自作ホイールパンツを作り直す 生地?完成
気温が下がった8月9日の深夜から作業を開始しました。
左右を一体化
左右が食い違わないように仮止めし、樹脂が外に流れないようにテープでカバーします。
樹脂を流す段になってマスキングテープでは樹脂の含浸具合が外から見えないことに気が付きました。「セロテープにしとけばよかった」と後悔しました。
内側にクロスをセットし、樹脂を垂らすように流し、竹串でつついてクロスをなじませます。グラスに樹脂が浸みこむと透明になりますが殻とクロスの間に樹脂がちゃんと回っていなければなりません。樹脂の浸み込み具合を外側からチェックできるようにセロテープを使うべきです。
いろんな人の製作例や既製品を見ると左右の殻の結合にはロービングを使うようですが僕は持っていません。こういうところはロービングの方がいいんでしょうね。
ホイールパンツの上の部分は作業がしやすいのですが下側と後ろ側は重力で樹脂を流すような感じで回します。先端を曲げて奥までまで届くようにした針金ハンガーが役に立ちました。先端を丸めてペン先のように樹脂が溜まるようにしてあるのがミソです。
明け方に目を覚ましてチェックすると樹脂が固まっていました。
持った感じは軽さも強さもセミの抜け殻です。
串が届きやすい上と前は樹脂が良く浸み込んでいますが後ろの下部はもう一度樹脂を流す必要がありました。下側のホイールパンツの後ろ下に白い粉のようなものが見えますがFRPを削ったカスではなくて二式大艇が出している飛沫です。
これでとりあえずはホイールパンツが脚に付く状態になりました。
細部の工作
ホイールが顔を出す開口部のような構造的に弱くなるところには幅7mmくらいのリボン状のクロスを内張りしました。
開口部周りが硬くなったところでホイールに合わせて穴を拡大します。
ホイールパンツを薄く作りすぎたので取り付け可能なホイールが限定されます。テトラの50mmならきっちり収まりますが同じ50mmでもアイエム製は入りません。後悔先に立たずですがもう少し余裕を持たせるべきでした。
ホイールパンツとしての機能を果たせる状態になっていますから完成と言えば完成です。
仕上げはまだ
ホイールパンツには泥はねの防止という機能(誰もが分かる機能)と空気抵抗の減少又は気流の整流という機能(本当に効果があるのかな?)がありますが、ホイールパンツを付ける本当の目的は自動車のエアロパーツと同様見映えをよくすることです(そうですよね?)。
今の状態は飛行機の機体に例えれば生地完成(組み立て完成?)というところで樹脂が回っていないところやピンホール的な欠陥が残っています。したがって見映えをよくするという目的は達成されていません。
FRP製品の表面を整えるにはパテやらサーフェサーが必要です。
吹き付け塗装も必要ですが準備が大変で敷居が高いので、せっかく塗装するなら塗装するものが貯まってからいっぺんに塗装したいという気持ちもあります。
ということで次の工程にはなかなか進めません。
完成品を取付けて使ってみて耐久力を検証するまでがホイールパンツの製作記でしょうが「自作ホイールパンツを作り直す」シリーズは形ができて一区切りつきました。塗装作業が始まれば再開するかもしれません。