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リモートID特定区域人柱実験:改正航空法施行後の無人航空機登録

 改正航空法が施行されました。テレビのニュースでも流れています。無人航空機登録もシステムの運用初日に試しましたからリモートID特定区域人柱実験も早速始めます。


 リモートID特定区域の届出ができる状態にするための準備なのですが別の目的もあります。
 改正航空法施行後はリモートID「なし」で飛ばすと違法になりますが、リモートIDなし、つまり飛ばしたら違法状態になる機体でも登録できるか、の実験でもあります。

リモートID「なし」で登録記号まで取れた。

 今回はまず①、新規に無人航空機登録申請をします。「リモートID有無」は「なし」を選択します。これにより「登録できたがその機体を飛ばすことができない」という状態を作ります。これで東京航空局が「届出の受理を拒否できない条件」というか「届出をしなければならない条件」を作為できます。
 いうなれば東京航空局の「屁理屈」を通じなくさせるための行程です。


 オンラインで作業します。無人航空機登録をやってみようという人のためにプロセスに従って書いていきます。


 ドローン登録システム(DRS)から新規登録に入ります。僕はICカードリーダーなしでQRコードを読み取って認証したので「2次元バーコード認証」を選択します。役所的には「QRコード」ではまずくて「二次元バーコード」じゃなければいけないんでしょうかね。
 確認方法の選択でチェックを間違えると大変です。途中までサクサク進みますが最後の「入力情報確認」のステップでエラーメッセージが出てやり直しをくらいます(経験済み。1時間、時間を無駄にしました。)。


 「所有者情報入力」(画像なし)を下までスクロールしたら「機体情報入力」のボタンを押します。


 機体情報の入力のページでどんどん記入(選択)していきます。僕のクラブの場合、「製造番号」では番号がだぶらないように「RCK」と記入してから所有者のラジコン操縦手の番号の8桁目までと所有者が決める3桁の数字を記入することにしています。
 「リモートID有無」で普通に「なし」が選択できました。20日になったらできなくなったとかいう話にはなっていません。


 この画面は初めて出ました。この辺は改正航空法施行ということで仕様を変えたんでしょうね。迷わず「OK」を押すと次のステップに進むことができます。
 改正航空法施行後ですからシステム的には何かの条件を付けなければ「なし」が選択できない仕様になっていた方が違法状態を防ぐという観点からはいいのですがここは突っ込まないようにします。
 ひょっとしたら操作した側が気が付かなかっただけで「型式名」でRCK登録クラブを選択すると「なし」が選択できる仕様になっているのかもしれません。そこまでできている利口なシステムなら素晴らしいですけどそんなことはないでしょうね。


 入力情報確認画面でもリモートIDはちゃんと「なし」になっています。
 脱線ですが機体の種類が「飛行機」がデフォルトになっていて選択肢がありませんね。国交省としてはラジコン機であればそれが飛行機(動力付き固定翼機)だろうがヘリ(回転翼機)だろうが管理する気がない(クラブに丸投げ)ということが分かります。まあ、ここで機体の種類を選べても意味があるのか微妙ですけど。


 登録申請のボタンを押します。くるくる回る画面になります。

 メールが送られるのを待ちます。・・・12月20日にはすぐに来ましたがなかなか来ない。
 くるくる回っているのが待ちきれなくて画面を閉じるとやり直しになります。そういう人が何人もいます。スマホで申請するとこの辺が難しいんでしょうね。


 電子メールの「受信」を「未読」にして着たらすぐわかるようにしたら3分くらいで来ました。


 メールのリンクをクリックすると、入力申請のステップになります。メールのプリントスクリーンは忘れました。


 メールのリンクをクリックするとこのページが出てきます。認証は完了したそうです。次は電子署名のプロセスです。


 電子署名のプロセスではマイナンバーカードとスマホの出番になります。スマホでマイナポータルを起動しておきます。
 DRSの画面に出てきたQRコードをスマホで読み取り、マイナンバーカードとスマホで電子署名の操作を行います。マイナポータルを起動させる4桁の数字と電子署名用の暗証番号はすぐ打ち込めるようにしておくと慌てずに済みます。
 マイナンバーカードを2回読ませなければなりませんがなぜでしょう。操作が忙しいのでプリントスクリーンするのを忘れました。


 申請は終わったようです。このあたりまではオートマチックにできるのでスムーズです。


 手続き完了のメッセージが出てすぐにトップページまで戻って申請状況を開いてみましたがまだ反映されていません。ちょっと心配です。


 数分してもう一回開くと反映されていました。新しい申請が上に来る仕様です。申請受付番号は個人情報でしょうが隠しません。「DR」はドローン登録(Restration)?、「21」とか「22」は年度又は暦年、その後の数字は一連番号でしょう。去年の12月20日の「831」から今年の6月20日の「185743」まで数字がずいぶん増えています。この数字が申請数ならDRSが動き出してから20万件近くの申請があったということになります。


 ブログを書いているうちに「入金してね」的なメールが来ました(役所的には「手数料納付」という上から目線の表現)。ヘルプデスクの電話は繋がらないけどこういうところは仕事が早い。


 申請状況画面から「支払選択」を開くと支払い方は3種類です。現金書留はダメみたいです。僕はインターネットバンキングにします。
 ドライブがてら銀行に行って「ペイジー」の仕組みで支払いました。


 家に帰る途中で「入金を確認したよ」的なメールが来ていました。ここも仕事が早い。お金を取っておいて登録記号を発番しないということはないでしょう。


 申請状況を確認します。入金前にあった「取下げ」と「支払選択」の記述が消えています。機体期待を込めて「詳細」を押します。 


 登録記号が発番されています。8時頃から作業を始めて昼前(メールの時刻は10:42)に登録記号をもらえました。12月20日に申請したときは入金してから登録記号が来るまで時間がかかった記憶があります。


 これで20日中に実験の②「上記無人航空機の登録記号によるリモートID特定区域の届出」に進めそうですが、記事が長くなるのでいったん切ります。


リモートIDなしで登録できていいの?僕としてはいいけど

 無人航空機登録要領には「リモート ID 機能がない無人航空機の登録は可能である」と書いてあるのでリモートID機能なしで登録できても法規上は大丈夫でしょうが、何のチェックもなしに登録できたら抜け道を作っているようなものです。
 何回も言いますが、僕は「リモートID機能がない無人航空機の登録は可能である。ただし、あらかじめ特定区域の届出を出した場合に限る」と解釈したんですけどね。普通はそう解釈するんじゃないですか?


 特定区域を届け出していなくても普通にリモートID「なし」が選択できるのでリモートIDなしで機体を運用する抜け道になります。飛ばせば違法になる機体でも登録できるわけで極端に言えば違法状態を助長しかねないシステムです。
 けれども、悪意のある人物はそもそも無人航空機登録だってしません。良心的に無人航空機登録をする人ならちゃんとするだろうという善意に頼っているということでしょうか。
 この辺は自縄自縛を避けるというか、キジも鳴かずば撃たれまいというか、突っ込まないことにします。

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