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グローエンジン用小型サブマフラー

 32~40級スポーツ機のマフラーの仕様を決定する実験に間に合うように大急ぎで小型サブマフラーを作りました。
2022-10-21追記:この小型サブマフラーを実際に付けて運転してみました。結果は微妙でしたが使い道を模索中です。ブログ記事をご覧ください
3種類のサブマフラーをENYA 40XZで実験 - 年金生活フライヤーのブログ
マフラー選定のためのベンチテスト、仕切り直し - 年金生活フライヤーのブログ
 こういうものの作り方は参考になるんじゃないかと思って残しておきます。

小型サブマフラーに効果があることに期待

 バッフル抜きのマフラーで回転が上がってもそれだけではうるさいのでサブマフラーが必要です。

 小型サブマフラーの本体にするアルミ缶を現用の35mmアルミ缶のサブマフラーと比べるとこれだけ大きさが違います。現用の35mmアルミ缶のサブマフラーに効果があるのはわかっていますが容積をここまで減らして消音効果がどうなるか興味がります。
 ガソリンエンジンの大型サブマフラーに追加で付けた小型サブマフラーに効果がありましたが小型のグローエンジンでもしっかり実験したいところです。

 1970年代のアメリカ製のクラフト61エンジンです。エンジンと一緒に写っているマフラーは1970年代当時のものですが、消音効果が乏しい上に13%のパワーロスがあったそうです。
 現在でも流通している復刻版(MECOAのRJLブランド)のエンジンには右の小さなサブマフラーと一体化した「Hush Muffler」が付属しています(本体の金型は見たところ1970年代のものと同じ)。
 この仕様が市場に出ているということはこんな小さなサブマフラーでも効果があるということかもしれません。
 ガソリンエンジン用の小型サブマフラーを取り外して実験しても良いのですが、実験がうまくいったらどうせ作ることになるので新規に作ることにしました。

 材料はいろいろとあります。左のシリコン製の市販品はワゴンセールで買ったものです。いまではもう入手不可能かもしれません。ヘリで使ったことのある人の話ではないよりまし程度だそうです。ヘリのマフラーは消音効果が高いので出口に何を付けてもそう変わらないんでしょう。
 左から2番目が消臭センサーのカートリッジ、左から3番目は20mm径のアルミパイプを利用したサブマフラー、右端はENYA 53-4Cの旧型のマフラーです。これらの使い道がないので活躍の場を与えたい感じです。


 ガソリンエンジン用の小型サブマフラーと同様、消臭センサーのカートリッジを材料にします。

本体の工作

 消臭センサーのカートリッジは直径20mm強、長さ60mmくらいです。失敗作になっても材料費はほぼ無料ですから物的・経済的ダメージは僅少です(予備を6個確保している)。
 このアルミ缶は中身がガスですから洗う手間が省けるし塗装されていないので処理が簡単です。ただし、シールの糊を除去するのにパーツクリーナーを使わなければなりません(アルコールでは溶けなかった。ベンジンならいけるかも)。

 口をカナノコで切って、切り口をラジオペンチの楕円形の所でグリグリ広げます。

 広げた口はシリコンチューブを組み合わせて10mmアルミパイプをしっかりはめ込みます。これはガソリンエンジン用のサブマフラーと同じ作り方です。今回は内径12mm、外径16mmのテトラのシリコンチューブと内径10mm、外径13mmのホームセンターで買ったシリコンチューブをシリコンコーキング剤で接着しました。シリコンチューブの間にコーキング剤がきちんと回っていれば二つのシリコンチューブはほぼ完全に一体化します。

 シリコンコーキング剤が固まった後、数ミリの厚さに切って、シリコンのふたを作ります。


 底に穴をあけて10mmアルミパイプがぴったりはまるようにリーマーで広げます。
 穴を広げていくうちにセンターがずれますから(上手ければずれない)途中で必ずチェックします。

 ずれていても切り出しで修正すればどうにかなります。

 10mmアルミパイプを切って仮組するといい調子です。3個目ですから技量が上がっています(自画自賛)。

多孔貫通管の作成

 排気の抵抗にならないように多孔貫通管は10mmパイプ(内径9mm)にします。

 小穴は型紙をパイプに貼って、それを案内にリューターで開けました。この作業が一番時間がかかります。ドリルの刃が滑って穴の列がヨレヨレになっています。まあ、見えないところなのでいいでしょう。

組立

 アルミパイプの本体と接触するところにJBウェルドを付けて本体に差し込みます。マフラーの本体の底の内側と外側をJBウェルドで挟むような形にして接着を確実にします。
 確実に固定できるように内側のJBウェルドが硬化してから外側に接着剤を盛ります。重力で貫通管とマフラー本体の底に接着剤が貯まるようにします。

 こちらは後ろ側(出口側)です。隙間から接着剤がにじんでいるところを見れば本体の内側とアルミパイプの間にちゃんと接着剤が回ったようです。

 これは前側(主マフラー側)、シリコンの蓋はコーキング剤でマフラー本体に固定します。
 内側のJBウェルドが固まったら表面側からもJBウェルドを盛って小型サブマフラーは完成です。


 小型サブマフラーの実験は、ENYA M352XとOS E-3030のバッフル抜き仕様にサブマフラーをあてがって調べることにします。

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