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FRP製のエンジンカウルを作る➅ 原型の表面処理-3

 エンジンカウルの記事です。
 飛行場で原型(母型?、雄型?)に水性スプレーの白を吹きました。
 実はホイールパンツの雌型を作るためにFRPの道具も持って行ったのですがポリエステル樹脂の缶の蓋が開かないという事態になったので塗装だけをしてきました。

アトムの水性スプレーは優秀だ

 吹いた直後に飛行場で見たときはつやつやしていましたが、家に帰って水気が飛ぶと細かい塗り肌が出ていました。
 それでも(僕が)エアブラシで2液性ウレタンを吹いたのとそん色のない出来です。缶スプレーは下手くそが頑張ってガン吹きやエアブラシするよりきれいに仕上がります。


 アトムの水性スプレーは、ミストが細かくてきれいに仕上がる、適度に粘度があってタレにくい、乾燥後に塗膜が痩せることがほとんどない、なにより手軽で匂いがきつくないという優秀な製品です。
 グロー燃料には耐えないのですが、電動機であれば問題はないし、エンジン機であっても翼端部やペットボトルのキャノピーの枠には十分に使えます。


 カウルの原型を細かく見てみます。
 色を付けるといろんな欠陥が見えてきました。

 ここはパテ(Model Lite)をすり込むのを忘れたところのようです。

 ここはパテ盛りが不十分だったところです。やや右よりの黒いものは今回犠牲になった虫です。


 1回目の塗装はまともな塗装ではサフェーサー塗装に相当する工程じゃないでしょうか。ペーパー掛けが始まります。

水性のバルサパテは水研ぎに耐えるか

 塗面のペーパー掛けはなるべく水研ぎにしています。水研ぎだと粉は飛ばないしペーパーが長持ちします。
 アトムペイントの水性スプレーは爪で押して跡が付く程度に固まった段階でも水研ぎができます。もちろんカリカリに固まってからの方が良いに決まってますけどね。


 さて、水性スプレーの水研ぎだけでは直せなさそうなところがあればパテを使うのですが、パテを何にするかです。
 ホイールパンツの原型の表面処理ではラッカーパテを使いました。水性塗料に溶剤系のパテの組み合わせでしたが仕上がりに特に問題はありませんでした。
 一方でラッカーパテの溶剤で水性塗料が柔らかくなってそれが固まるまで時間がかかるという不都合がありました。


 今回は色塗装の前の水性ウレタンの工程で使った水性のバルサパテ「Model Lite」を使ってみます。Model Liteは水気が飛べばすぐに切削に掛かれるので時間の節約になります。
 問題は水研ぎが効くかです。色塗装前の工程では水研ぎはしなかったのですがModel Liteが水研ぎに耐えられるか実験です。
 塗装後半日立って指触乾燥の状態になったところでModel Liteを盛ってみました。

 盛った状態です。


 Basa Liteが乾いてから320番で水研ぎしました。

 水研ぎはできましたがパテの食いつきが悪くてはがれたところがあります。塗料の所とパテの所で風合いが違いますが塗料を乗せて水研ぎすれば直りそうです。
 水気が飛んだらすぐに作業できるという作業性の良さではModel Liteが優っていますが性能的にはラッカーパテの方が良いでしょう。
 無理して使うこともないな、バルサに使うべきものだなという感じです。


 普通とは違うやり方でFRPの作業をしています。これでうまくいけばお金を掛けなくてもこれくらいできると自慢できるのですがどうなるんでしょうか?
 石膏型でホイールパンツを作った時は成功だったんですけど。

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