FRP工作、小さな雌型を作る① 流し込み?式
最近FRP関係の工作が暴走しています。
手を付け始めた吹き返しトラップチャンバーの雌型の製作、こてるRCGF 用のカウルの型起こしとシュラウドの製作、新作ホイールパンツの型起こし、それに既存の石膏型から予備のホイールパンツを作って石膏型の耐久性を確認しようとも思っています。
複数の工作を並行的に進めているので、工作をやった順番にアップしていっては読む人はわけがわからなくなるでしょう。
書いている本人も訳が分からなくなるので記事のシリーズを整理します。
小さな寸法の雌型
カウル、ホイールパンツ、吹き返しトラップチャンバーの雄型が大体できたのでこれらの雌型の作成にかかります。
この中で吹き返しトラップチャンバーは寸法が小さくて各部のRがきついので原型の形をぴったり映した雌型を作るのは普通のやり方では難しそうです。
セメダイン1500を使っている時点で変わったやり方なのですがちょっと変わったやり方を試してみました。
吹き返しトラップチャンバーの原型を台に取り付けます。
これにもう一回樹脂を塗ります。
原型と台が一体化してつなぎ目がRになっています。
チャンバーは外から見えないところなので型の作り方も適当なところで妥協します。雌型を起こすときに引っ掛かりになるようなでっぱりを削り取る程度にペーパーを掛けて完成です。
今回は原型に塗装しないで、エポキシ樹脂、ワックス、PVAの組み合わせの離型性を試すことにします。
ワックスを3回塗っては拭き取りを繰り返し、鈍く光るまで磨いてPVA(色付き洗濯糊)を塗りました。
クロスを貼れない
セメダイン1500にバルサの粉を混ぜて粘度を上げて、揺変性を出したものをゲルコートの代用にしてみます。
原型と耳の所のRが大きくなるようにたっぷり盛りました。この上から普通にグラスを貼っても跳ね上がるのはわかりきっているので猿知恵を働かせます。
硬化がある程度進んでまだ表面がねばついた状態で#200のクロスを貼り付けます。
クロスは一応型になじみました。この状態で樹脂を浸み込ませるとうまくいくんじゃないかと思いましたが、樹脂が浸み込むと粘着力が弱くなってグラスが跳ね上がりました。腰の柔らかいクロスならうまくいったかもしれません。
簡単には行きません。別のやり方を試します。
樹脂だけで雌型を作る
グラスを貼るのをあきらめて樹脂だけで型を作ることにしました。
樹脂が流れないようにガムテープで土手を作り、
樹脂を準備します。寸法は小さいものの結構な量の樹脂が必要ですからかさ増しのために使い道に困っていた粒子の荒い灰色のマイクロバルーンを混ぜました。流し込むものなのでスタイロフォームの粉やバルサの粉のように混ぜたら揺変性が出るものではだめだと考えました。
一回目に混合した樹脂を全部流し込んだ状態です。原型の肩?の部分の樹脂の厚みが足りていません。原型が透けて見えてます。
2回目を流し込んでいる途中です。節約志向の僕としては樹脂がもったいないなくて気が気ではありません。が、型が完全に埋まるまで樹脂を流していきます。
硬化するまでじっくり待ちます。芯が発泡素材であるスタイロフォームなので加熱すると泡が出る恐れがあります。
模型工作や造形関係の情報をあさるとこういう工作にはシリコン樹脂を使った方がよさそうです。