年金生活フライヤーのブログ

ラジコン飛行機関連のブログ

エンジン機のキャノピーをスタイロフォームで作る-6 吹き付け塗装の準備

屋外での塗装作業の条件

 僕のまわりには風呂場で吹き付け塗装をして怒られた人もいれば自宅の庭に塗装小屋を作った人もいます。吹き付け塗装の環境や条件は人によって違うでしょうが、市街地の集合住宅暮らしの僕の場合、人里離れた場所(飛行場)で塗装しなければなりません。
 塗装作業は晴天の風が弱い時が好都合です。早朝は風が弱くて芝生が朝露で濡れている(ほこりが立たない)ので狙い目です。早朝の気温が低いときは相対的に湿度は高いのですがウレタン塗装なら晴れてさえいればかぶりは出ないようです(吹いた直後に気化熱で冷えた表面が薄く曇ることがありますがやがて消えます)。
 色塗装ならそれほどではありませんが、クリヤを吹くときは曇りだと塗膜がきれいに形成されているかが分かりにくいので晴れている方が好都合です。
 全くの無風ではなく微風であった方が、飛んだミストが塗装済みの表面に再付着しないように風上側に吹き付け済みの部分を持っていく、というように風を利用した塗り方ができます。

吹き付け塗装の道具

 屋外で塗装するとしてもこういうマスクは持っておいた方がいいでしょう。ホームセンターの塗料コーナーにあります。多少息苦しくはなりますがシンナーの匂いを全く感じなくなります。仕事で毎日使うわけではないので吸収缶はほぼ交換不要です。

 こういう防塵マスクはウイルス除去は無理でも塗装のミストを吸い込まないようにするには十分です。バルサにペーパーを掛ける時にも役に立ちます。


 飛行場に持っていく塗装道具です。国産ブランドで最も安い(と思われる)エアブラシセット(タミヤのバジャー)とプラモデル塗装用のエア缶で塗装します。エア缶は使っているうちに冷えて圧力が下がるのですが、エア缶の後ろに写っているポリの容器に水を入れて缶をつけておけば一定の圧力でエアが出ます。ウレタン塗料は有害ですから使い捨て手袋を使います。歯ブラシは飛行場で器具を洗うのに使います。
 これはプラモデル用の塗装道具をラジコンに使うというだけのものですが小型機なら何とかなります。


 もっとオリジナリティーあふれる塗装道具も使っていました。これはほかの機体の塗装をした時の写真です。
 僕はありあわせのもので工夫するのがアマチュアだという矜持から本格的なコンプレッサーやスプレーガンはそろえないことにしています。ということでこんな電動の「屋外塗装器材」を使っていました。


 最初はエア缶を買い替えるのは経済的ではないということで、エア缶を3本まとめてはんだ付けしてサージタンク(?)にし、自転車のタイヤのバルブをエポキシ接着剤で付けて手漕ぎの空気入れで十回ずつ漕いで空気をためては2往復吹く、というようにしていました。動翼などの小物の塗装ならどうにかなりますが、小型機とはいえ主翼や胴体の塗装となると筋肉痛になるレベルの作業になって夏場は汗まみれになります。
 そこで12Vの電動空気入れに転車用のトンボを付けた道具を使って10機ぐらい塗装してきました。使えないことはないのですがこれにはいろいろ問題がありました。モーターまわりの樹脂が熱で融けて空気入れが2回壊れました。サージタンク(?)用のエア缶の空き缶にはドレンのたぐいはないので中に水がたまって内側が錆びます。茶色の水混じりのエアが出たりします。内部の腐食であちこち穴が開いてきますし、エア缶が破裂したこともあります。
 お断りしますが、こういう道具ではきれいな塗装はできません。エア缶の方がはるかに優れています。マネする人が出ないようにこの道具の詳しい説明はしません。


 電源が取れないところできちんとした吹き付け塗装をするのであればちゃんとしたスプレーガンとタンクを使えるように、12VのDC電源で動くコンプレッサーを探すか発電機を用意して100Vのコンプレッサーを使う方が良いでしょう。100Vのコンプレッサーを動かせるようなDC/ACインバータはかなりな金額になるので発電機を買った方がいいんじゃないかと思います。

 7.2V(6セル)のニッカド電池で動くタミヤのスプレーワークもプラモデルファンの後輩から譲ってもらって4~5年使っていました。こちらはさすがは専用品だけあって「屋外塗装機具」に比べ高性能でしたが結局モーターが壊れてしまいました。大物を塗るには力不足だったようです。


 塗装の準備が整ってから実際の塗装にかかるまで時間が掛かっています。土日は飛ばすのに忙しい、月曜日は雨、火曜日は所用、水曜日は風が強いということで塗装に出かけるのは木曜日以降になりそうです。


×

非ログインユーザーとして返信する