FRP工作、カウルとホイールパンツの雌型作成①
カウルとホイールパンツの雄型の離型処理が終わりました。
ハケの跡が残っていたりタレができていたりとひどい出来ですがPVAの層は薄いので雌型の出来にはあまり影響はありません(であればいいな)。
ゲルコート?の塗布
雌型を起こすには、型の表面に気泡やらの樹脂が回っていないところができたら困るので粘度が低い樹脂を使う方が良いことはわかっています。が、セメダイン1500でやっちゃいます。お値段がリーズナブルですしね。
ゲルコートには色がついていた方が良さそうなのでチタニウム白も加えました。
ゲルコートに色が付いていると樹脂を塗ったところが分かって便利です。が、雄型が白でPVA赤なので白や赤以外の顔料の方がよさそうです。今は白と赤の顔料しかありませんが気が向いたら黒の顔料も買おうかと思います。
セメダイン1500はハケで塗れるような粘度ではないのですが使えないことはありません。
グラスの積層
ゲルコートなのでゲル化して表面がまだねばつく段階でグラスの積層を始めます(この考えでいいのかな?)。
普通は樹脂を塗ってからグラスを置くのですが、グラスをねばつく雄型に貼り付けて表から樹脂を含浸させることにしました。グラスの跳ね上がりを防ぐことができることを期待してのことです。
これはホイールパンツです。こういう形のものはクロスの目をバイアスにしたほうがなじみやすいと言われていますしそのとおりですが、目が直交した状態でも結構なじみます。
こちらはカウルです。端切れを適当に貼り付けてクロスが隙間なく敷き詰められた状態にします。こういう時に捨てるに捨てられないクロスの端切れを消費します。
この状態で新しい樹脂を含浸させるとくっついていたクロスがはがれる恐れがあるので(実際にはがれたことがあった)さらに硬化を進めます。「ぎゅっと押し付ければ爪の跡が付くかな」程度まで硬化した段階で樹脂を含浸させます。
セメダイン1500ですから粘度が高くて浸み込むのに時間がかかります。
それでもどうにか浸み込みました。クロスの上から樹脂を浸み込ませるには正直普通の樹脂の方が作業性は良いし、仕上がりも良くなると思います。
雌型として使うにはクロスは2層以上必要です。今回の工法ではいっぺんに2層積層することはできないので1層目の樹脂が硬化したら2層目を貼ることになります。
ということで時間がかかりますから続きは別の記事になります。
いろいろと雌型を作ってきましたがこういう形の雌型を作るもっとうまい方法はないもんでしょうか。
ネットをあさるとうまく作っている作例があるんですがマネしてもあまりうまくいかないので無い知恵を絞って工夫しなければなりません。