スタイロフォームでフロートを作る⑤、エポキシ作業
フロートの支柱はカーボンが入荷されないと作業が進みませんがフロート本体の作業は進められます。
フロートのエポキシ処理開始
フロートはスタイロフォームを削った状態では非常にヤワですからさっさと仕上げるのが得策です。
これはサンディングブロックの角が引っ掛かったところです。気を付けないとこういう傷がどんどんできます。
強化するといっても発泡材を充填したFRP製品のような仕上げにすると重量がかさみます。底(滑走面)以外はへこんでも性能にそれほど影響しないし傷が付いてスタイロフォームがむき出しになっても水が内部に浸みこむこともないのでそこそこにします。
エポキシ処理でどれくらい重くなるか調べるために体重測定をします。
エポキシが全く乗っていない状態で90g、左右のフロートをつないでいるヒノキ棒はカーボンクロスを貼ってカッコよくする強度を上げる予定です。
スタイロフォームの地にエポキシ樹脂を塗って一旦固めます。いきなりクロスやマイクログラスを貼るとスタイロフォームの気泡を埋めきれないかもしれません。また、スタイロフォームの毛羽が起き上がってグラスを持ち上げ、スタイロフォームとグラスの間に余計な受持が回って重くなるのじゃないか心配です。追記:とも思いますがそれほど気にすることはないかもしれません。テストピースで実験してみるかもしれません。
繊維が入っていないエポキシ樹脂は強度を上げる効果はそれほどないでしょうからケバを押さえて表面を落ち着かせる範囲で擦り付けるように塗ります、と言っても樹脂を20g以上使いました。
天気が良いので車の中で硬化させます。グラスを貼ってからこういうことをすると泡だらけになりますがグラス貼り前なので大丈夫です。というか、泡ができても削り落とせます。
と、思いましたが硬化させてみると激しくデコボコになっていました。サンドペーパーをかけたのですがある程度滑らかにするにはスタイロフォームを整形するよりはるかに時間がかかりました。
底のグラッシング
底は頑丈にしなければならないので#200のグラスクロスを貼ります。バキューム整形に挑戦する気はないので樹脂を絞り出すようなことはできません。グラスと樹脂の層の厚さは0.5mmくらいになります。
エポキシ作業は段どりが大事ですからクロスは寸法通りに切っておきます。
段差がある物をいっぺんに貼ることは(僕には)できませんからステップの後と前に分けて貼ります。
フロートの側面に樹脂が回ると後が面倒なのでチャインのギリギリまで樹脂を塗って、あとは毛細管現象で樹脂が外側に浸み込んでいくようにします。
へさきの部分は切り込みを入れないとクロスがなじみませんでした。
グラスを貼った後では青空駐車の車の中に入れると火ぶくれ状態になりますから室温で硬化を待ちます。
上面と側面の仕上げは翌日以降です。