こてるRCGFのカウル、シュラウドというかバッフルというか、直接型起こし
こてるRCGFのカウルを新作するにあたり、シュラウドを先に作り始めます。なんか新シリーズのような表題です。
原型から直接製品を作る
シュラウドの原型ですが、一品物ですし、カウルの内側に隠れるので見ばえは問題になりません。ということでスタイロフォームで原型を作って直接製品を作ることにします。
ちょっと重めにはなるのですが、僕自身このやり方で何個かカウルを作ったことがあります。仲間の中には売り物になるレベルのカウルを作る人がいます。
いつものようにスタイロフォームを切り出して、
原型を作ります。
離型処理には荷造りテープを使いました。
原型の形が単純なのであまりしわを出すことなく原型全体をテープでくるむことができました。
樹脂(セメダイン1500)を塗って、
ピンホール防止の効果がありそうなので先にサーフェスマットを、その上に#200のクロスを1層巻いて樹脂を含浸させます。
今回、型に密着させるためと余分な樹脂を吸い取るため「穴あきポリ袋」を使いました。
ピールプライのような余分な樹脂を絞り出す効果はそれほどではないのですが気泡を抜く効果はあります。
納豆の容器に入っている薄いプラスチック(ポリエチレン?)のシートに納豆の発酵が進む際に出るガスを通すため?の細かい穴が開いてますがあんな感じです。
穴あきポリ袋をなるべくしわにならないように貼り付け、たたんだティッシュペーパーで包み、ストレッチフィルム(正式の呼び名は何でしょう?ホームセンターで売ってます。サランラップを細いロールにしたようなヤツです。)でぐるぐる巻きにします。ティッシュを挟むことによりラッピングテープにできるしわが写らないようになることを期待します。
早く結果が見たいので暖房のヒーターの上で加熱しました。さらに熱がこもるようにおせちが貼っていた丈夫で手ごろな寸法のボール箱を被せました。50度くらいにはなります。暖房を使う時期では硬化促進加熱箱の出番が少なくなります。
2時間後に開けてみます。
ストレッチフィルムを破ってティッシュと一体化した穴あけポリ袋をペリペリとはがしす。ストレッチフィルムだけだとしわが写っているところです。
けっこう滑らかな表面になりました。
トリミングは、スタイロフォームをはずすとへなへなになりますからスタイロフォームがはまった状態のままやります。
前と後ろを切ってからシリンダーが通る所の穴を開けます。
ヘッド側のプラグコードが通る穴も開けてトリミングは完了です。この状態でスタイロフォームをグイッと押すと製品から抜けました。
エンジンに仮付けすると、
うまく納まりました。
後はカウル(まだ雄型しかできていない)に取り付ける作業が残っています。
原型(母型?、雄型?)から直接製品を起こすやり方は手軽でしたね。今回は穴あきポリ袋、ティッシュを挟んでストレッチフィルムでぐるぐる巻きにするというやり方を試しましたが、適度な張力でクロスを型に押し付けられるので精密(というほどでもない)な製品ができました。