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FRP製品をいろんなやり方で作る④ カウルとホイールパンツの製作が進む

 ホイールパンツとカウルは並行的に作業を進めています。
 カウルは雌型から製品を作るまで進みました。

カウルの作業

 カウルの雌型はセメダイン1500を使いました。カウルの記事は令和5年の大晦日以来です。

 積層が終わった状態です。カウルは軽くしたいのでマイクログラス1枚、#200のガラスクロス1枚にしました。樹脂はセメダイン1500です。
 形が単純なのでクロスを型になじませるのが楽です。写真の右側ではクロスをバイアスに使ったのですがその必要はありませんでした。とはいっても機首のプロペラシャフトが通るあたりで切り込みを1か所入れました。余分な樹脂はペーパータオルで吸い取りました。

 樹脂が硬めのゴム程度に硬くなった段階でトリミングします。その後の作業の都合で雌型の縁にカッターの刃を滑らせるようにして切っていきます。

 完全に硬化したら型から外しました。こういう作業にはテレホンカードが便利ですね。
 離型処理としてワックス(ボンリース)を3回かけてPVA(色付き洗濯糊)を1回スポンジ塗りました。


 左右の雌型を組み合わせてその中で左右の製品をくっつける予定ですから雌型にダメージがあったら困ります。

 雌型をチェックすると傷は付いていませんが写真でもわかるほどに黄色くなっています。ラッカーが柔らかくなっているような気もします。石油系溶剤が入っているワックスの影響なのかセメダイン1500の影響なのか気になる所です。どういう仕組みでこういう現象が起きるのでしょうか。
 ウレタンで塗装したときはこれほどひどくなることはありませんでした。手軽さを考えてスプレーのラッカーを使ったからだと思います。まあ、使えないことはないでしょう。
 何回も使う予定のホイールパンツ用の雌型でも同じような感じになっているので状態がひどくなれば劣化したラッカーを剥いで塗装しなおすことにします。

雌型のピンホールも転写される

 カウルの雌型はピンホールが残ったまま積層作業をしました。経験上、小さなピンホールくらいなら雌型に製品が食いつくことはないとわかっていたからです。

 ご覧のとおり、ピンホールは製品にきれいに転写されています。ピンホールが転写されて製品にできた欠陥は小さな出っ張りに過ぎないのでペーパーを掛ければ簡単に取り除くことができます。
 もちろん雌型の表面がきれいであることに越したことはありませんが、離型処理をしっかりしていればいい加減でも大丈夫ということです(自己正当化だよね。いい加減だなあ)。

ホイールパンツも最終段階得へ

 ホイールパンツは2組目の型抜きも終わって2組分の部品がそろいました。

 左の大き目のものは左右を組立済みのもの、右の小さ目の4つは左右を組み合わせる前の状態です。


 その後、右側の小さ目の方も組み立てました。

 ピアノ線脚に取り付ける部分とタイヤが出るところも大体加工しました。

 左右をくっつけてからタイヤが出るところのトリミングや脚への取付け部の工作はこんな具合です。

 ピアノ線脚用のホイールパンツに車輪を仮止めしました。ここまで細工してから表面処理と塗装をした方が良いと考えました。
 この写真ではホイールパンツの表面がピンホールの域を超えてザルのレベルにまで達するひどさになっていることが分かります。
 マイクログラスを貼らずに直接#200のガラスクラスを1層だけ使い、樹脂をケチったのでこうなりました。ピンホールを埋めればマイクログラスを貼った製品より重くなるかもしれません。
 手間を惜しんではいけない、樹脂はケチらずにたっぷり使って余分を吸い取るというような仕方で積層しなければならないという教訓が得られました。

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