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ホイールパンツの新規作成⑥ ピアノ線脚用の雄型-4 塗装開始

 母型に塗ったセメダイン1500は一晩明けてもまだ柔らかい状態です。ペーパー掛けができる状態ではないので硬化促進加熱箱に1時間強入れておきました。

 加熱箱から取り出すと結構硬化が進みましたが積層用のエポキシ樹脂のようにカリカリという感じではなく弾力が残っています。積層用樹脂と接着剤の違いでしょう。また、表面がべたついています。

唐突にマメ知識

 ところでエポキシの接着剤や樹脂は、正しい混合比でよく撹拌しても硬化後に表面がべたつくことがあります。この現象にはアミンブラッシングという名前があって、エポキシ樹脂の成分が空気中の湿気に反応するために起きるということです(興味のある方はご自分で調べてください)。
 ちなみにポリエステル系の樹脂でもパラフィン入りでない製品(ノンパラ)は硬化後に表面がべたつきます。エポキシ樹脂とは違う仕組みでべたつくんでしょうけどね(アミンブラッシングとは言わないのかもしれない)。
 経験では製品によってべたつきが出やすいものと出にくいものがありました。
 ブレニー技研のGM-6800は高性能だったのですがべたつきが激しくてビニールとかで表面を覆う必要があってとても機体表面のマイクログラス張りには使えるような製品ではありませんでした。
 ローザで出している樹脂はほぼべたつきがなく、湿度が高いときに「白く曇るかな」程度ですからマイクログラス張りにも使っています。
 アメリカ製のZ-POXYは全くと言っていいほどべたつきがありませんでした。
 セメダイン1500のべたつき具合は許容範囲という感じでしょうか。
 硬化後のエポキシ樹脂(接着剤)の表面が少しくらいベタベタしてもそれはアミンブラッシングですからご安心ください。アセトンとかメタノールとかの溶剤でこすったりサンドペーパーで削ってアミンブラッシングが起きた層を取り除けば実用上の問題はないはずです。もちろん樹脂がコンニャク状にしかならないとかの本当の混合不良ではだめですけどね。

下塗り

 さてホイールパンツの母型の具合はどうなっているかと言えば、

 いいツヤが出ていますが木目は埋まっていません。
 セメダイン1500で目止めができないかと期待したのですが、緩めの接着剤という感じで塗料のような使い方はできないし、硬化後は削るのに苦労しますからこれで表面を滑らかにするのは難しいと思いました。
 セメダイン1500はMDF板とファルカタ材を固める役目と水性塗料で生地がふやけるのを避ける役目を果たすだけだと考えて塗装で目止めすることにしました。
 前述のとおりべたつきがあるのですが、塗装の前にメタノールでこすった後、足付けを兼ねてサンドペーパーでこすりました。


 下塗りは水性ウレタンにタルクを混ぜた塗料を使ってきました。

 今回は使い道がなかった灰色のマイクロボールをタルクの替りに使ってみました。

 結論から言えばダメですね。きめが粗すぎて木目に回っていない感じです。木目を埋めるにはもっと細かい粒子じゃなければだめです。
 こういうものをタルク代わりに使う人はいないでしょうが同じ失敗をする人が出ないように失敗例も公表します。


 2回目以降は普通のタルク入りの水性ウレタンで目止めをしました。厚塗りしても乾燥が遅くなるだけですから薄く何回も塗る方がトータルの作業時間は短くなります。水性ウレタンは薄塗りすれば30分でペーパーが掛けられる程度まで乾燥します。
 この点は溶剤系の塗料が指触乾燥までは早くてもペーパーを掛けられるくらいまで乾燥するのに時間がかかるのに比べて優れていると思います。

 2回塗ってペーパーを掛けると全体にすりガラス状になりました。


 木目は埋まったような埋まっていないような・・・このままでは表面の欠陥が良くわかりませんからこの後は色塗装にします。

上塗り開始、でも失敗

 色を付けるのに何を使おうかなと思って水性スプレーよりラッカースプレーの方が安いことを考えて黄色のラッカースプレーを使うことにしました。
 塗装準備のため4つの母型を両面テープで持ち手に貼り付けました。


 スプレーは屋外で作業しなければなりません。人があまり来ない河原まで行って吹いてきました。

 ラッカーを吹いたらこの惨状です。
 こりゃ、水性スプレーの方が良かった感じです。ラッカーが乾いてからできる限り削り落として水性スプレーで塗りなおすことにします

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