こてるRCGFの再生⑦ 側板の加工、胴体基本構造の完成
側板の加工
左右を一体化した状態で側板の外形を整えます。側板の前端は胴体の組立てのときの基準になるので左右の側板で完全に一致するように気を付けます。
削りたくないところが削れないようにサンディングブロックの方も養生します。削りたくないところに当たる部分にマスキングテープを貼るだけですけどね。
内張の穴にならってカンザシパイプが通る穴を開けます。胴体の組立て後に生じる可能性のある誤差を吸収できるようにカンザシパイプが余裕をもって通るように穴を広げます。
主翼のアラインメントピンを取り付ける部分とアラインメントピンの荷重を受け持つ胴枠を固定するところの加工をします。胴体を組み立ててから修正しなければならなくなる可能性がありますからアラインメントピンが上下には動かないが前後には動くようにしておきます。
左右の側板を組み立てるのに必要な部材を揃えてみます。ニッケル水素電池の下に置いてあるのは「尾部ブロック」です。機首の方の直方体ができてから左右の胴枠を尾部ブロックでつなぎます。
側板の穴あけ
水平安定板を差し込む穴と、後部にエレベーターサーボ2個とラダーサーボが納まる穴を開けます。部品図を当てて虫ピンで穴の位置をマーキングします。
胴体後部のサーボを取り付ける穴は左右非対称ですからこの段階で左右の側板を分離します。マスキングテープの部分だけで接着されているのでパリッとはがれます。
右舷に一つ、左舷に二つサーボが顔を出すようにします。
実際にサーボをあてて調子を見ます。穴の修正にアイスの棒に120番の布ヤスリを張ったものを使います。
エレベータサーボとラダーサーボのベッドにする2×10のヒノキ棒を接着します。この後ネジ穴がバカにならないようにバルサも貼ります。尾部ブロックもすでに接着しています。
左右側板の結合
曲がったりねじれたりしていない胴体を作るため、しっぽをつなげてから前の方をつなぐ方法と前の方をつなげてからしっぽをつなぐ方法をやってきました。
しっぽをつないでから機首をつなげる方が楽だとは思います。
カンザシパイプを使うようになってからは、カンザシの穴の位置が左右で前後に食い違ったりしないように機首から主翼のあたりまでを最初につなげてからしっぽをつなげるようになりました。
主翼後縁より前の直方体の枠になる防火壁ブロックとアラインメントピンの荷重を受ける胴枠、防火壁ブロック、尾部ブロックをを右側の側板に接着します。
胴枠を付けた右の側板と左の側板をアルミのアングル材で挟み、防火壁ブロックを瞬間接着剤で点付けして直方体を作ります。直方体が正確にできてから尾部をつなげます。
尾部はこんな感じの治具を使っています。側板を垂直に立てるためのものです。自作するすべての機体で胴体の尾部の端を12mmにしているのでこの治具は使いまわしです。
側板の曲面が平面図と一致していることを確認して尾部ブロックと左側板を瞬間接着剤で止めます。点付け状態でチェックして大丈夫なら全体に瞬間接着剤を回します。
曲がることなく、ねじれることなく組み立てることができました。
というか、僕は近視で乱視で老眼が入っているので目で見ても細かい曲がりやゆがみに気が付きません。図面の上で組み立ててずれが1mm以下なら良しとしています。
防火壁ブロックは瞬間接着剤で点付けしただけですから点付けした箇所以外の隙間を広げてエポキシを流し込みます。
2mmバルサの細板を継ぎ足して胴体の底板を作ります。
胴体の底板は側板の間にはめ込む仕組みにしています。面倒くさいのですがクリヤ仕上げの予定ですから木口の断面が機体の外に表れないようにする工夫です。
底板を縦通材とツライチにするため、内側から重しを掛けておきます。
胴体の底板を横目にするのはよく見られる構造です。僕も横目に使うもんだと教えられましたからそれに従っていますが工学的にどういう効果があるんでしょうか?
横目の部材で縦目の側板をつなぐことでH型鋼のウェブの役割を果たすということでしょうか?
ここまで作業すると胴体の基本構造は完成で、胴体はもうほぼ変形しなくなり、構造的な強度も出ます。
でもこれから先の作業が結構手数が掛かります。