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こてる32を作る-35 胴体各部が生地完成へ

 今日はいろんなところを生地完成状態に持っていきます。飛行場に行かなければならないので(別に義務じゃないんですけど天気の良い土日は飛行場に行かなければならいような気になります)ペーパーがけには好都合です。

胴体関係

 胴体は整形はだいたい終わり、カウル、胴体ハッチ、脚取付け部カバーの整形も進みました。整形を終えて400番のペーパーでうっすら光るレベルまで磨けばクリヤ仕上げでもきれいに仕上がります。

エンジンが覆われていない

 カウルの整形が八割がた終わったのでエンジン・マフラーとの関係を再確認します。

 開口部がでかいですね。カウルなのにエンジンを覆う役割を全然果たしていません。カウルを前からかぶせる関係とエンジンの構造上の問題でニードルバルブの所の開口部が広いのはしょうがありません。カウルの付け外しのときにニードルバルブを外すことにすればニードルバルブが通る穴だけにすることはできるのですがそうはしません。
 特にエンジンとマフラーの間がむき出しなのが気になります。


 エンジンとマフラーの間を塞ぐことにしました。構造的に非常に弱いしシリンダーの冷却効率が上がるとかの効果はなさそうですが見栄えは良くなります。

 気を付けないとこういうことになります。これは3回目に折れたときの写真です。


 チェックしてみるといろいろと問題点が出てきました。
 カウルを付けた状態ではニードルバルブのつまみにしているL字型に曲げたピアノ線を長くしなければニードルを回せません。また、ニードルを抜くことができません。

 つまみを長いものに替えてニードルが通る溝を付けました。これでカウルを付けた状態でもニードルを抜くことができるようになりました。

 ざっと整形するとこんな具合になります。

 内側をチェックするとフルスロットルにするとスロットルアームがつっかえています。肉抜きして干渉しないようにします。

 エンジンに干渉しないようにするためだけで内側をかなり削らなければなりませんでした。キャブレター回りのバルサの厚みは3mm以下です。早いところエポキシ処理しないとつぶしそうです。
 

一体化して整形

 胴体の機首上面と胴体ハッチ、機首上面とカウルを組み合わせて整形しましたが、胴体主要部、脚取付け部カバー、胴体ハッチ、カウルをすべて組み付けた状態で様子を見たことはありません。

 飛行場に持って行って遠くから見てチェックしました。胴体ハッチのバルサブロックの部分、機首上面ブロック、カウルのラインが微妙にうねったようになっているので胴体にハッチとカウルを取り付けた状態でならしました。

 ロングノーズショートデッキのスポーツカーのようなスタイルにしようとしたのですがそれほどスポーティーな感じはしません。まあ、人が乗っていそうな、実物の飛行機に近いスタイルにはなっています。

細部の修正

 野外では細かい作業ができませんし、せっかく持っていた機体を飛ばさなければならないので細かい作業は帰宅してからになります。
 120番で整形が済んだ(ことにした)胴体とその付属品を400番のペーパーで磨きます。その間にペーパー掛けではどうにもならない欠陥を修正します。

 垂直安定板の付け根に段差があります。フィルムの張りしろになる所ですからパテでごまかすわけにはいきません。へこんだところをバルサでかさ上げすることにします。

 段差は0.2mmくらいですから1mmバルサを薄くして埋めます。まず切り出しで0.5mmくらいの厚さまでそいで、

 ペーパーを掛けてさらに薄くします。

 下が削る前、上が削った後です。結構薄くなりました。これをセメダインCで貼り付けてならしました。


 甲板張りにできた隙間やバルサが足りなくて段差ができている所などが気になります。このままエポキシ処理すれば樹脂が隙間に入って埋まりますが濃い色のスポットとして残って失敗したことがバレバレです。
 ということでパテを盛ります。パテを盛るところ以外をテープで養生します。

 狙ったところにパテをすり込みます。

 テープを貼ったままテープの面まで削ってからテープをはがし、

 ならすとこんな感じになってクリヤ仕上げでもあまり違和感が出ません。
 パテを盛る所の周囲をテープで養生するのには理由があります。
 パテの溶剤がバルサに浸み込んで乾くとそこが硬くなります。一方でパテはバルサ並みの柔らかさです。削っていくとパテを盛っていないところのバルサとパテの部分が削れ、へこみの周囲のパテの溶剤が浸みたところが高く残ってしまうということになります。
 図示するとこんな具合です。

 こういうことを避けるには下地塗装を一回してバルサを固めてからパテを盛るという手もあります。
 垂直安定板、胴体下部のヒレと胴体の間のバルサだけでは処理できなかったところにもパテを盛ります。

 パテが細い線のように残れば目立ちません。


動翼の生地仕上げ

 寒いベランダで削った動翼を暖かい部屋の中でチェックするとバルサが足りない部分が見つかりました。

 エルロンホーンを付けるところですが、ペーパーをかけるとツライチになるはずが材料をケチったせいで高さが足りていません。木目をそろえた部材を切り出して修正します。

 エルロンの翼端の方にも材料が足りないところがあります。こういうところはフィルムの張力がかかるのでパテで修正することはできません。バルサ同士の接着面が表面に出るのでセメダインCを使います。
 赤いマジックの跡は削りすぎないための案内のために描いたものです。

 乾いた後に削ってペーパーをかけると目立たなくなりました。


 動翼の前縁を削って舵が切れるようにします。左が削る前、右が削った後です。

 ヒンジでつないでチェックします。


 これで動翼はフィルム張りができる状態になりました。

胴体ハッチのスタイロフォームの処理

 スタイロフォームの気泡が残っていると、エポキシ処理をするときの欠陥になって塗料のシンナーが浸みこむという惨事が発生します。

 気泡を埋めるためにはタルク入りの水性塗料でもいいのですが、終わりかけの水性パテがあったので固まらせるのももったいないのでそれをスポンジすり込むことにしました。水性パテの骨材(というのかな?)は中空の粉末ですから重くはなりません。

 光に透かして見ると気泡にパテが回っていることが分かります。

 これを削るとかなり平滑になりますがダメ押しにマイクロバルーンをタルクの代わりに入れた水性ウレタンをもう一回塗ります。

 前の方のバルサを削っているうちにサンディングブロックの角が当たってへこみました。なるべく早くグラスを貼って硬くしなければなりません。


 胴体ハッチはこの後エポキシ処理をするのですが、胴体各部のエポキシ処理と同時にできるように作業の進捗を合わせます。

脱線、またもやアーベント?

 土曜日はほぼ無風なのでサンディングばかりでは面白くないのでグライダーも飛ばしました。15時頃の気温が下がり始める頃に飛ばすとなかなか降りてきません。またもやアーベントでしょうか、モーターを一回し(数十秒)すると10分は飛びます。

 忙しく飛行準備している人に撮影を頼むわけにもいきませんから一人で撮りました。グライダーだと左手でラダーとエレベーターを操作しながら右手のスマホで写真を撮るという芸当ができます。

 こんなEPP機を持って来た人がいました。寸法的にはグローの70級で素晴らしい飛びです(本人の腕が良い?)。組み立てキットが売れなくなるわけです。

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