FRP製品をいろんなやり方で作る⑤ カウルの組み立て
カウルとホイールパンツの製作を続けます。
左右のカウルを一体化させるのですがカウルと雌型に付いたPVA(色付き洗濯糊)を流しで落とします。
左の写真の上はすでにPVAを落とした状態、下は落とす前の状態でPVAの色が残っています。重さを量ると片側で11g。樹脂は7gですからクロスは4gということでしょうか。左右とも同じ重さです。
カウルを一体化
カウルにはシリンダーヘッド、キャブ、マフラーをかわす切り欠きを付けなければなりません。実際に切り抜くのはカウルを一体化させてからにするとしてもケガきだけはしておきます。
いきなり現物合わせで穴を開けようとしても失敗しますから型紙を作って製品の方に写します。
雌型に改めて離型処理(ワックスがけとPVA塗り)して左右の製品を雌型にはめ、その状態で左右の雌型をねじ止めします。
継ぎ目にリボン状態に切ったクロスを樹脂で貼り付けます。セメダイン1500は粘度が高いのですが時間が経てば樹脂が浸み込みます。
カウル本体はマイクログラス1枚ガラスクロス1枚で余計な樹脂を吸い取っていますからヘナヘナです。接合部のほか、切り欠きをした後に弱くなりそうなところにもリボン状のクロスを貼って補強しました。
左の写真は雌型の片方が外れた状態、右は一体化した製品が抜けた状態です。左右をつないだところがたい焼きの縁の部分のようになっているのですがわかるでしょうか。
左右をつないだところを外側から見たところです。補強材が入ったような感じになっています。