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ホイールパンツの新規作成⑫ FRP雌型はまだ完成しない

 FRP製のエンジンカウルの記事の次はホイールパンツの記事です。そんなに多くはいないと思われますが、読者のことを考えない適当なアップの仕方です。 
 しかも、カウルの記事もホイールパンツの記事も「こうしたらうまくいきました」という成功例を紹介する記事ではなく、成功するかどうかわからないうちにとりとめもなくアップしているのですから無責任な話です。

セメダイン1500でFRP作業

 今回、セメダイン1500でグラスのFRPを作ろうとしています。でも、この製品はそもそも積層用じゃないんですよね。


 FRP作業に使えるか試すため試作品を作ってみました。セメダイン1500は粘度が高いのですが硬化時間も長いので時間が経てばグラスやカーボンに浸透するはずです。

 ご覧のとおり、#200のグラスクロスを2枚重ねたものには含浸できました。厚さは0.5mm、強度は普通の積層用エポキシ樹脂に匹敵します。この工法でEPP機のホーンなんかができそうです。
 子細に見れば細かな泡が入っています。粘り気のある物を一生懸命こねるとどうしても泡立って、それが残るのでしょう。気になる場合は加熱して泡を抜く必要があります。


 積層作業です。粘度が高いのでグラスへの浸み込みが遅く、積層用のエポキシ樹脂やポリエステル樹脂のようには行きません。

 幸い?型が4個ありますから、順番にクロスを貼り付けていけば最初に置いたクロスに樹脂が浸み込みます。
 リボン状にクロスを切りましたがその必要はなかったようです。重なったところで繊維が立ち上がってかえって面倒でした。

 クロスが乗っていないところはなくなりました。クロスの層は最低で1層、部分的にクロスが重なって2層です。
 セメダイン1500は作業時間が長いので助かります。混合から30分くらいたっても修正が効きます(寒いからかな?)。

 最初の樹脂を混合してから数十分後、樹脂がクロスになじんだ段階でクロスが浮き上がって泡が出ていないかをチェックします。この状態でアイスの棒でグラスを押さえ込んだだけではまた跳ね上がりますから泡ができているところのクロスをアイスの棒で押し込んで、クロスが跳ね上がる前に樹脂を盛る、というやり方で樹脂を足します。今回は型と耳の逆アールになっているところに浮き上がっているところがありました。
 写真を見ても何をしてるかわからないですね。

 クロスが追従しないところに樹脂を足すわけです。今回はパテだけでは足りませんでした。パテをもっと厚く盛っていれば良かったのでしょう。


 さて、セメダイン1500の評価ですが、積層用としては、作業性は積層用の低粘度のエポキシ樹脂に劣るが工夫次第でFRP用の樹脂として十分に使える、接着剤だけにもろくない(靭性?がある)、なにより、お値段が安いのが最大の魅力、という感じです。目的外使用でもあり、使ってみてくださいとお勧めするできませんが僕の技術に見合った製品ということでこれからも愛用するつもりです。
 加えて本来が接着剤ですからエポキシ系接着剤としてはコストパフォーマンスは最適でしょう。近いうちに接着剤として使いやすいように工夫してみます。


 ホイールパンツの雌型ですが、セメダイン1500とグラスクロスで全体をカバーするところまで行きましたが厚みが足りなくて強度に不安を感じます。
 YouTubeを見ると贅沢にも高価なエポキシ樹脂をグラスマットに含浸させている動画もアップされているのですが、雌型ごときに高価なエポキシ樹脂(セメダイン1500は積層用より安いのですが)を使うのは非常にもったいないと思います。

エポキシとポリエステルのハイブリット雌型を作ろう、でも頓挫

 安いといえばポリエステル樹脂です。

 ホームセンターでも手に入るポリエステル樹脂はお値段の点で優れています。雌型を作るのに使えるだろうと思って買ったのですがスタイロフォームを含むプラスチックへの攻撃性が強いのに困りました。
 米国製のキットのABSのエンジンカウルから雌型を起こすときに使ってみましたが、離型処理がしっかりしていないところでFRPとABSがくっついて、かなりなダメージを受けました。
 作業時間が短いのにも困ります。作業に手間取ると作業中に硬化が始まってしまいます。僕の技術ではポリエステル樹脂は大事なところには使えません。
 しかもホームセンターで手に入るような製品はたいていインパラなので塗り重ねができず一発勝負になるんじゃないでしょうか(析出したパラフィンをけずりゃいいのかな)。


 エポキシ樹脂の上にポリエステル樹脂を掛けても大丈夫だとかの情報は見つけられませんでしたが実験の意味合いを込めてやってみることにしました。


 エポキシ樹脂だけの雌型にザッと120番のペーパーを掛けます。

 エポキシ処理でグラスの繊維が立ち上がったところを削らないとグラスマットが浮き上がアるかもしれません。


 さて飛行場で作業しようとしたらポリエステル樹脂の缶の蓋が開きません。


 家に帰って開けようとしましたが普通のプライヤーでは無理です。バイスプライヤ―で回すと蓋が回りだす手ごたえがありました。
 が、普通の手ごたえではありません。蓋は回っているのですが蓋と一緒に缶の本体に付いている雄ねじ側の口金が回っています。口金と缶の嵌合が解けて回り始めたのです。 

 口金と本体の結合ははんだ付けとかじゃなかったんですね。
 中身がかなり残っているので非常に勿体ないし、これを不燃物で捨てたら環境に悪そうです。
 対策を考えなければなりません。

脱線:アクション映画の疑問点-1

 以前のブログでゴジラ-1.0にけちを付けましたがそのシリーズです。


 妻と一緒にテレビでアクション映画を見ると気に色々とうんちくを語るので嫌がられます。でも、おかしい所には口を出したくなるんですよね。


 アメリカ映画の「山猫は眠らない」の何作目かはわかりませんが、回想シーンで敵の狙撃手に狙われた米軍兵士をヘリコプター(UH-1)が助けに来る場面がありました。
 おかしいのは敵の狙撃手がヘリコプターを撃たなかったことです。
 いつヘリコプターを撃つのかな、と思って見ていたら最後まで撃ちませんでした。「あのヘリは装甲なんかしてないよ。ソ連製の狙撃銃の7.62mm弾なら当たり所が良ければヘリを落とせるし、ヘリのパイロットを狙うこともできるんだよ。そうしないのは脚本と演出がおかしいね」と言ったら妻が怒り出しました。


 戦術的には敵地にヘリが飛んで行って人や荷物の積み下ろしのために離着陸したりホバリングをするときはヘリにとっては脆弱な瞬間です。迎え撃つ側からすれば絶好のチャンスです。なんてったって目標が止まってるんですからね。
 ただの歩兵よりもヘリコプターの方が優先すべき目標ですし、小銃や機関銃で対空射撃をやるのは当たり前です。そういう軍事常識には目をつぶって演出上の都合を優先したのでしょう。


 銃器に疎い日本で作られた映画が銃の運用についていい加減な描写をするのは仕方がないのですがアメリカ映画もいい加減なものです。
 撃っている銃がけん銃弾を使う短機関銃(サブマシンガン)なのに床に散らばる薬きょうが小銃弾の空薬きょうということも良くあります。

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