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FRP製品の雄型をスタイロフォームで作る④ ポリエステルレジンは?

 ホイールパンツの雄型はダボ穴を付けているので左右を合体させてペーパーを掛けることができます。

 ホイールパンツの前の方ですがデコボコです。エポキシ樹脂を塗ったの段階ではうまく整形できていたように見えましたが色を付けるとアラがあったことが分かります。


 1回目の色塗装のあと水研ぎして2回目の塗装の準備をします。

 塗装の前後の輸送中にペンキ塗りたて状態のものが車内で倒れないように台に固定できるように工夫します。

 カウルの2回目の塗装後の、溶剤(水?)が飛んだ状態です。

 カウルの後ろに凸凹がありますがここは冷却空気の出口として切り取る所ですからそのままで大丈夫です。

 こちらはホイールパンツの原型です。


 カウルの原型もホイールパンツの原型も1回目の水研ぎに800番のペーパーを使ったのでペーパーの研ぎ跡はあまり出ていません。
 とはいってもペーパーのエッジが当たったところなどの傷は残ってますし、塗り肌(吹き肌?)ができていて鏡面とは言えません。
 1500番での水研ぎでゴミや出っ張ったところを取り除いて表面処理を切り上げます。
 木目調のカウルとホイールパンツはこの程度の仕上がりで大丈夫でした。


 さて、順番としては、次はこれを雄型にして雌型を起こすのですが、その前に回り道をします。

なぜスタイロフォームで雄型を作るのか

 何でスタイロフォームで雄型を作るなんてことをしているのかを説明します。
 スタイロフォームは木材よりも簡単に整形できて安い(これが重要)といううれしい特性を持つ一方で強度が弱いので、実際的には雌型を作るときに破壊することになります。
 カウルなどの一品物なら1回ごとの使い切りで良いのですがホイールパンツのような消耗品を何回も作るというなら、雌型が壊れても再生できるように雄型を温存したくなります。


 ということで耐久性のある雄型を作ろうためにスタイロフォームの上にマイクログロスを貼ったりガラスクロスを貼ったりしたわけです。

スタイロフォームの雄型でポリエステル樹脂の雌型を起こせるか?

 木(ファルカタ材)にウレタン塗装した雄型を使っていた時期は安い樹脂ということでポリエステル樹脂で雌型を作っていました。
 しかし、加工が楽なスタイロフォームの雄型ではポリエステルのレジンでは「どうせ溶けるだろう」と考えてエポキシ樹脂か石膏を使っていました。でもポリエステル樹脂はセメダイン1500より安いのでこれが使えれば経済的です。
 今回は芯がスタイロフォームである上に表面処理にエポキシ樹脂を使っているものの塗装はメタノールにも侵される水性塗料です。
 ポリエステルレジンの溶剤としての機能をワックスとPVAの層でブロックできるんでしょうか。
 今準備中のホイールパンツの型で試して雄型がダメになったらがっかりですから大急ぎで実験用の部品を作ることにしました。

実験台を確保

 かなり前のブログで記事にした4サイクルエンジンの吹き返しを防ぐためのチャンバーを作りました。

 このチャンバーは吹き返し防止の機能はきちんと果たしましたが行き当たりばったりで作った試作品ですから改良したいところがあります。

 エンジン側に固定したチャンバーの上半分と下半分を2mmの皿ネジ2本で固定する構造でしたが、ねじ2本では上半部と下半分に隙間ができてせっかくチャンバーに溜まったオイルが漏れて外側が油まみれになってしまいました。
 いい機会?なのでこれのバージョンアップ版の作成を兼ねて実験することにします。

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