こてるRCGFの再生⑯、機首ハッチ(構想編)、その他
機首ハッチ
無理に開閉式の機首ハッチにしなくてもいいんじゃないかと言われればそのとおりです。チョークバルブを外からロッドで操作できるようにして胴体のどこかに給油口を付ければいいんですからね。
でもハッチを閉じて「パチン」とロックが掛かるところがいいんですよね。
ヒンジ回り
機首ハッチは給油のときだけでなく、チョークを引くときや戻すとき、ニードルを調整するときにも開け閉めするので耐久性が必要です。
蝶番としては、動翼用のヒンジなら飛ばしている間じゅう動いているのだから耐久性の点で十分だろうということでアイエムのナイロンヒンジを使ってきました。
ヒンジが外から見えるのがカッコ悪いというのならKKホビーはこんな製品を扱っていてお値段もリーズナブルです。こういうものを上手く使うのが利口なやり方だと思います。
調べたところ残念ながらこてるRCGF用としては寸法が大きすぎるようでした。また、ハッチを取り外し可能にしたいのですが無理そうなので今回は見送ります。
手持ちのアイエムのヒンジを調べてみました。
ここまで閉じられるので工夫次第でヒンジの取付け部を隠すことができそうです。
このヒンジを取り外し可能にするのは結構簡単です。
ヒンジのピンは片方がローレット加工されていて抜けないようになっています。ヒンジをよく見るとローレット加工されている方が分かりますからローレット加工されていない方からピアノ線を押し込んでピンを抜きます。簡単ですが力が要ります。
ピンの代わりに1.2mmのピアノ線を差し込めば取り外し可能なヒンジが出来上がります。
動翼を取り外し可能にするためにこういう工夫をしている人は結構いるのではないでしょうか。昔のラジコン技術でも読んだ記憶があります。
図面の作成
いきなり作り出しても良いのですが図面を引いてみました。簡単なものでも設計図的な図を作っておくと組み立てるときに楽です。
ごっちゃごちゃした設計図ですが本人が分かればよいのです。留め金とヒンジの関係が分かります。
組立終えたタンク・点火ユニット室カバーの前の部分が右に、作図中のカウルの図面が下に見えます。
取り付け方次第でヒンジの羽(蝶番のひらひら動くところを「羽」と呼ぶそうです)を外から見えなくさせることができそうです。
胴体側の羽を水平に付けて、ハッチ側に付く羽を45度傾けることにします。こうすればヒンジの管(というらしい)だけが外から見えることになります。
道具の準備など
ハッチが出来上がると胴体の整形作業を本格化させることができます。
切出しを研ぐ
バルサのブロックをザクザク削るにはカッターナイフより切り出しが便利です(個人の好み)。
風船張りのはみ出した接着剤をこそげ落とす時とか段差をならすのにも切り出しが適していると思います。
切り出しは便利なのですがそれ一本でアルミ、合板、ユーカリ材からバルサまで削っているのでなまっています。切れ味が悪いと作業効率が落ちるだけでなく無理な力を加えることになるので怪我の元にもなります。
中砥で研ぐだけでも産毛は無理でもすね毛くらいなら剃れるくらいの切れ味になります。
砥石は30年くらい使っているので買った時の半分くらいの厚さになっています。斜めになっているのは遠近法の関係でそう見えるのではなく実際に斜めに減っています。
真ん中がへこんだりするとうまく研げませんから研ぐたびに荒砥とすり合わせて面直しをしています。
養生
機体を取りまわすときにあちこちにぶつけてバルサがへこむことがよくあります。これを極力避けるためぶつかりやすい所を厚紙で保護しています。工作するときは工作するところだけを外します。
こうしてみるとリード線を通す紙筒がカッコよさを醸し出しています。
胴体の後ろのバルサの色がそろっていないので箱根の寄木細工状態になっています。バルサという木材は色や比重のばらつきが多いそうです。
これらは土曜日の夜にやったことです。
これから飛行場に行かなければならないので午前の部はここまでです。