こてる32、NGH、EPピコの塗装作業、ドープの実験も
快晴微風という好条件なのでこてる32のSS35用カウルとこてるNGHの補修部分のウレタンクリヤ塗装、EPピコのドープの吹き付け塗装もやりました。
こてるNGHの補修部の塗装
こてるNGHの胴体側板の穴をふさいだところはマイクログラスを貼りました。樹脂が固まったのでグラスをトリミングします。
マスキングテープの上の樹脂とグラスを水ペーパーと切り出しで削り落とします。
グラスのトリミングが終われば全体をならします。この段階ではグラスの目が残っていますし、ペーパーの傷も目立ちます。樹脂を塗ったところにも段差があります。
この部分にクリヤを吹いてきれいにする算段です。
新しくクリヤを吹いたところの境界が目立たなくなるようにマスキングは表面より浮かします。
吹いた直後です。
マスキングをはがしました。吹いたところとの境界はぼやけていますがわからなくなったわけではありません。マイクログラスの境界もはっきりわかります。1500番くらいのペーパーで水研ぎしてコンパウンド(正しくはピカール)を掛ければ目立たなくなるかもしれません。まあ、やらないと思いますけど。
色合いについてはエポキシ樹脂を塗り、ウレタンを掛けた結果、胴体の他の部分と違和感が少なくなりました。
こてる32のENYA SS35用カウル
竹串をノックピン用の穴に差し込んで持つところを作ります。このくらいの寸法のものは手で持って塗装する方がきれいに吹けるような気がします。
僕にしては珍しくきれいに塗れました。おおむね一様にツヤが出ています。
クリヤのドープを吹く
今回はEPピコの主翼の白の稲妻の上にクリヤの代替ドープを吹きました。
なぜこんなことをするかと言えば、白の上にクリヤの層を作るのが目的です。
僕の場合、最終的に白の上にハケ塗りでクリヤを塗るのですが、白の上にクリヤの層がないと溶けた白がハケに持って行かれて赤の絹の方に移って悲惨なことになります。今まで作ってきたドープ仕上げの機体はこのやり方をしてきました。
ちなみに僕の場合、ドープを吹き付けで塗るのは色ドープの上にクリヤの層を作るときだけです。僕の経験ではドープは吹き付け塗装してもきれいに仕上がるわけではなく道具の準備が面倒なだけです。「そりゃあんたがヘタだからだろう」という批判は甘んじて受けます。
吹いた後の状態ですが、ご覧の通りかぶりができています。吹き付けられる粘度にするためにアセトンを入れ過ぎたのが原因でしょう。蒸発が速い、気化熱で冷える、曇りが出る、という仕組みです。
まあ、白のドープの上にクリヤの層ができたのは確かですからこの上から濃い目のドープをハケ塗りして曇りというかカブリを消します。
ローザの本物のドープ用シンナーを買って、東邦化研の万能リターダーを加えれば粘度を落したドープを吹いても曇りが出ないかもしれません。
脱線、またもやアーベント?
吹き付け塗装は飛行場でやるのですが、塗装だけで帰るのはもったいないし、シンナーの匂いが飛ぶ時間を稼ぐ必要もあるので塗装のときはグライダーを持って行きます。
塗装するときは快晴で風がないときですからグライダーを飛ばすのに好都合です。
15時過ぎ、周囲の気温が下がってきて肌寒い風を感じ始める頃に飛ばしたら、飛行場の川側の草むら上空に広い範囲で弱い上昇気流が出ていました。
ぐんぐん上がるというわけではありませんが河原に沿って往復せているとわずかずつ高度を上げていきます。
着陸した時点での飛行時間は17分くらい。モーターランは4分引く3分31秒ですから29秒、垂直上昇するような機体ではないのでモーターランは1回だけ40mくらいまで上げました。
高く上がり過ぎると宙返りやらロールやらの曲技をして高度を下げ、再び上昇気流に乗せて高度を取るという飛ばし方をしました。
好天無風で気温が下がり始める頃にこういう現象が発生するような気がします。アーベントでしょうね。こういう時は上昇気流が出るところが決まっているので午前中より飛ばしやすい感じです(サーマルハントの楽しみはないのですが)。
わたりでしょうか、雁(だと思います)の群れが次から次へと飛んでいきます。この時期になるとこういう光景が見られます。