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FRP工作、カウルとホイールパンツの雌型作成②

 カウルとホイールパンツの雌型の積層作業の二日目です。

2層目のガラスクロスの積層

 1層目のグラスを貼った樹脂の硬化が進んで、指で触ってもくっつかないが指紋が付く程度になったのでゲルコート?の上に最初のクロスを貼ったのと同じ要領で2層目のクロスを貼ります。

 クロスはうまく型になじみました。クロスの上から樹脂(セメダイン1500)を含浸させたのですが、樹脂の粘度が高いしラジコン部屋が寒いので全然浸み込みません。クロスの白い筋が見えなくなるまでドライヤーで温めました。
 何度も言いますが、セメダイン1500にはこういう欠点があるので積層用の樹脂を使った方がいいと思います

ホイールパンツの雌型の離型

 縁をザッと切ってから型から外します。クロスが2枚と雌型の割にヤワなので硬化が中途半端な状態で雄型から外すと変形しそうなので脱型作業は完全に硬化してカリカリになるまで待ちました。
 作業の前に耳から飛び出たクロスをザッと切ります。ポリエステル樹脂だと、また、エポキシ樹脂でもものによっては飛び出て固まった繊維が手に刺さって危ないのですがセメダイン1500はそれ程鋭くないので助かります。

 いつものようにテレホンカードで離型します。

 この型では原型が雌型の中に残ってしまいました。この原型を無傷で掘り出さないと後々困ります。

 テレホンカードを差し込んで隙間を作っていくとはがれました。良かった。

 こちらは原型が台と一緒に雌型から外れました。
 結局4つの型のうち、2つで原型が雌型の中に残り、2つが台と一緒に型から外れましたがこれからの作業の都合で台と原型は分離します。

 ホイールパンツの雌型の脱型が完了しました。表面に気泡が出るとかの欠陥は今回はありませんでした。
 後は製品を作るときのための細工が残っています。

カウルの雌型の離型

 硬化した状態はこんなです。グラスクロスをケチってツギハギにしたのでクロスが浮き上がって樹脂が回っていないところがあります。雌型ですから外見は気にしません。

 両面テープで固定していたプラスチックの耳をはずし、テレホンカードを差し込んでいくと・・・、

 めでたくきれいに雌型が外れました。


 今回はホイールパンツもカウルも雌型がきれいにできました。今までは雌型の出来の悪さを塗装するとかしてごまかしていましたが今回はその必要はないと判断しました。
 代用ゲルコートの効果があったと悦に入っています。

水性スプレーはね・・・

 今回もいつものとおり原型の表面処理に水性スプレーを使ったのですが心配なことがあります。

 ホイールパンツの雄型ですが雌型をはずしたら縮れたようになっています。部分的に塗料がはがれて雌型の方に持って行かれてこんな感じになりました。
 ワックスとPVAで離型処理したのですが塗料の食いつきが悪いことが分かります。水性スプレーは手軽で良いのですがFRP製品の原型に使うとかの場合はウレタン塗装にするか又はゲルコート仕上げにした方がよさそうです。 

ついでの作業、こちらでも新?機軸

 せっかく樹脂を混合するのでついでの作業もしました。
 まだホイールパンツが付いていない機体が1機あるのでその分のホイールパンツを作ることにしました。石膏型の耐久性を試す意味合いもあります。

 雌型の内側に樹脂を塗ってから硬化が進んだ状態でクロスを貼りました。うまいこと跳ね上がらずに済みました。写真では分かりにくいのですが写真の上の方はクロスの目を45度にしています。この方が型になじみやすいのですが切り出すときに無駄が出ます(けち臭いな)。
 ホイールパンツはいくら丈夫に作ってもすぐにボロボロになりますから#200のガラスクロス1層です。脚への取付け部だけクロスを2層にしています。

 4つの型の内2つではホイールパンツの上から買い物袋を切って小穴(空気抜き用)をたくさん開けたものを被せてみました。
 製品にピンホールができるのを防ぐのにマイクログラスが一番外側に来るように積層することが多かったのですが、ポリ袋を被せたらガラスクロスの目が埋まるのではないかと期待してのことです。
 あと2つではマイクログラスを貼ってからクロスを1枚貼ってみます。工程が一つ増えます。

 暖房器具のヒーターの上に置いて硬化させているところです。左はマイクログラス、グラスクロスの順で積層したものです。
 こちらの結果は現在作成中の雌型からホイールパンツを作るときにまとめて記事にします。

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