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こてる32を作る-45 主翼取付け機構の組込、塗装の準備

 主翼のフィルム張りと胴体のエポキシ処理が終わって傷が付きにくくなりました。このタイミングで主翼の取付け機構を組み込むことにしました。これが終わればリンケージ、メカ積み以外の大きな作業は塗装だけです。

主翼取付け機構

アラインメントピンの取付け

 アライメントピンを胴体側に取り付けます。アラインメントピンの上下はずれないようになっているので主翼側を案内にしてアラインメントピンの前後を決めてエポキシで固めます。

 カーボンロッドは胴体を右から左に貫通しているのでそれほど曲がるものではありませんが念のために外側からもエポキシを流して固定します。

ラッチ機構の組込み

 主翼は差し込むと「パチッ」という感じで胴体側のピンと主翼側の爪がかみ合ってワンタッチで固定できるようにします。

 主翼側の爪は主翼と胴体の位置関係が決まったら現物合わせで固定します。固定するのはクリヤ塗装が終わった最後の最後の段階です。
 今の段階では爪を引っかけるピアノ線の仕掛けだけを作ります。この辺はこてるRCGFと同じですがこてるRCGFの製作記事で書かなかったところをちょっと書いてみます。

 ピアノ線の仕掛けはこんな具合に作ります。電動機の製作記事をアップしている方のパクリです。これを胴体に現物合わせで接着します。ピアノ線は1.2mmでは強すぎるので0.9mmを使っています。ピアノ線の先のチューブは何かのスプレーの延長ノズルです。

 固定された状態はこんな感じ。ピアノ線が主翼側のFRPの爪の溝とかみ合っています。

 主翼を外すときはピアノ線を前の方に曲げてロックを解除します。現物合わせで作ったところなのでつぎはぎ感が出ています。


スペーサー

 主翼と胴体が接触する部分があまりにタイトなので主翼と胴体がすれ合って主翼のフィルムが破れるとか胴体の塗装やグラスが磨り減りそうな気がします。
 気になるので主翼と胴体の間にわずかに隙間ができるようにしました。

 厚紙をドーナツ状に切って、主翼のカンザシパイプが来る所に取り付けます。2枚重ねで厚さが1mm強になってちょうどいい塩梅です。

 こんな具合に主翼に取り付けて、

 組み立ててみると0.5mm以下の狭い隙間ができます。力が掛かっていない状態では接触しているのは厚紙を貼った部分だけです。翼根の全面にわたって常に接触している状態よりはいいと思いますけどどうなんでしょう。
 隙間はスポンジ系の何かで埋めた方がよさそうですが、僕のまわりではそこまで気にしている人はいないのでこのままにしておきます。

塗装の準備

 塗装の準備を始めます。

ペーパーがけ

 エポキシ処理が終わった胴体その他にペーパーを掛けます。クリヤ仕上げをする部分はグラスの層が無くならないように作業中に付いたゴミや出っ張ったところを削る程度ですが、文字や企業ロゴを転写するところはインクがきれいに転写されるようにやや念入りに研ぎます。

 カウル、脚取付け部カバー、ホーンバランスのエポキシ処理も終わったので軽くペーパーを掛けます。クリヤ仕上げの部品は木目が埋まりきっていなくても目立ちませんからエポキシを塗った時の凸凹をならす程度です。

胴体ハッチ

 胴体ハッチのスタイロフォームの部分はエポキシ処理後にタルク入りの水性ウレタンを塗ってグラスの目をつぶします。

 一回塗って研いでみるとグラスの目がかなり埋まりました。水性ウレタンをいくら塗っても強度はそれほど上がりませんから水性ウレタンの塗装はこれくらいにします。

文字やロゴの転写

 こてる32に交付された登録記号を転写します。
 文字やロゴの転写には水性ウレタンを使う、名付けて「水性塗料転写法」ですが、水性ウレタンだけだとグロー燃料の付いた手で触るとべたついて汚くなります。耐グロー性を確保するためと仕上がりをきれいにするために転写後にウレタンのクリヤを吹きます。ウレタンクリヤを吹く前のエポキシ仕上げの段階で転写しておけば手間が省けます。
 水性塗料転写法については次の記事にも書いてあります。


 こてる32は自作のグロー燃料を使いますが、この自作燃料にはクロッツの市販燃料を混ぜています。ということでクロッツのロゴを張ることにします。

 水性ウレタンを塗る部分をロゴの輪郭ギリギリにしたいので胴体側をマスキングします。

 原稿のインクの層が水性ウレタンを弾かないように、原稿を水で湿らせた状態で水性ウレタンを塗ります。この工夫に効果があればいいんですが。

 機体側にも水性ウレタンを塗って原稿を乗せて押し付けます。グラスの目が残っているのでグラスの目のへこんだところにも原稿が密着するように水で湿らせて原稿を柔らかくします。胴体の内側にも指が入りますから外側と内側から挟んで力をかけて押し付けられます。

 密着したな、と判断したら機体側のマスキングテープをはがします。

 うまくいったか失敗したかは一晩明けて紙をこそげ落としてからわかります。失敗したらやり直しです。原稿を余分に作っているので後2回失敗できます。

 今回無人航空機登録した複葉機にも登録記号を転写しました。
 無表情なパイロットは紙粘土で作った自作パイロットの第一作です。肩から下は作るのが難しいので首から上だけにしました。技量が未熟で改善の余地があります。
 胴体側面の文字でNとRが裏返しになっているように見えますが写真が裏焼きになっているわけではなく、ロシア文字のИとЯです。機体の名は「МОЛНИЯ/MOLNIYA/モルニヤ」で、稲妻という意味です。

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