こてる32を作る-43 動翼のフィルム張り
胴体、カウル、脚取付け部カバーは塗装をすれば完成という段階、主翼と水平安定板のフィルム張りも終わり、サーボベッドもできているということで残った作業はそれほどありません。
動翼のフィルム張り
動翼はフィルムで強度を確保する構造ではないのでオラライトの赤を使います。
動翼は後縁でフィルムを折り返して1枚で張れるように後縁を直線にしました。前縁から張って、後縁で折り返し、反対側の前縁までくるみます。うまくやらないとしわができますがフィルムが節約できますし後縁の仕上がりがすっきりします。
前縁での重ねしろと翼端の分を計算に入れて型紙を作ります。
フィルム張り前に体重測定しました。左右のエルロンとエレベーター、方向舵の合計で約59g、軽いのか重いのか・・・
フィルム張りの様子を写真に撮っておきました。ちょっとイレギュラーな貼り方なので載せてみます。
まず、前縁を固定します。
後縁でぐるっと回して前縁に持ってきます。ここできっちりと引っ張っておかないとしわになります。
前縁を固定して袋状にします。
切り込みを入れて端末を処理します。
上と下から(表と裏から)フィルムをシールします。オラライトですから重なったところの色が濃くなっています。前の方では4枚重ねくらいになっています。
ホーンバランスが付くところは接着する都合があるのでバルサの地を出しておきます。バルサの地に見えますがエポキシ処理しています。
ホーンバランスはこのように付きます。ホーンバランスが最初から付いていたら僕の腕ではフィルムは貼れなかったんじゃないかと思います。
ヒンジが入る所の処理もします。白い布はフィルムをバルサに密着させるときに使います。運転手用の白い手袋も良いかもしれません。軍手で押さえると軍手の織り目がフィルムに写ってしまいます。
なるべくきれいに張るようにしますが左側の処理は失敗してフィルムが縮れています。 アイロンの温度が高すぎるとこうなります。フィルムが縮まないが接着剤は溶ける、という温度で作業しなければなりません。
僕のアイロンは温度調整ができなくなったので低温で処理したいときは水に突っ込んでこて先を冷やしています。こういうやり方でどうにかなっているのでアイロンが完全に壊れるまでこのやり方を続けます。
前縁、後縁、両端を固定したら全体を加熱して皺を伸ばします。
後縁の仕上がりがすっきりしていると思いませんか?
フィルムを張った後の重量は約71g、フィルムの重量は10g強です。オラライトだけあってオラカバより軽量です。
土日は飛行も含め、いろいろと用事があるので作業が進みません。