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スタイロフォームでフロートを作る① 並行して人形も作成

 水上機用のフロートを作るのですがバルサで作ると胴体を作るのと変わらない手間がかかります。双フロートですから2機分の胴体です。「めんどくさいな」と感じて僕の最初の水上機のフロートは発泡スチロールで作りました。

発泡材

 1作目はいわゆる発泡スチロールで作りましたが発泡材には種類があります。

http://www.plaken.co.jp/eps.html
 いわゆる発泡スチロールは、例の白いつぶつぶ(ビーズが膨らんだもの)が集まったやつですが、業界では「ビーズ法発泡ポリスチレン」、「ビーズ法ポリスチレンフォーム」、EPS(Expanded PolyStyrene)というようです。
 サーフボード界隈では専らEPSと呼んでいます。サーファーともあろう者が魚屋さんのケースと同じ「発泡スチロール」に乗っているのでは格調が落ちるからでしょうか。


 「ビーズ法発泡ポリスチレン」(発泡スチロール、EPS)の他にも発泡ポリスチレンのくくりにはいる製品があります。

https://www.dupontstyro.co.jp/styrofoam/feature.html
 型にビーズをいれて加熱して所望の形に成型するEPSと異なりビーズを使わない「押出法発泡ポリスチレン」があります。「押出法・・・」では長いのでXPS(eXtructed PolyStyrene)と呼ばれます。ホームセンターに置いてあるスタイロフォームはこのくくりです。「スタイロ、スタイロ、か~るい畳」というテレビコマーシャルがあったと思います。


 EPSもXPSも人間が乗るサーフボードの芯に使われるだけあって丈夫で耐水性もあります。
 どちらが良いのかと言えば、断熱材の業者のサイトによれば重量当たりの強度はXPSよりEPSの方が優れているそうです。僕の経験でもそんな感じです。ビーズの隔壁が竹の節やハニカム構造の壁のような働きをして強度を上げているのかもしれません。一方、ホームセンターで入手可能な製品では発泡率はEPSが大、XPSが小なので体積当たりの強度はXPSの方が上回るかもしれません。
 結局どっちを使うんだと言えば今回は切削加工が楽なXPS製品のスタイロフォームを使うことにしました。僕がヘタなんでしょうがEPS(発泡スチロール)だと切ったり削ったりするときに粒がポロポロ崩れて大変なことになります。
 強度を確保するのは表面処理に使うグラスや樹脂で、発泡材は形を維持する役割を果たすだけだから何でもいいだろうという考えです。


 最近の完成機に使われている発泡ポリエチレン素材(EPP)は溶剤に侵されない(侵されにくい)ので2液性のウレタンを安心して使えます。ブロック材や厚めの板は一般では入手できないもののEPPの板材で箱型構造を作れば一番性能が良い製品ができそうですが僕には敷居が高い技術です。

設計コンセプト(w)

 フロート設計のノウハウがあるわけではないので実機や模型用の既製品の情報をあさりました。
 寸法的に使えそうな1万円を切る中国製の既製品や組立キットが見つかりましたが自作するところが無謀というかこだわりというか・・・。


 設計図をバージョンアップしました。

 設計図というよりスタイロフォームを切り出すための型紙の図面です。
 滑走面はV型、断面は下が広い台形です。上面は人が歩くことを考えて角を丸めた平面にします。実機の形をまねるだけで理論的な裏付けがあるわけではありません。
 V型をきつくし過ぎるといろいろ悪影響が出るという情報があって「そうだろうな」と納得したのでV型の角度は「V型だな」ということが分かる程度の15度にしました。先端の方は角度を強くしてボートのへさきのようにする予定です。ま、実機がそうなっているからだけなんですけどね。

ブロックの切り出し

 まず、900×900の30mm厚のスタイロフォームから直方体のブロックを切り出します。このやり方は歩留まりは悪いのですが工作が簡単です。
 スタイロフォームはEPS(発泡スチロール)より発泡度が小さいので熱線での切り出しに時間がかかります。

 用意した型紙です。切り出し方にはいろんなやり方があるでしょうが無い知恵を絞って僕なりに考えました。台形断面を作る上下から挟む型紙とV形の底面を切り出す左右から挟む型紙になります。
 同じ型紙で4つのブロックを作らなければならないので型紙を強化します。

 まあ、型紙の切り口に瞬間接着剤を流しただけですけどね。
 瞬間接着剤が無くなりそうです。冷凍庫で保管していたおかげで硬化させずに使い切れそうです。良かった良かった。

 最初に一番大事な底を整形します。V形にするので中央側の型紙は外側の型紙より高くなっています。これで側面形と底をいっぺんに決めることができました。

 切り離したスタイロフォームはもう一度マスキングテープでくっつけて直方体にして台形断面用の型紙にならってカットします。

 ブロックの切り出しが終わりました。切り口がガタガタなのですが後でペーパーでならすので問題ありません(言い訳がましいな)。
 写真では切り出したブロックの両側に切り離したスタイロフォームの端材を並べました。直方体の状態の半分くらいが端材になっています。

 この段階で約60g、これに竜骨?、支柱の取付け部、表面処理の重さが加わります。支柱を含めて200gを切りたいなと思います。


 一作目は試行錯誤しながらだったのでかなり時間がかかった覚えがありますが、今回はスタイロフォーム細工に慣れたこともあって厚紙の型紙を切り出してから2時間くらいでここまで進みました。

竜骨

 竜骨はスタイロフォームを正確に切り出していれば要らないかもしれませんが、フロートのスタイロフォームをサンディングするときの案内にするため、また、支柱の取付け部がガタガタにならないようにするとか強度を上げるため竜骨を作ってそれをブロックで挟む構造にします。

 竜骨(こういう部品は「竜骨」でいいんですかね?それ以外に呼び名が思いつきませんけど)は2mmバルサとヒノキ棒で作ります。一枚板から切り出すのではなく細い板材を組み立てた構造にしているところにけち臭さが出ています。水につかる所ですから竜骨の組立てにはセメダインCと瞬間接着剤を使いました。


 竜骨をスタイロフォームのブロックで挟んで組み立てて整形する工程は明日以降になります。

実は人形の製作も継続

 実は人形の製作も平行して続けています。人形作りは本人としては面白いので結構凝ります。

 高いGに耐えるために仰向け気味に座らせたので操縦桿と腕を前に出さなければならなくなった、その結果せっかく作った操縦桿と右手が見えなくなった、という欠点を是正するため、エリーちゃんの姿勢を直しました。
 おっぱいがデカすぎる女性らしさを強調し過ぎているところも直しています。「変わってねえじゃねえか」と思う方は注意力が不足しています。

 コクピットに座らせると操縦桿を前に倒しても計器板に引っ掛からないようになりました。スロットルレバーと左手も再現できます。
 髪型は「カットが雑だね」との指摘を受け、美容関係のサイトを参考に研究を重ね、おかっぱ頭からショートボブ(というのかな?)にグレードアップしました。ちなみに髪の毛のカットに失敗するとどんどん短くなっていくので細心の注意が必要です。

 スロットルレバーを上から握っている感じで左手も作ります。まだ指を表現していないのでドラえもんの手のようです。

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