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こてるRCGFのカウル、シュラウドというかバッフルというか、序章

 カウルはまだ完成していませんが、カウルに関係する工作をします。


 現用のこてるRCGFにはバルサの骨組みにスタイロフォームを盛った構造のカウルが付いています。現在、FRP工作の実験(練習?)を兼ねてこれのFRP版を作ろうというわけです。

 写真は正面から見たところです。空気がフィンの回りの狭い所に集中するように工夫しています。

 内側はこうなっています。最初にバルサでシュラウドを組み立ててその周りにスタイロフォームを貼り付けた構造です。
 カウルがこういう構造であるためか、それとも無理な運転をしない(フルスロットルにするのは離陸のときと垂直上昇のときだけ)ためか、このカウルでオーバーヒートのような症状が出たことはありません。凝った構造なのですがスタイロフォームでかさを増やした構造である上にグラスも貼っていないので30g台の軽量級です。
 が、ガソリンに弱いスタイロフォームであるだけに耐久性に乏しく、補修の繰り返しでフランケンシュタインのようになっています。こうしたことから前のブログで書いたように耐久性のあるFRP製のカウルを作る気になった経緯があります。


 現在作成中のFRPのカウルを被せればカッコよくなりますが中に何の仕掛けもしなければカウルの吸気口から入った空気はシリンダーヘッドとかシリンダーの回りには流れず邪魔なものがなくて流れやすカウルの内壁沿いに流れます。
 それでも大丈夫かもしれませんが大した重量増にもならないだろうということでシリンダーとシリンダーヘッドの回りに空気を集める工夫をすることにします。

バッフルはちょっと無理

 実機の水平対向の空冷エンジンの冷却風の流れを調べると、遮風板(バッフル)でせき止めた空気をシリンダーとヘッドの回りの隙間から流すやり方があります。
 文章だと表現しづらいのですが下の図のような考え方です。

https://www.cessnaflyer.org/magazine/article-archives/maintenance-technical/item/1145-engine-management-101-understanding-cylinder-baffling-keeping-your-engine-cool.html
 写真ではこんな具合です。

https://www.kitplanes.com/split-decision/
 エンジンルームの上に入った空気はシリンダーを囲んだ隙間から下に流れるようになっています。ところでヘッドカバー(青いところ)は冷やさなくてもいいんですかね。
 実機ではバッフルはエンジンにリジッドに固定し、バッフルの周囲を写真ではレンガ色の柔軟性のあるシールでカウルと密着させ、カウルに入った空気を漏れなくエンジンの回りに流す仕組みになっています。


 でも、模型でこんなことをしている機体は見たことがありません。昔、ENYA 41-4Cを乗せた機体でこれに似た工夫をしましたが工作が大変でした。
 模型では普通、カウルの方にバッフルをくっつけていますね。

https://www.modelairplanenews.com/make-cooling-baffle-radial-engine/
 前から被せる取り付け方のカウルならこれでいいのですが、僕のカウルは下から(エンジン基準なら上から)被せるのでエンジンのシルエットにぴったり合わせてバッフルに切り抜きを開けたらバッフルがエンジンに引っ掛かってカウルを取り付けられません。


 ということで別のやり方にします。

シュラウドにしよう

 バッフルとシュラウドの違いがどうなっているかわかりませんが、空気をせき止めるのがバッフル、導くのがシュラウドという理解でシリンダーとヘッドの回りに空気を導く四角断面のシュラウドを作り、現物合わせでカウルに取り付けることにします。
 考え方は現用のスタイロフォームのカウルと同じです。


 では製作開始とは行きません。せっかく風がない飛行日和なので飛行場に行かなければなりません。

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