年金生活フライヤーのブログ

ラジコン飛行機関連のブログ

マフラー選定のためのベンチテスト、データが取れない

 32~40スポーツ機は、マフラーの仕様次第でエンジンをサイドマウントにするか右斜め下向きにするかを変えるつもりです。
 回転の落ちが少なく、消音効果があり、軽い仕様を実験で明らかにしようと考えました。


 小型サブマフラーが実験に間に合いましたからそれを付けた仕様も試します。

 今回実験する5個のマフラーと小型サブマフラーを勢ぞろいさせました。「準備・能書き編」より数が増えています。左から、
HATORIの30NA 、73g
OS 32SX純正のE-3030、82g
消臭センサーカートリッジ利用の小型サブマフラー(小型サブマフラー)、10g
ENYAのSS25~50、35X/40XZ用のM352X、111g
ENYAのM251の後ろ蓋に一体式のアルミ缶を固定した改造マフラー(M251改)、70g
HATORIのヘッダーと銘柄不詳の車用マフラーの組合せ(謎の車用マフラー)、79g
です。

回転数が取れない

 5個のマフラーと小型サブマフラーでの9つの仕様でひととおり回したのですが、いずれの仕様で運転した場合でも、全開運転を続けたときの最高回転数の落ち込みが激しいことに困惑しました。
 回転計を見ながらニードルをいじって余裕のある、やや甘目の位置で13,000r.p.mを超えて喜んでいるとどんどん回転が下がっていき、数十秒経つと12,000r.p.mくらいになります。
 実機でも空冷エンジンでは全開で連続で回すと馬力が落ちるし*、2、3百回転下がるのは普通ですが1,000r.p.m近く下がった経験はありません。焼き付かせたわけでもありません。低速で数十秒運転してから全開にするといったんは回転が上がりますが少しずつ下がってきます。どの時点の回転数で比較すればよいのか困ります。
 これではデータを取るどころの騒ぎではありません。
*  実機での馬力の低下についてはヤマハの開発部門にいた人のウェブサイトにも書いてあります。「空冷2サイクルエンジンの場合、ベンチテストでも全開走行でも、始動直後の馬力に比べると、3分後には90%、更に10~15分後には85%程度までに落ちて安定します」ということです。この人の話は面白いのでご一読をお勧めします。開発物語 第6話 RD400開発へ


 マフラープレッシャーなし、かつチキンホッパー式で燃料供給をしました。チキンホッパーのおかげで燃料消費による液面の変化がキャンセルされる効果は確認できましたがマフラープレッシャーがないことでニードルの開きが大きくなり、ニードル操作に対するエンジンの反応が鈍くて調整に違和感がありました。


 実験で9つの仕様に差があることはわかりましたが客観的な指標は得られません。僕としては回転数を最優先に仕様を決定したかったのですが、その回転数のしっかりした数値が取れないのでは話になりません。


 日を改めて再実験をすることにしました。次でうまくいくことを期待します。

×

非ログインユーザーとして返信する