こてるRCGFの再生⑰、機首ハッチ(製作編-1、胴体側の細工)
飛行場から帰ってから作業を再開しました。
蝶番と掛け金機構の位置決め
ハッチの下側とエンジンマウントの裏の隙間は設計変更により先代こてるRCGFより8ミリくらい狭くなっていますから配管やら配線やらの取り回しを確認する必要があります。
細部の構造を詰めるために機体に載せるものを全部載せてみます。
まず点火ユニットを載せ、タンク台をはめます。エンコンリンケージとプラグコードが複雑に入り組んでいます。
作業している間にカンザシパイプが壊れないように紙パイプにアルミパイプを差し込んでおいています。
タンクをセットしてみるとこんな状態で非常に窮屈です。タンク台を接着しておいたら組込みに相当苦労していた(不可能だった?)と思います。受信機アンテナと点火ユニットをできるだけ離したかったのでこんなレイアウトになりました。
エンジンも積みました。センサーコードと給油チューブの取り回しを確認します。胴体側でもセンサーコードやチューブのガイドをエンジンマウントに付けたり防火壁に溝を切ったりしなければならないようです。青マジックで印をつけておきました。
横からみて配管や配線と胴体側板の関係を確認します。ハッチはこれに干渉しないように作らなければなりません。ピンクの給油用のチューブとセンサーコードをもう少し下に通すかハッチの一番低いところを高くする必要があります。
蝶番と掛け金機構の位置を決めます。蝶番は大丈夫ですが掛け金関係の機構(オーバーな表現)はチューブやコードと干渉しないような工夫が必要ですからまだとりつけません。
蝶番関係の工作
蝶番の位置が決まったので胴体側にヒンジの羽を取り付けます。
ヒンジの外側(「管」というそうです)を胴体側面とツライチにすると見栄えが良くなるだけでなくハッチを90度以上開いても突っかからないようになります。
ツライチにするガイドになるようにセロハンテープで離型処理したアイスの棒をスティック糊で胴体側面に貼り付けます。胴体にスティック糊が残らないようにマスキングテープを貼ってその上にスティック糊を塗ります。
ヒンジの羽の台になるバルサ材を側板の内側、エンジンマウントの上にエポキシ接着剤で取り付けます。
ちゃんとラテックスの手袋を着けます。
ハッチ側に取り付ける羽と内径1.2mmチューブが胴体側にくっついてしまわないようにセロハンテープで離型処理します。
真っすぐに取り付けないと開閉がスムーズにいかないしピアノ線の抜き差しができないのでピアノ線を通した状態で、変なテンションが掛からないように自重でヒンジの管がアイスの棒と側板の上端に接触するように木粉入りエポキシ接着剤の上にそっと置きます。
羽の厚さは管の直径より小さいので同じ平面に置くと羽の下に隙間ができますからエポキシ樹脂で埋めなければなりません。
ちゃんとセットされていることを確認したらヒンジがずれないように胴体をやや左側に傾けて一晩静置しておきます。
ここの工作は積層用のエポキシ樹脂ではなくエポキシ接着剤を使います。僕の印象では積層用ではカリカリに固まってパリンとはがれますが接着剤は柔軟性があるのでナイロンを固定するには適していると思います。
飛行場から帰ってから床屋に行ったり洗車したりしなければならなかったので夕食までの作業はここまでです。
夜は掛け金関係のメカニズム(というほどのものでもない)とハッチの図面を引くことにします。ハッチには吸気口もあけなければならないので複雑な構造になります。
脱線
掛け金関係の部品を取るために先代こてるのハッチを分解したら断面がこうなっていました。一番薄い所は2mm以下です。これでパタパタに開け閉めしても大丈夫だったのですから肉抜きをしっかりしても大丈夫、というか軽量化のためにもした方が良いということです。