差し込み式ピアノ線後傾脚に不具合発生
こてる32の主脚は去年の10月に新仕様の脚に換装しました。
この辺の経緯は以前のブログに書きました。
こてる32の「差し込み式ピアノ線後傾脚」の耐久性を本格的に確かめたくて敢えて風の強い日に飛ばしてみました。
いつものとおり脱線からです。
こてる32に搭乗するパイロットのこてるさんとキャノピーと一体化しているわけではないので気が向けばパイロットにもキャノピーにもいろいろと手を入れることができます。
せっかく作ったこてるさんですが、キャノピーのフレームが邪魔で顔が良く見えません。こてるさんが座る位置を後ろにずらそうかと考えています。
話が脱線していますがいよいよ飛ばします。
脚が後ろに傾いていますが「後傾脚」ですからこれで正常です。
グローエンジンはプラグヒートする手間が掛かるのがめんどくさいですね。ガソリン機はその点で楽です。
ところで自作のプラグヒートシステムをご覧ください。手作り感が出ています。
エンジン側につなげるのにピアノ線を曲げたクリップを使っていますがほぼ故障することはありません。数年使っていますが大丈夫です。差し込み式のプラグヒーターが壊れてからミノムシクリップでプラグヒートしていましたがミノムシクリップよりもはるかに耐久性があります。しかも材料費は僅少です。
差し込み式のプラグヒーターに比べてプラグ穴の周りが傷だらけになることがないのも長所です。
想定外の所が壊れた
話がどんどん脱線しましたが肝心の脚の耐久性というか実用性です。
ピアノ線が曲がるのは当たり前です。
普通に飛ばしていたら曲がりますがこの程度なら機体に取り付けた状態で手で曲げれば元に戻ります。
「差し込み式ピアノ線後傾脚」の弱点は脚柱のピアノ線が回ってしまうことです。
ピアノ線が回ってホイールがトーアウトの状態になったらホイールの向きを直して脚止めのホイールリテーナーのねじを締め直します。イモネジではトルクが掛からなくてダメです。ホイールリテーナーもアルミ製ではネジ山が舐めてしまうでしょう。
とまあ、ここまでは想定内で案外使えるなという感じですがこの日の4回目の着陸で機体がつんのめりました。
ソフトランディングだったのになぜかなと思って調べたら、
ピアノ線はホイールリテーナーに固定されていますがホイールリテーナーが回っていました。これでは飛ばせないので店じまいをして帰宅しました。
家でカウルや脚覆いを外して調べると、
ホイールリテーナーを固定していたエポキシが剥がれていました。
ホイールリテーナーを外した状態です。ホイールリテーナーにギザギザが付いていたので大丈夫だと思っていたのですがかなりのストレスが掛かったようです。
新機軸で経験がないのでこういう壊れ方をするとは想定外でした。
ホイールリテーナーをもっとしっかりさせなければピアノ線とホイールリテーナーが一緒に回ってしまうことが分かったので工夫することにします。