FRP製のエンジンカウルを作る⑪ 取付け部の工作
カウルとして胴体に取り付けるには取付け部の工作が必要です。
僕の性格ではカウルが出来上がってしまってからでは早く取り付けたくなっていい加減な工作になるのでカウルが出来上がる前に作っておきます。
胴体側のブラケット
カウルの取付けはねじ止めにしますが、木ねじにしないでビスとナットにします。
カウルは結構付けたり外したりが多いのでねじがバカにならないようにするためですがこんな作例は見たことがありません。こういうつまらない所にこだわる所が自作派です。
いつもの木粉入りエポキシ樹脂でナットを合板に固定します。カリカリに固まらないとビスが「パリッ」と外れないので暖房用のラジエターの上で加熱して硬化させます。
合板にナットが付くとブラケットらしくなります。
このブラケットを胴体の防火壁に正確に付けるためにひと工夫します。
出来上がったブラケットを治具(アイスの棒)に仮止めします。
治具に仮止めした状態でブラケットを接着すればちゃんと平行直角に決まった位置に取り付けられるはずです。
胴体にあてがってみてチェックします。
ブラケットの取り付け位置は防火壁の四隅です。胴体とカウルをツライチにし、さらに皿ねじの頭が埋まるようにするため、アイスの棒に仮止めしたMDF板の切れ端を胴体側にも仮止めして、ブラケットの取付け面がカウルの厚み(0.2mmくらいになるかな?)よりアイスの棒の厚さ2mm分だけ胴体の面より内側になるようにします。
どういうことかと思われる方もおられるでしょうが、「FRP製のエンジンカウルを作る」シリーズの最後の方で詳しく説明する予定です。
ちゃんとブラケットが防火壁にくっつくことを確認したら接着です。
胴体側の接着面をペーパーで荒らして、治具に付けたブラケットをいつもの木粉入りエポキシ樹脂で接着します。木粉入りエポキシ樹脂なら逆さにしても樹脂が流れ落ちることはありません。
カウルと胴体をツライチにするために小細工を弄するのは、カウルが胴体にかぶさった状態で取り付けられるのはカッコ悪いと思うからです。
木粉入りエポキシの硬化が進んでから治具を外します。
完全に硬化していないせいかセロテープと樹脂の間ではなくセロテープがはがれる形でメリメリという感じで治具(アイスの棒)を外すことができました。アイスの棒はカウルに取付けビス用の穴を開ける時にも使います。
せっかく樹脂を混合したので別の工作をします。
こてるRCGNのカウルです。へこんだところにスタイロフォームの粉をエポキシ樹脂でこねたものをすり込みました。仕上りが平らになるように上からビニールの切れ端を貼り付けておきます。
このカウルを塗装しなおすかと言えば微妙です。もっとボロボロになったら新しく作りなおすかもしれません。