FRP工作、カウルを雌型から起こす
現在進行中のFRP工作のうち、こてるRCGF用新型カウルの作成です。
雌型の追加作業
積層作業の邪魔にならないように縁を滑らかにし、製品を型から抜くときに引っ掛からないように出っ張っていそうなところを1500番のペーパーでならします。
離型処理、積層
離型はいつものとおりワックスを3回かけてPVAを塗ります。
PVAはスポンジハケで塗ったのですが結構むらなく塗れました。
積層はマイクログラス1枚と#200のガラスクロス1層です。単純な形できついRがないのでいきなり積層します。
雌型に樹脂を塗ってすぐにマイクログラスを置き、さらにクロスを置いて使い捨てのハケで樹脂を含浸させます。作業は樹脂が柔らかくなるように暖房器具のヒーターの上でやります。
これまでの経験から樹脂はケチらずにたっぷり使う方が良いことが分かっています。十分浸み込んだところでペーパータオルで余分な樹脂を吸い取ります。
後ろの方で樹脂が回っていないところがありますが、これは冷却空気の出口で切り取る所です。
カウルを型から抜くのは完全に硬化してからにします。生乾きで型から外すと歪みます。
テレホンカードを回りから差し込んで少しずつ剥がします。
めでたく脱型できました。写真はPVAを洗い落とした後の状態です。後ろの方でガラスクロスを継ぎ足したところが分かります。この辺は強度向上に寄与するでしょう。型の方にダメージはないので再利用できますが、同じ形の機体を作る予定はないので廃棄処分になるでしょう。
カウルの作業はこの後、トリミング、胴体への取付け部の工作を含めた枠の細工、シュラウドとの結合など面倒くさいことが残っています。