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代替ドープ仕上げの電動機 ドープ作業は中断、別の作業

 5月12日(金)の午後にドープ作業をしました。
 晴れてはいましたが湿度が高い状態です。湿度が高いと言っても60%ですから体感的にはさほど湿気は感じません。
 この日のうちに仕上げてしまおうと考えて飛行場に向かう途中に寄り道して釣具屋さんで500ml入りのセルロースセメントを買いました。
 まずセルロースセメント仕上げの胴体とハッチから塗装を始めましたが、かぶりを出さずに好調に2回塗ることができました。

シンナーの代用のアセトンはねえ・・・

 一方で酢酸セルロースペレットを溶かした自作代替ドープを塗った主翼にはかぶりました。仕上げに近づくにつれてシンナーを多めにしていくというセオリーに従ったのですが、シンナー(僕の場合はアセトン)が多いと情け容赦なくかぶります。

 全面的にかぶったわけではないのですがところどころ白くなっています。この日で仕上げようと考えたのですがきれいな仕上がりが期待できないので3回塗って中断しました。絹張りの後に塗った回数は通算で10回くらいでしょうか。

 アセトンの気化熱は大したもので薄めた塗料を入れた缶の外側が結露し、缶の縁に付いた代替ドープはかぶって真っ白になっています。東邦化研の本物のドープとシンナーではこんな経験はありません。
 1960年代末から1970年代初めのラジコン技術ではドープのシンナーの代わりにアセトンを使う記事をよく見ましたが代用はしょせん代用ということでしょう。
 乾燥を遅らせる何か(リターダー)を混ぜればよいのでしょうがセルロースペレットの塗料に使えるものはまだ見つけていませんから湿度が低いときに、アセトンであまり希釈せずに作業するほかありません。
 ドープサイザーがリターダーの代わりになるかもしれませんからいずれ実験したいと思います。

酢酸セルロースのフィルムの性能

 アセトンは乾燥が早いのでポリカップに残った塗料は数十分でフィルム状に固まります。

 縁の所から引っ張ればセミの抜け殻のようにきれいにはがれます。ハケの毛が混じっていないようなきれいな部分はもう一度缶に戻して再利用するのですがその前に実験します。

 折り曲げても割れることはありません。くしゃくしゃに丸めてもウレタンやラッカーの塗膜のようにパリパリ割れるということはありません。東邦化研のドープと同じ感じでなかなか優秀です。酢酸セルロースに添加された可塑剤のおかげでしょうか。


 ただし気になった点もあります。

 翼端のところの写真ですが代替ドープの塗面が浮き上がっています。

 この現象を図で表現すればこんな感じです。東邦化研のドープでは50年前の製品では同じことが起きましたがラジコンを再開した30年前のドープでは逆Rの部分で塗膜が浮き上がることは起きず(たまたまかな?)、塗膜が凹部に密着していました。


 さて、天気予報によれば週明け以降も雨模様ですからしばらくドープ作業はお休みです。

ドープ作業以外の作業

 雨降りの土曜日(5月13日)はドープ作業以外の作業としてコクピットまわりに手を付けました。メカ積みは塗装が完成して機体が傷つきにくくなってからしたいので後回しです。

キャノピーの整形

 キャノピーの材料が確保できたのでキャノピーを作ります。

 コンロにかざすときの持ち手を兼用させる角材をペットボトルの下に差し込みます。この棒のおかげでキャノピーの後ろが型になじみやすくなります。

 大体型になじんで縮まりました。収縮力が強くて「ギュギュッ」と音がして型が締め付けられるので型のエッジが丸くなります。
 ペットボトルキャノピーの第1作は、初めての経験なのに前後分割式にして大変な苦労をしたのですが、キャノピーの寸法をペットボトルの寸法に合わせるとあっけないほど簡単にできました(それでも1回失敗しているんですけどね)。

 現物合わせでキャノピーをトリミングするのですが、正確に切り出すためにはキャノピーのセンターをマークして胴体の中心線と一致させる必要があります。

 この辺のこだわりをご覧ください。キャノピーの厚みの分だけハッチの方を削っています。

 パイロットのエリーちゃんを乗せると頭とキャノピーの天井のクリアランスがわずかです。これでは頭を動かすとキャノピーにぶつかりますから首を数ミリ短くした方がよさそうです。計器板との位置関係は大丈夫そうです。

 キャノピーをハッチに固定する前にキャノピーにラッチのつまみが通る溝を切ります。金工用の丸ヤスリとカッターでできるだけきれいに開けます。この溝はキャノピーをハッチに取り付ける時の位置決めの役割も果たします。

コクピットまわり

 キャノピーの位置が決まったのでコクピット内部の塗装を始めます。

 燃料がかかる所ではないので水性ウレタンで生地を整えて機内色としてトールペイント用のアクリル絵の具のSTONEWEDGE GREENを筆塗りします。こういう塗料は匂いがしないので屋内で作業できます。
 水性ウレタンはアルコールをかけると軟化し、トールペイント用の塗料(絵の具)はアルコールでこすると普通のラッカーがシンナーで溶けるレベルで溶けます。当然グロー燃料が直接かかれば大惨事になるでしょう。

 STONEWEDGE GREENを2回塗るとバルサっぽさがかなりなくなりました。実機の縦通材やフレーム、その他の構造物のような感じになっています(本人評価)。

 計器板はハケに塗料をあまりつけないでこすりつけるように塗ってわざとハケ目が残るようにします。横に1回、縦に1回塗るとクロスを貼り付けたようないい風合いになりました(自己満足)。これに計器を貼ります。

計器

 計器はこてる32用に作った(コピーした)画像を流用します。EFISの画像を印刷してリアルなものができるのでハッピーです。

 これを写真用紙に「高画質」で印刷します。画像データが高精度でも普通紙に印刷すると仕上がりが微妙になります。

 失敗したときの予備と他の機体に使う分もまとめてたくさん出力します。

 以前の記事でも書いたとおり、画面、プラスチックフィルム、枠の3枚を重ねて立体感を出します。

 こてる32ではディスプレーの表面を表現するためタミヤの0.3mmのプラ板を使ったのですが厚すぎました。今回はダイソーのペラペラのプラスチックシートを使いました。

 3層を多用途接着剤スーパーXで貼り合わせるとこんな具合になります。

 縁をきれいにカットして計器板に接着すると立体感が出ました。

 機体に仮付けするとなかなかの出来です(自己評価)。ところがキャノピーを当ててみると・・・

 苦労の成果があまり分からなくなってしまいました。せっかく立体を表現したのに少々がっかりです。


 こてる32では初めての実機っぽいコクピットとキャノピーに苦労したのですが2回目となると慣れてきてキャノピーの整形から計器板の取付けまでが金曜の夕食後から土曜の夜までに終わりました。


 こういうチマチマした工作も面白いものです。この機体では操縦桿とスロットルレバー、それを操作する腕も表現したくなりました。
 代替ドープの実験機のはずでしたが製作意欲が暴走し始めています。

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