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ひまし油系燃料でガソリンエンジンを回したら?

 模型用ガソリンエンジン用にスズキのCCISスーパーを使っていますがそろそろ使い切ります。
 鉱物油のCCISスーパーを使ったのはRCGFの取説にならしは良質の鉱物油を使えと書いてあったため、「ほんとかな~」と思いながら1ℓ缶を買ったからです。
 鉱物油には価格以外にメリットを感じなかったので合成油に切り替える予定ですが、実験のためひまし油を使ったらどうなるか試すことにしました。

ひまし油で回して大丈夫か

 潤滑性能が高いオイルと言えばひまし油です。ひまし油は極性物質ですから金属に強固に吸着する、つまり潤滑性能が高いわけです。
 グローエンジンでは「シャーシャー」音がするエンジンの燃料をひまし油系に替えたら音がおさまった経験があります(摩耗した部品が復活するわけではないんでしょうけど)。
 模型用ガソリンエンジンでひまし油の使用を推奨しているメーカーはどこにもありませんが実車用にはひまし油含有の製品が流通しています。
 

 自動車やバイクに詳しい人が愛用する和光ケミカルのPDF版のカタログにも植物油(ごま油とかコーン油とかではなくてひまし油でしょうね)配合の製品が掲載されています。
 実車用に市販品が出ているくらいですからスラッジやデポジットが溜まるとかの欠点があったとしても壊れることはないでしょう。

ひまし油は経済的

 ひまし油系が使われている理由としては値段の安さもあるかもしれません。高級エステル系オイルが1ℓ当たり4,000円とかするのに対して純ひまし油は千円台前半で手に入ります。

 これは純ひまし油に着色料と添加剤を入れたオランダPutoline のCastor Rで、お値段は2021年段階で税込み1350円です。混合比を濃くしなければならないとしても高級エステル系オイルよりはお買い得です。
 以前の記事でも紹介したとおり自作のグロー燃料に使っていて支障は感じていません。

 説明書きはこんな具合です。日本語以外の説明では4サイクルエンジンにも使えるそうですが使うたびにエンジンを洗わなければならないでしょうね。

 Putoline のCastor Rは日本では取り扱われなくなったようですから長期的にひまし油を使うのならこちらの写真の石鹸を作る材料としてのひまし油を使わなければならないでしょう。幸い、お値段はさらにお安くなります。

実験準備

 実験用にひまし油20cc、ガソリン400ccの燃料を作ります(混合比は20対1)。

 こんなアルミのボトルを準備しました。説明書によれば消防法に適合しているようですが僕がガソリンスタンドのスタッフならこんなものに給油したくありません。給油中にボトルが倒れたら大変なことになります。
 飛行場で3リットルの携行缶からガソリンを抜き取って混合ガソリンを作ることにします。


 鉱物油系の燃料を使い切ったら実験したいと思います。
追記:後日、運転状態の動画を撮りました。

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