32-35クラススポーツ機「こてる32」を作る-3 防火壁②、ピアノ線主脚
今日(11月3日)は孫対応の行事があるので作業の進捗がよくありません。早朝、午前中、夜間だけの作業です。
朝一番で防火壁のエポキシの状態を確認しました。
樹脂をケチったために樹脂が回っていないところがあります。この状態でエンジンマウントを取り付けてもずっこけませんが接触面全体が密着する状態にはなりません。
こうなることは想定の範囲内であって成功の部類です(負け惜しみ)。追加の樹脂を盛れば問題はありません。
木粉入りエポキシでサイドスラストを付ける、追加施工
足りないところに木粉入りエポキシを盛って、
樹脂が回っている状態が確認できるように透明のPP(だと思う)のシートを乗せて、
取付け面が平面になるようにアルミ板を置いて重しを掛けておきます。
いつものとおり硬化促進過熱箱にセットします。結果やいかに。
ところで脱線です。今回湯たんぽ熱源ボトルとして使ったペットボトルは熱湯を入れた途端に収縮しだして熱湯が口からあふれ出しました。
ペットボトルには製品によって熱に強い(収縮しにくい、加工が難しい)、弱い(収縮しやすい、加工が楽)がありますが、透明キャノピーを作るのに使えそうです。ペットボトルでキャノピーを作っている人は多いし、塩ビを真空引きするより簡単だし経済的だなと思いました。僕の経験では塩ビでキャノピーを作ると成功率は30%以下です。
防火壁をエンジンマウントが取り付けられる状態にする
硬化促進過熱箱から取り出しすと、ラジアルマウントが接触する部分全体に樹脂が回っているので次の加工に進めます。
外から見えるところではないのですが、油やほこりがたまらないように滑らかな表面になるようにバリになっている所などを修正し、ラジアルマウント取付け用の鬼目ナットを取り付ける穴を開けなおします。養生用のマスキングテープもはがします。
エンジンマウントをセロテープで養生して、
鬼目ナットと下穴にエポキシ接着剤を塗って締めこみます。
防火壁回りはまだいじる所がありますがエポキシが硬化する明日以降の作業になります。
ピアノ線主脚の曲げ加工
防火壁のエポキシが固まる時間を利用して主脚の工作をします。主脚は2バージョン作る予定です。
防火壁直後から後ろに傾けるバージョン(後傾バージョン)と主翼前縁付近から真下に伸ばすバージョン(普通バージョン)です。後傾バージョンが本命で、将来スケール機を作るときの工法の実験の意味合いがあります。
失敗したときのために、重量が数グラム重くなりますが主脚取付台は普通のピアノ線脚やカーボン脚も取り付けられるように作ります。
主脚を後ろに傾けるのは、組み立てキットで販売されているアメリカのホームビルト機RV-4の真似です。RV-4では強固なエンジンマウントのフレームが主脚の取付け部を兼ねています。アメリカ製の1/5スケールのRV-4のキットを持っているのですが、実機に似た構造にしたいので今回の「こてる32」で試すわけです。
図面を印刷して脚台と脚の製作の準備をします。ピアノ線を曲げるためにMKで出していたワイヤベンダーを使います。
今回は、こてる32用の「普通バージョン」と「後傾バージョン」を作ったほか、こてる40用の脚を作り直しました。材料を無駄にせずに500mmのピアノ線3本から3組作れたのは僕としては上出来でした。
ただし、遠くから見るとまあまあの出来ですが微妙にトーインが付いたような状態になっています。
いくらやってもピアノ線の曲げ加工がうまくいきません。きれいに曲げ加工している様子がネット上に沢山アップされていますが、そうするためのコツがわかりません。何か道具を工夫した方が良いかもしれません。
後傾バージョンは脚の軸になる所を一カ所だけ曲げるだけですから失敗しようがありません。これを実際に使って実用性(耐久性)が確認されればこ知らを採用することにします。