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バブレスタンク 導入編:排気プレッシャーと燃料の汚染

 ポンプ付き以外のグローエンジンを使っている人はたいてい排気プレッシャーを取っていると思います。

排気プレッシャーからの排油(廃油)?

 ちょっと気になる画像を紹介します。

 こういうクランクタンクで2サイクルエンジンを回しました。自作の燃料ですから不気味な青色をしています。

 運転中の動画のキャプチャーです。全開運転で排気プレッシャーニップルから導かれた排気と廃油がタンクに入ってきている状態です。自作燃料に使ったオイルが濃い青色なので廃油の色が青味かかっているのは当然ですが、元のオイルの青インク色とは変わっています。

 こちらも排気がタンクに入ってきている状態ですが、廃油が焦げたように黒くなっています。上の動画を撮った時より運転時間が長くなりニードルを絞ったため燃焼温度が高くなっているためだと思われます。ひまし油系燃料だからこれだけ色が変わるのですが、合成油燃料でも焦げ茶色になります。

 燃料を使い切る直前のタンクに残った燃料はこんな色になります。明らかに最初とは異なっています。タンクの内壁に雨だれ状に付いた燃料は元の青とは全然違っています。
 燃料に混じった廃油はどんどん消費されていくのですが、タンク内の燃料が減っていくと廃油の混入率は相対的に多くなってくるので最後の方ではここまで行くんでしょう。


 廃油が燃料に混じって良いわけがないですよね。「燃料缶の蓋を開けっ放しにしないで空気中の水分の混入を防ぐ」ことにまで気を使っている人には廃油(酸性の水溶液入り)がじゃんじゃん混じることは許しがたいのではないでしょうか。


 その日の運転が終わればタンクから燃料を抜き取って燃料缶に戻す人が大部分だと思いますけど新鮮な燃料に劣化した燃料を混ぜることになります。
 余った燃料を燃料缶に戻すとき、チューブを通る燃料の色をよく見てください。入れたときの燃料の色と抜き取るときの燃料の色が変わっていることに気づくかもしれません。

排油(廃油)混入問題には対策がある

 俺のはYSだから大丈夫だとおっしゃる方もいるでしょうが、加圧式の場合クランクケースからのミストが混じった気体がタンクに入ります。排気と廃油がタンクに入るよりはましですがクランクケースのミストは揮発分がかなり抜けていますから潤滑油の成分が高くなるんじゃないでしょうか。


 コンテストフライヤーは使いかけの燃料は捨てる、という話を聞いたことがあります。また、使いかけの燃料は別の容器に入れて次に飛ばすときに最初に使うという話も聞いたことがあります(燃料全体の汚染は防げる)。本当にそうしている人がいるかどうかはわかりませんが、そういうことをすれば大丈夫でしょう。

 僕はグローエンジンにはテトラのバブレスタンクを使っています。バブレスタンクでは排気(と酸性の水溶液混じりの廃油)は燃料が入った風船とタンクの外殻の隙間に入って風船に圧力をかける仕組みなので排気は燃料に混じりません。バブレスタンクから抜いた燃料はチョークポンプに入れておいて次の飛行のときに最初に使います。


 次回はバブレスタンクに付いて書きます。

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