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リモートID特定区域人柱実験、特定区域の届出

 改正航空法施行日の朝、新たな機体の無人航空機登録を申請し、午前中に登録記号を取得しました。
 これにより、リモートID機能なしで飛ばしたら違法状態になる機体が登録されました。これを合法的に飛ばすためにはリモートID区域の届出を出さざるを得ない状況になりました。
 東京航空局の「届出を取り下げてくれ」という「屁理屈」はもはや通じない状態になっています。
 これでリモートID特定区域の届出の実験ができます。施行日の初日の一日間で第2段階までの実験ができることになったとは進捗が速い。


 実験の様子の紹介に移る前に私見を述べます。

特定区域と無人航空機の関連付けのやり方の違い

 以下は推測というか憶測です。
 東京航空局の対応と「リモートID特定区域の届出要領」に定められた要領と様式から考えて国(国交省航空局)はある特定区域とその上空を飛ぶ無人航空機そのものを直接関係づけたいと考えているようです。
 オンラインでは無人航空機の登録記号を記入することを求めています。紙で提出する場合でも国交省の記入例では登録記号をカンマ区切りで記入することを求めています。


 一方、ラジコン電波安全協会(RCK)は所有者(使用者)のドローン登録システム(DRS)へのログインIDを記入することにより、当該所有者(使用者)が飛ばす、又は、飛ばす可能性のある無人航空機の登録記号を間接的に関連付けることを想定したようです。


 DRSのUIを見るとシステム的にはログインIDによる関連付けにはまだ対応できていないようです。それだからこそRCKは郵送による届け出を求めたのでしょう。
 2022-06-21追記:国交省はどういうつもりでログインIDの記入での届出を認めたのでしょうか。ログインIDから保有機をたどって手作業で入力しなおすのでしょうか。ログインIDの人が将来登録する機体も管理することも想定しているのであれば立派なのですが。


 今回は国交省の想定に従いオンラインで届出を出します。

実際の操作

 以前の投稿「リモートID特定区域人柱実験:オンライン届出の練習編」のとおりの流れで入力が進みます。「特定区域等情報入力」までの作業の進め方を見たい方はそちらの記事をご覧ください。

 サクサク入力できるように特定区域の四隅(東西南北端)の十進法表示の緯度経度の小数点以下6桁までの数値はエクセル表に保存し、「地図画像」、「地図データ(GeoJSON)」は事前に作ってフォルダに保存しておきました。
 緯度経度は「国土地理院地図Globe」で取得した数値をエクセル表に書き込み、セルの書式機能で小数点以下6桁表示にしています(Googleマップでも同じ数値が取れます。数値は小数点以下6桁で四捨五入すればいいんだから手書きでメモしても、ノートパッドにでも貼り付けてもOKですけどね。)。
 DRSにログインしてから数分で特定区域等情報入力までのステップが終わりました。


 次の機体等情報入力のステップでは大き目の窓に今日(6月20日)の朝に登録記号を取った機体の登録記号を書き込みます(僕の場合「登録機一覧表」というExcel表を作っているのでそこのセルからコピペします)。今回は1機分です。


 届出情報を確認した後の画面はこうなります。認証メールが届くようなので待ちます。


 数分も経たずに認証メールが来ました。リンクをクリックすると、

 認証された結果、届出が提出された状態になったようです。この画面を閉じます。

 なぜか画面がメールを受け取る前の状態のままですが、そこは気にせず「メニュー画面へ」を押します。


 「メニュー画面へ」を押すとトップページになります。この画面は「メニュー画面」じゃなくて「トップページ」ですよね。違いは何でしょうか。IT原始人でもわかるように用語は統一してもらいたいですね。ま、「届出一覧」を押します。


 届出受付番号が付与されています。「・・・213」とありますが、6月1日から動き出したリモートID特定空域の届出の213番目ということでしょうか。届出は提出されたと認識されたようですが「届出事項確認中」だそうです。どういうことか知りたいので「詳細」を押してみます。

 「進捗率〇〇%」とかの表示が出るわけでもなく、どういう状態かはよくわかりませんが届出番号が出ていないことはわかります。確認の過程が終われば届出番号が付与されるんでしょう。
 気になるのは届出日です。届出提出日は「2022/06/20」だったのに空欄になっています。記入した飛行開始日(7月1日)が記載されるんでしょうか。


 認証メールに続いて「届出は受けとったよ」的なメールも来ました。
 届出事項の「確認」の結果、「受理できない」とか「ここを直せ」とかのメールが来るかもしれませんが、できるところまではやりました。


 リモートID特定区域の届出では無人航空機登録の申請のときのような最後の電子署名とかのステップがありません。楽になっているのはいいことなので突っ込みません。
 お金がかからないことも助かります。郵送するときは紙代や切手代がかかりますけど。

この実験のまとめ

 緯度経度の情報を準備し、あらかじめ画像やGeoJASONファイルを作っておけばオンラインでの届出はサクサクできました。相手が機械ですから郵送のように「取り下げてくれ」といわれることはありません(今のところ)。


 RCKの努力を無にするようなことをしているのではないかという懸念がないわけではありませんが、システム的に許され、法的にも間違っていないことだと思います。


 手間の観点では、紙で出すよりはるかに楽です。クラブの特定区域で飛ばす機数が多くてもクラブに所属する会員の機体の登録記号を表にでもしておけば、コピペでどんどん入力していけばいいのでそんなに大変でもないでしょう。RCKの考えてくれる仕組みが上手く動き出すまでこれでまかなえそうです。



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