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NGH GT9-Proの金属音対策、合成油ではどうだろう:能書き編

 ガソリンエンジン用の燃料ネタの続きです。


 NGH GT9-Proは行程容積9cc、グローエンジンでいえば55クラスです。このエンジンでこれまで18ℓ近くのガソリンを消費しました。グローエンジンに換算するとその倍の40ℓ分は回したことになるんじゃないでしょうか。

謎の金属音

 以前の記事で触れていますがこのエンジンは運転中の金属音が気になります。マフラーの消音効果が上がったせいもあるかもしれませんが最初の頃より金属音が大きくなったような気がします。
 グローエンジンでベアリングが傷んだ時とは違う音ですがどこかがへたってきたのかもしれません。


 ガソリンエンジンの経験者に教えてもらったのですが、調子の悪くなったエンジン(そんなに回していない)をメーカーに見てもらったところクランクシャフトのベアリングがヘタっていたそうです。
 その人によれば「オイルが20%も入っていてアルコールで冷やされるグローに比べてガソリンエンジンは消耗が激しいんじゃないの」という見解です。この意見には説得力があると思いました。


 ガソリンエンジンはグローエンジンと違ってアリングが錆びない、したがって長持ちすると思っていましたがそういうことでもないようです。

良いオイルを使えば音は小さくなる?

https://procable.jp/engineoil
 カーオーディオを扱っている業者にロイヤルパープルを強力に勧めているところがあります*。勧める理由は、
潤滑性能が高いオイルを使う、→ エンジンの音が小さくなる、→ 室内が静かになってオーディオの音が良く聞こえる、という理屈です。


* 「ロイヤルパープル」、「偽物」でググるとロイヤルパープルの正規輸入代理店?と並行輸入品の取り扱い業者の間のバトルを見ることができます。結構面白いです。興味のある方は方は検索してみてください。


 調べてみるとロイヤルパープルはPAO(ポリアルファオレフィン)ベースのオイルで「特殊高分子結晶体シナーレック(Synerlec)」という添加剤が金属表面とオイルを強固に結びつけるとか金属表面に強固な皮膜を作ると説明されています。
 「高分子結晶体」といわれるとエンプラのような固体を想像します。金属面に吸着するけれどエステルとは違う仕組みなのかもしれません。
 昔はやったテフロン系のコーティング材のような気もしますが僕の知識ではよく分かりません。


 宗教じゃないんですから分かるように説明してもらいたいものです。


 PAOは化学的に合成して作られる製品といっても元は石油ですから(ナフサから分留したエチレン(C2H4)が原料だったかな?)炭化水素です。その潤滑性能(金属への吸着力)はいろんな炭化水素の混合物である鉱物油と同等でしょう(という理解でいいんですよね)。ロイヤルパープルの製品はPAOの性能を添加剤で補っているのかもしれません。


 カーオーディオの業者のお薦めですから潤滑性能が高い(摩擦が減る)結果としてエンジン音が小さくなるのは確かなんでしょう。

合成油

 ひまし油混合の燃料の実験もします。ひまし油系の性能が段違いに良ければ(金属音が減れば)ガソリンエンジンにもひまし油を使ってもいいのですが(安いのも魅力)ひまし油は自作グロー燃料に優先して使い、ガソリンエンジン用の燃料は合成油系にしたいところです。

 アムズオイル(と読むんでしょうね)のセイバープロフェッショナルです。別の記事でも書きましたがスズキのCCISスーパーで運転して機体の裏側に真っ黒な排油が付いているのを見た人が譲ってくれたオイルです。


 八戸森林組合のブログによれば煙が非常に少ないそうです。チェンソーや刈払機のような手で持って使う道具にとっては重要なことです。
https://blog.goo.ne.jp/8morikachou/e/9f749f78ef173ec3d0e3a7ea6f6cb0dd
 2ストバイクに使っている人のブログによればスラッジの堆積がほとんどないそうです。
https://zombies4.blog.fc2.com/blog-entry-234.html
 模型エンジンではOSのガソリンエンジンがこのオイルで動作確認をしています。
https://www.os-engines.co.jp/product/gas/manual/GT120T_JP.pdf


 化学合成油を一番初めの頃に売り出した企業だそうなので鉱物油を高度に精製したなんちゃって化学合成油(グループⅢ、VHVI)が基油ということはないかもしれませんが、PAO(グループⅣ)なのかエステル系(グループⅤ)なのかポリブテンが入っているかなどの情報はありません(調べきれなかった)。
 とはいうものの使用実績はあるし100対1の混合比が指定されているので高性能であることは確かでしょう。

 ボトルの裏の説明に「Richer mix ratio may be used where desired.」と「ご希望ならもっと濃い目の混合比でもいいよ」的なことが書いてあります。
 混合比表(Mix Ratio Table)には50対1までしかありませんがデポジットが多くなってもエンジンが壊れることはないでしょうから30対1で使うことにします。


 ほかの製品もありますがとりあえずはこれを試そうと思います。

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