小型ガソリンエンジンRCGF 10cc REの消音、テストスタンドで実験
テストスタンドが完成しました、と言っても写真を見ればわかるようにやっつけ仕事感があふれ出ています。恥ずかしいのでテストスタンド本体の製作過程は記事にしません。
道具立て
機体から取り外したタンク、点火ユニット、電池を取り付けました。取付けはスポンジを敷いてヒートンに輪ゴムで止めるという適当なものです。
エンジンを掛けたり止めたりする時に電池と点火ユニットのコネクターを抜き差しするのではコネクターが劣化する心配がありますから手持ちの電子スイッチを付けました。これも両面テープで取り付けました。
スロットルレバーはリターンスプリングが効いているのでフルスロットルにするときにはロッドを引っ張ってヒートンに引っかけます。ヒートンから外せばアイドル位置に戻ります。
本命の新作マフラーの他に対照実験に使うマフラーも持って行きました。
肉厚のカー用のマフラーとこれまで使っていた貫通多孔管仕様の直径35mmのアルミ缶のマフラーで、赤いのは素通しタイプ、水色のは貫通多孔管の途中を隔壁でせき止めたタイプです。
図面にするとこんな具合です。今回は図面の右半分の35mm缶マフラーで様子をみます。
これまでのマフラーは飛行機に載せた状態で回したのですがそのときは各仕様の音の違いがはっきりしませんでした。
せっかくテストスタンドを作ったので同じ日に連続して回して違いを確かめたい気持ちがあります。テストスタンドを作ったおかげでマフラーの実験がエスカレートしていきます。
実験開始
プロペラは実運用では14×6を使う予定ですが上空で回転が上がることを想定してJ.X.Fの13×6を使います。
まず初期値となるオリジナルマフラーでの回転数を取ります。
〇 オリジナルマフラーの2本出し ①-1
始動直後は9,600r.p.mが出ますがやがて9,400r.p.mくらいで落ち着きます。脳みそをくすぐられる感じの音です。
〇 オリジナルマフラーの1本出し ①-2
回転数は2本出しと全く変わらない9,400r.p.mでが終始出ました。先日の実験とは違う結果ですがこの後の運転でも回転数は変わりませんでした。
さて、マフラーを付けて運転を始めるのですがいきなりつまづきました。
本命マフラーを付けて運転してみたらあっという間につなぎのシリコンパイプが「ニュル」っという感じですっぽ抜けました。
タイラップを持参しなかったのでどうしようもありません。実験方法を変えて皮手袋をした手でマフラーを押さえながら回転数を取りました。
〇 35mmアルミ缶マフラー素通し型13mm口径 ②-1
8,300r.p.m
〇 35mmアルミ缶マフラーせき止め型13mm口径 ②-2
8,400r.p.m
〇 カー用マフラー8mm口径 ③
8,300r.p.m
〇 40mmアルミ缶マフラー9mm口径 ④
8,500r.p.m
回転数は五十歩百歩でしかもグローエンジン用のマフラーと同じような回転数です。
音の方はオリジナルマフラーを1本出しにして全開運転中に各マフラーをはめたり外したりして聞き比べたのですが、マフラーなしのときの爆音で耳がバカになってマフラー同士の違いが分かりません。
新作の40mmアルミ缶マフラーが一番静かな感じだったのですがプラシーボ効果かもしれません。
運転中の動画を撮りましたがアイフォンのマイク(ほかの撮影機材でも同様でしょうか?)は音量を自動で補正するようなので家で再生しても絶対的な音の大小はわかりません。動画のリンクを貼りたいのですがパソコンの調子が良く無くてできません。
いずれのマフラーもオリジナルのマフラーよりもはるかに静かになっているのは確かですが同じ行程容積の10ccクラスのグローエンジンに比べてどうかと言えば実際に飛行機に積んで飛ばして見なければわかりません。
なんとも微妙な結果になってしまいました。