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FRP製品の雄型をスタイロフォームで作る⑤ 吹き返しトラップチャンバーの原型を作る

 吹き返しトラップチャンバー(という名前にしています)の取付けステーは流用しますからその取付け穴の位置をトレースします。

 キャブレターにつなぐ10mmアルミパイプを通す位置も決めて型紙を作ります。

 型紙というかテンプレートは耐久性を持たせるためにMDF板を切り出して作りました。
 製品を型から起こしたらこれをガイドに取付けネジの穴とキャブのインレットにつながるアルミパイプの穴を開けます。


 8mm厚にスライスしたスタイロフォームで雄型を作り、

 エポキシ処理します。左のMDF板は雌型の耳(フランジ)を作るため、スタイロフォームの原型にくっつけるものです。
 持つところがないとエポキシ処理のときに困るので最初に裏側の平面を出します。
 一回くらいのエポキシ処理でスタイロフォームの表面は平滑にならないしポリエステル樹脂に耐える層は形成できないのでエポキシ処理は何回か繰り返さなければなりません。

 樹脂がどれくらい乗っているか分かるようにチタニウム白を加えた樹脂を使います。

 暖房のヒーターの上にのせておけばセメダイン1500は1~2時間で硬化して次の工程に移れますから塗料を使うより能率的じゃないかと思います。なぜ4個あるのかと言えば、雌型を起こすときにポリエステルレジンを使って失敗したらセメダイン1500でやり直すことを考えてのことです。

 縁の所は平面になりましたね。

 上下を組み合わせて縁をそろえます。
 セメダイン1500は粘度が高いので塗った後で樹脂が平らに落ち着くということはない(加熱しても塗料や積層用の樹脂のようなレベリング性はない)のでラテックスの手袋を付けた指ですり込むようにして樹脂を塗りつけます。
 大体平らになったなと思って暖房用ヒーターで温めると、

 スタイロフォームに閉じ込められていた空気が膨張して泡だらけになります。これを削って樹脂をすり込んで完全な樹脂の層を作らなければなりません。

 樹脂を3回すり込んだ状態です。泡はまだ出るかもしれませんが切りがないのでこの後は塗装で表面を平滑にします。

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