年金生活フライヤーのブログ

ラジコン飛行機関連のブログ

こてるRCGFの再生⑥ 側板の作成、その他

 自作機といっても凝った構造にはしません。簡単に作れて精度を確保しやすく、ある程度見栄えもいい工法を目指しています。


 最近の工法は、左右の側板と防火壁、胴枠を組み合わせて四角い箱を作って上下に風船張り(甲板張りというのが一般的かな?)の構造をくっつけるというものです。

組み立て前の小細工

 四角い箱ができてからでは手が入らなくて作りにくくなるところがあります。
 点火ユニットとタンクをスポンジでくるむのでかさばる(くるまなくても大丈夫かな?だけどくるんだ方がいいよね?)、プラグコードは曲がり癖がついているから点火ユニットの取り付け位置は限定される、燃料チューブは硬い、ということで、今回は点火ユニットの上にタンクを配置することにしました。
 この配置だとタンク台を最初からつけておくと、それが邪魔になって点火ユニットを取り付けるのが大変です。
 というわけでタンク台は取り外し可能にして、点火ユニットを積み込む、タンク台をねじ止めする、タンクを積み込むという仕組みにすることにしました(説明が難しいな)。
 タンク台の取付けフランジや引掛け用の仕掛けの工作は胴体が四角な箱になった後では苦労します。


 タンク台はカンザシパイプの下の角材の間に後ろの方を引っかけ、前の方で防火壁のステーにねじ止めする仕組みです。


 全体の構成はこんな具合です。タンク台を外しておけばタンク台に邪魔されずに点火ユニットを積み込むことができます。


 次は側板の作成です。

側板の作成 

 胴体は、主翼後縁より前は単純な直方体、後は部材の自然な曲がりに合わせて絞っていきます。自然な曲がりは図形ソフトの「ベジェ曲線」を使うと再現できます。


 側板の外形は単純な長方形です。図面を印刷してこれにならって切り出します。

 A4で出力して4枚つなぐと側面図ができます。


 3mmバルサをロンジロン(強力縦通材)の役割を果たす900mmの3×3のヒノキ棒で挟む構造にします。ヒノキ棒の900mmをフルに使うとほぼ頭からしっぽまで通すことができます。

 部材を切り出すとこんな具合です。900mmの3mmバルサ2枚、600mmの3mmバルサ1枚をフルに使って端材をあまり出さずに切り出せました。これらの部材同士を剥ぎ合わせていきます。


 長いものの接着面の直線・直角を出すためにアルミアングル材に120番のサンドペーパーを両面テープで貼ったものを使います。


 ヒノキ棒とバルサ材は全て3mmなのですが同じ3mmでも900mmのバルサ材と600mmのバルサ材では厚さが違い、3mmのヒノキ棒とくっつけても食い違いができます。
 写真でも食い違いができていることが分かります。対策として表側になるところがツライチになるようにヒノキ棒を押さえつけながら接着していきます。
 僕はあまり瞬間接着剤を使わないのですが、こういう時は低粘度の瞬間接着剤が便利です。


 側板の前と後ろをヒノキ棒で結合するときは側板上面が直線になるようにアルミのアングル材を案内にします。寿命が来たニッケル水素電池が良い重しになっています。


 ここまで組み立てれば一安心ですが、

 こんな具合にゆがむ可能性があります。

 側板の窓の部分に筋交いをかませると強固な構造になります。筋交いを無理やり押し込むとヒノキ棒が上下に逃げますからアングル材で直線になるように押さえておきます。

 筋交いと上下の縦通材の結合がイモ付けだと弱々しい印象なので三角形のガセット(こういう部材もガセットというのかな?)を付けます。見映えの問題ですね。本当は薄板を裏側から貼り付けて縦通材と筋交いを一体化する方が強度上有利だと思います。
 なんか、トラス橋の模型のようですね。


 強度上不利になるのに胴体の後半に窓を開けるのは、胴体を組み立てた後でも胴体の中に指を突っ込んで工作ができるという利点があるからです。こういうところを窓構造にしても数グラムも軽くなりません。


 側板の表側同士を貼り合わせて2枚一緒に加工して左右対称の製品を作ります。

 接着するポイントにマスキングテープを貼って、

 左右を貼り付けて重しを掛けておきます。
 筋交いを接着する位置が左右で食い違っているのが分かりますが、完成後は胴体の左右を同時に見ることはできませんからばれることはありません。


 次は内張の貼り付けになります。水性のタイトボンドで貼りつけます。

 水気を吸うと内張が反り返りますから、その辺にある重いものをすべて使って重しにします。

×

非ログインユーザーとして返信する