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自作ホイールパンツを作り直す 石膏雌型離型処理

 石膏雌型の離型処理を始めます。

表面を平滑に近づける

 エポキシ樹脂と黄色のラッカーで表面を強化した石膏型の表面を整えます。

 2回目のラッカーを吹いた後の表面の状態はこんな具合で、ラッカースプレーだけあって吹き肌がウレタンをエアブラシで吹いたほどきれいではありません。
 製品表面の平滑さは離型剤の塗り方などで変わるので雌型の表面を鏡面レベルに仕上げてもしょうがないと自分に言い訳して考え、製品が食いつかないレベルにとどめます。
 800番で出っ張ったところを狙いつつも全体を軽く削り1500番でペーパーの目を消します。
 1500~2000番くらいのペーパーで磨くとペーパー目が残って曇りガラス状にまでしかなりませんがワックスを塗りこめば離型は可能です。

ワックスがけ

 ワックスを掛ける時は、塗る、少し乾かして磨く、しっかり乾かして固くする、次のワックスを塗る、というサイクルを繰り返します。
 ワックスがしっかり固くなっていない状態で次のワックスを塗るとワックスの溶剤で先に塗ったワックスの層が破壊されるような気がします。2時間かけてワックス作業を終えました。

 4回くらい繰り返すと鈍く光ってきます。筋が見えますがペーパーの目なのかワックスの拭き筋なのか判別できません。製品が型に食いつくことはなさそうです(食いつかなければいいな)。
 次はPVAの塗布ですがPVA(洗濯糊)は水溶液です。水分をはじく力は乾いたワックスより乾く前の溶剤(石油系?)が飛んでいないワックスの方が強いような気がしますからワックスが完全に乾くのを待ちます。

PVA塗布(吹き付け)

 型の周囲はラッカーの層が薄いので水が石膏に浸み込む恐れがあります。PVAが回らないように養生するためと型を保護するために布製のガムテープを貼っておきます。
 PVAはスポンジやハケで一発で塗る、ということが言われていてそれが正しい方法なのでしょう。しかしそのまねをしてうまくいったためしはありません。ワックスの上にPVAを塗っても型の表面が「ベター」とPVAで濡れたことは全くなく、大なり小なり弾かれてムラができます(僕の経験です)。

 そこでエアブラシで細かい霧を少しずつ吹いて、乾燥が進んだらまた吹く、という感じでPVAの層を作ることにします。
 数年前、YouTubeでオートバイのカスタムパーツをカーボンFRPで作っている人の動画を見ました。その人はPVAをガンで10回近く吹き付けてから積層し、離型後にビニールフィルム状になったPVAを製品からはがしていました。PVAを落すには製品を水で洗う必要があるのですが、この人の例では物理的にはがれるのでその工程を簡略化できるようでした。
 それを見て「1層吹くごとに乾かして粘度を上げれば弾かれにくくなるんだろうな」と思って最近はこのやり方にしています。

 1回吹いたら扇風機で乾かして粘度を上げます(奥様が在宅中なのでヘアドライヤーは使えない)。次を吹く前に完全に乾かした方がいいのかもしれませんが粘度が高い溶液が一様に貼りついている状態になればよいと考えて表面の半分くらいが乾いたら次を吹きます。

 吹いた直後で乾いていませんがPVAが弾かれることなく膜になっています。色が付いているのでPVAの回り具合が分かります。厚い所と薄い所の差が分かりますがPVAが回っていないところはなさそうです。


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