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マフラー選定のためのベンチテスト、準備・能書き編

 OS 32SXを積んだスポーツ機を作るため、マフラーの比較実験を改めてすることにしました。

 これまでの実験で排気口を拡大したENYAのM251マフラーにサブマフラーを付けた仕様が軽くて最も回転が上がることが分かっていますがご覧のとおり昔のチューンドサイレンサー並みにかさばります。マフラー回りをコンパクトにするため市販のマフラーそのままか、コンパクトな自作マフラーを付けることにしました。

 とりあえず純正のE-3030での初期値を取って、OS 32SXに取り付け可能なENYAのM352X、M251にアルミ缶を直接取り付けたコンパクトなマフラー、ハットリの30NAで回してみることにします。
 実験は機体が設計にも取り掛かっていないのでテストベンチですることになります。

 ベンチの全景はこんな具合です。このベンチはOS 25~35用のラジアルマウントが付いているので僕が持っているOS 25FSR、25FX、32SXのほか、ENYA 35X、40XZ、そしてマウントの取付け穴を加工したSS 35のテストができます。
 マフラーを替えると排気の背圧が変わりますからマフラープレッシャーを取るとニードルセットが変わります。そのたびにニードルを調整しなおすのが面倒だし、最高回転の差が分かればよいのでマフラープレッシャーは取らないことにしました。
 そうすると口径が7.5mmもあるキャブレターでは吸い込みが弱くなり、タンクの液面の差でニードルの位置が大きく変わる可能性があります。

チキンホッパー式タンク

 液面の差をキャンセルするためにチキンホッパー式のタンクにしました。青いスタイロフォームは燃料の液面を調整するためのかさ上げ用です。
 チキンホッパーと言っても写真では分からないので図示します。

 チキンホッパーの原理はこういう感じです。ニワトリが水を飲んで皿の液面が下がると下向きのビンの口が水面から離れてビンに空気が入ります。するとその分だけ水が皿に落ち、ビンの口まで水面が来ると水は落ちなくなります。
 ビンの液面の高さが変わってもニワトリが水を飲む皿の部分の水の高さは一定です。小学校の理科の授業で習った覚えはありませんか? 
 それにしてもひどい絵ですね。

 この原理を利用したタンクはUコンでよく使われています。原理は図を見て考えてください。燃料が満タン状態でも(液面が上でも)実質的な液面は空気取り入れ口の高さなのでタンク内で液面が上にあっても下にあっても燃料供給量に差はないことになります。
 空気取り入れ用のパイプから排気プレッシャーをかけても同じ効果がありますが、低速運転をしたりエンジンを止めるとマフラー内の圧力が下がって、空気取り入れ用(排気プレッシャー用)パイプから燃料がマフラーに逆流します。それじゃ燃料がもったいないのでマフラープレッシャーは使いません。

スロットルリミットデバイス(アイドルリミッター)

 OS 32SXはキャブレター側にアイドルストップスクリューがないのでベンチの方で工夫しなければなりません。以前、OS FS 52Sのベンチテストをしたときも「スロットルリミットデバイス」又は「アイドルリミッター」と名付けた仕掛け(名前はすごいが実物はショボい)を作りましたが今回もそれに似た仕掛けを作ります。

 ホイールリテーナー利用のストッパーを2個付けて、前の木ねじに引っ張られるように輪ゴムをセットすると手を離せばスロットル全開の位置になり、

 後ろの木ねじに引っ張られるようにすれば低速側になります。六角ボルトが付いた前のストッパー(「アイドルリミッター」?)の位置を変えればアイドリング時のスロットル開度を調整できます。
 OS FS 52Sでの経験では運転中でもアイドルストッパーの位置を動かす(スロットル開度を増減する)ことができました。普通のドライバーより六角レンチの方がやりやすいのですが、指で回せるように鋼線をはんだ付けしてT字型のねじにすればもっと調整しやすいと思います。

 輪ゴムで押さえつけるようにすれば任意の位置で固定できます。エンジンが回りだすと振動で多少は動きますがエンジンをかける時にスロットルを1/4の位置で固定するときに便利です。


 エンジンを運転する間中スロットルコントロールロッドを手で押さえていたくないのでいろいろとスロットルの固定の方法を工夫したのですが、今のところこれが一番簡単で確実な感じです。ネットで調べても僕がまねできそうな簡単で確実な方法が見つからなかったので自分で工夫するほかありませんでした。
 OS FS 52SとOS 46~55用のテストベンチについては「OS FS 52S サーパスをいじる③ テストベンチの準備」をご覧ください。

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