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こてる32を作る-14 胴体はほぼ完成

 胴体を形にする作業を続けます。
 その前に甲板張りのメリットの説明です。

 甲板張りで余った部材です。以前に作った機体(こてるRCGF)を作った時の残りの長さ600mmの8mm幅の細板2本と今回の機体の底板を切り出した端材から8mm幅の細板を切って甲板張りをしたらこのくらい材料が余りました。甲板張りは材料の節約にも役立ちます。

 甲板張り後の状態です。今回もクリヤ仕上げにする予定ですが、前回の残りの部材と今回切出した部材の色が違って良い味が出ています。

機首ブロックの粗削り

 機首上面ブロックの最終的な整形は胴体全体と一体で行うのですが胴体に付ける前に粗削りと内側の肉抜きをしておきます。

 バルサを積み上げた状態では6gくらい。

 前と後にテンプレートを当てて削りしろをマークしてそれを目当てに削ります。
 ここで驚愕の実態が判明しました。10mmバルサが反っていました。凸面が外側になっていればましですがへこんだ状態になっていて余裕を見て組立てたはずが高さがギリギリになってしまいました。ブロックに書いたセンターラインが消えるギリギリで削るのを終えないと平べったいシルエットになります。

 大物のペーパーがけは飛行場でしなければなりませんが、小物の場合は小型の掃除機でほこりを吸い取りながら作業します。 
 外側を粗削りして内側を肉抜きすると3.2gになりました。

 オイルが機体の中に入ると嫌なので前に蓋をします。蓋は1mmバルサです。

 胴体にはこんな感じで付きます。機首上面ブロックの後ろにキャノピーのノックピン受ける仕掛けを作り、内側をエポキシ処理してから胴体に取り付けます。

垂直安定板

 垂直安定板は組み立て式です。前縁・後縁を8mmバルサ棒、筋交いというかリブを4mmバルサにします。

 図面の上にビニールを乗せて組み立てます。

 骨組みが点付けにならないように接着面に傾斜を付けます。

 一発で枠を組み立てられる精度は出せませんから段階を踏みます。まずこんな風に部材を接着して、

 接着剤が十分乾いたら前縁が付くところが直線になるようにします。骨組みがヘナヘナですから木で押さえながらサンディングブロックで削ります。

 まず、前縁を接着して枠を作ってから、

 筋交いというかリブというか、そんなものを現物合わせで修正しながらはめ込んでいきます。梯子型ではなく斜めに部材を配置するとねじれにくくなります。

合間の作業

 垂直安定板の組立てでは瞬間接着剤を使わないので、接着剤の乾燥を待つ時間が必要です。その時間を利用していろんな工作をします。

 胴体の同枠が付くところはこんな具合に補強しています。この部分はトランスパレントの赤を貼る予定ですからこのままでは舞台裏が丸出しです。

 見映えをよくするために1.5mmバルサでダミー(とはいえ実質的な効果もある)のガゼットを付けてぼろを隠します。
 ガゼットなんですが英語ではgusset、辞書で調べると「ガセット」と書いた方が発音が近いようです。
 工学系ではこういうのが多いですよね。funnelも機械用語では「ファンネル」ですがIT用語ではもっと発音に近い「ファネル」です。昔の航空工学の本には「ゼット機関」と書いてありましたが「ジェット機関」のことでした。ダイハツのハイゼット(HIJET)みたいです。

胴体下部フィン

 胴体の後ろの下の方にひれを付けます。尾輪が付くところなのでそれなりの強度が得られるように考えます。

 5mmの角材の骨組みを1.5mmのバルサで挟んで8mmにして垂直尾翼の厚さに合わせます。8mmバルサが底をついたのでこうするのですが軽量化にもなるかもしれません。


 去年、バルサが品薄状態になったことがありましたがその時にあせって買ったバルサはご覧の品質です。ザラザラなのはペーパーを掛ければよいのですが厚い所と薄い所があるのには参りました。
 それほど軽くないのにもろいというがっかりな品質ですがもったいないのであまり大事でない、胴体下部のひれのようなところに使います。

 単純に底板に接着して3mmバルサで作った三角材で支えます。整形の段階で逆アールに削ってフェアリング状にし、ひれと底板の角度を緩やかにしてグラスを浮き上がりにくくします。

キャノピー部の工作開始

 胴体側ではキャノピーにも手を出します。前の方はバルサブロック、後はいつものスタイロフォームです。

 前の方のバルサブロックの部分は機首ブロックと同じ工法です。10mmバルサが無くならないうちに作っておきます。

 土台になる枠も作ります。

 胴体に乗せてみました。寸法はOKです。

垂直安定板取付け部

 バルサの端材を使って垂直安定板を挟むフェアリングというか、取り付ける時の支えを作りました。

 前に作っておいた厚さ8mmのスペーサーがありますからこれをダミーの垂直安定板にして整形できます。赤く塗ってあるのは塗料の実験をしたからです。

 残り少なになってきた10mmバルサから切り出します。

 10mmでは厚さが足りないので3mmバルサを足しました。


 胴体は整形や艤装を除いてほぼ完成です。垂直安定板は胴体の整形が済むまで取り付けません。
 


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