。もう一度アルミ缶サブマフラーでどうにかできないか試すことにします。

1本出しにしたら?

 RCGF 10ccには側方排気のバージョンもあります。

 完全な後知恵ですがグローエンジン用のマフラーをつけることになるのなら側方排気タイプの10cc SEを買っておきゃよかったと思います。こういうのを「後悔先に立たず」と言います。
 ところで側方排気のRCGF 10cc SE(Side Exhaustでしょうね)のマフラーは尾管が1本です。写真を見る限り尾管の太さは2本出しのREと同じようです。
 RCGFの販売促進資料や取説を見ると2本出しのREと1本出しのSEの出力は同じ1.9HPになっています(10ccのガソリンエンジンが1.9HPも出せるのでしょうか?カタログ値はマフラーなしの数値だったりして?)

 RCGF 10cc REの古いバージョンでは1本出しのマフラー仕様のものがあったようです。てことは1本出しにしても大丈夫じゃないのという気がします。何しろ内径が12mmくらいで排気が流れる面積は排気ポートとほぼ同じですからね。


 1本出し仕様でアルミ缶サブマフラーを付けたらどうなるか試すことにしました。

 オリジナルマフラーの片方の尾管に栓をしてふさげるようにします。

 試験のために準備した資材は写真のとおりです。ずいぶんありますが作業環境が整っていない飛行場では全部をテストすることはできません。
 オリジナルのマフラーと片方の尾管をふさぐ栓、多孔貫通管(内径13mm)式のせき止めタイプのサブマフラー(ライムグリーンの缶)、多孔貫通管式の素通しタイプのサブマフラー(赤い缶)、謎のGPカー用のマフラー(尾管の内径8mm)、内径9mmの多孔貫通管を通した小型サブマフラー2個(素通しタイプとせき止めタイプ)、排気口を絞る外径10mm内径9mmのアルミパイプです。
 テストするのはとりあえず赤い素通しタイプのサブマフラーにします。

初期値を取る

 グローエンジン用マフラー仕様では出口の径は内径8mm(外径10mm、肉厚1mmのアルミ管)ですからENYA 61CX用のSM611CXマフラーと同じ径です。バッフルを細工したせいかSM611CXと比べて音が静かな一方で(僕の耳で聞いた感じです)回転数は変わらないという優れものです(自画自賛)。

 実験した日の写真ではありませんが仕様で回すと9,000r.p.mは出ません。ニードル調整を詰めると8,800r.p.mくらいまで出ます。
 アルミ缶サブマフラーでこの回転数を上回ることが目標です。
 まず、本来の力を確認するためオリジナルマフラーの2本出しです。

 9,400r.p.mくらいです。アルミ缶サブマフラー付きで一番回った時で9,800r.p.m回っていましたからニードルを調整すればもっと回るでしょうね。


 次に片方の尾管に栓をして1本出しの状態で回しました。

 えっ?という結果です。かなり回転が落ちてます。カタログの出力表示は何だったのでしょうか。マフラーなしの出力だったんでしょうか。
 これだけでグローエンジン用マフラーと同じくらいに落ちています。実験を続ける意欲が落ちました。

1本出しの実験開始

 気を取り直してサブマフラーを付けてここからどれくらい音と回転数が変わるかを調べます。


① 素通し仕様で出口がサブマフラーの内径のままの13mmで回転を取ります。

 回転が上がりましたね。ノーマルマフラーに余計なものを付けたのに回転が上がる理由はわかりません。同調効果とか何かが働いているのでしょう。意図的にやってできるものではありません。
 音の方は脳みそがくすぐられるような破裂音がかなりキャンセルされました。多孔貫通管の効果があることが分かります。


 希望が出てきたので出口を9mmに絞ります。

 回転数は8,800r.p.m。調整を詰めればもっと回転が上がるかもしれません。
 音は小さくなりましたが少し離れたところで聞いてみるとグローエンジン用マフラーより音が小さいとは言えません。

 とりあえずこの仕様で飛ばして音の聞こえ具合を確認することにしました。
 上空でスロットルを8割以上開くと何かの閾値を超えたように音が大きくなります。本人としても消音効果が抜群とは感じません。数百メートル離れたところの電動機専門のクラブの人たちに感想を聞きました。
 評価はかんばしくありませんでしたね。「一発でガソリン機だと分かった」、「迫力がある」、「苦情が出る」と散々です。


 アルミ缶サブマフラーの将来は暗いのですが次回はさらに工夫してみます。どうしてもだめならグローエンジン用マフラーにすればよいのでこのエンジンが運用不可能になるわけではありません。

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