32-35クラススポーツ機を作る-2 防火壁①
32-35クラススポーツ機はとりあえずOS 32SXを乗せる予定なので名前は「こてる32」にします。
ENYA SS35も前の所有者がOSのラジアルマウントに乗るようにマウントの穴を広げていますから、気が向いたらエンジンを換装できるようにします。写真が上下逆じゃないかと言われるかもしれませんがマフラーが下になるのでこれでいいんです。
エンジンを斜め下向きに付けるとマフラーが真下に来て脚がマフラーをまたぐような感じになります。こうすると機体の汚れが少なくなります。
防火壁の加工
防火壁に穴を開けて部品図をはがしました。真ん中の大きな穴はタンクのゴムの口がはまる所です。細いドリルでたくさん穴を開けた後で真ん中を抜きました。歯車状になっているのはドリルの跡です。
ラジアルマウントの固定には鬼目ナットを使うことにします。下穴は5mmです。エンコンロッドのチューブが通る穴も開けておきます。
タンクはいつものバブレスタンクです。配管などの作業では各部にアルコールを吹きかけて滑りを良くしておくと楽です。
配管はご覧のとおり2本出しで、上に曲がっているのは空気抜き兼給油用、タンクの中にまっすぐ伸びているのは燃料を吸い込むパイプです。
タンクとマウントを仮付けするとこんな感じです。部品がバラバラな状態で細工できるところは細工します。
木粉入りエポキシでサイドスラストを付ける
サイドスラストを付けるには防火壁を傾けるのが簡単で確実ですがそういうことをしないのがこだわりです。
木粉入りエポキシでエンジンマウントが傾いてとりつけられるようにします。
せっかくエポキシ作業をするのでエポキシ処理できるところはしておきますが、鬼目ナットを仕込むところは別途じっくりとエポキシを浸み込ませたいのでこの段階では養生しておきます。側板とかに接着するところも木の肌を出しておきます。
なぜこんなことをするかと言えば、デブコンのサイトのQ&Aコーナーで完全硬化したエポキシ接着剤に新たに接着剤を盛っても完全に一体化することはなくプラスチックを接着する程度の接着力しか期待できないという情報を見たからです。これが本当なら木にエポキシ樹脂を浸み込ませた方が接着力が強くなるはずです。
左舷側にカイモノをかって2.3mm高くします。
ところで「ものをあてがう」、「間に挟む」という意味の日本語の「かう」に漢字はあるんでしょうか。物の表面を叩いて削り取るという意味の「はつる」には常用漢字じゃないですけど「斫る」という漢字があります。
こういう言葉は「かな」で書けばいいですよね、「ばね」とか「ねじ」も「発条」とか「螺鋲・螺栓」とかは書きませんし。
防火壁の裏(タンク室側)と表(エンジン側)、タンクの口がはまる穴も強化するためエポキシを塗ります。スラストを付けるためマウントが当たる部分に木粉エポキシを盛ります。
木粉入りエポキシをグチャッとつぶして傾斜をつくるために離型処理した(ポリエチレンラップを貼った)アルミ板を置きます。
アルミ板を置いて重しを掛けておきます。翌日以降に成功したか失敗したかが分かります。
一発でうまくいくことは少ないのですが、修正して対処できる程度なら成功の部類と考えます。