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ラジコン飛行機工作の小技 いかにしてRTVシリコン系ガスケットの硬化を防ぐか

 RTVシリコンの液体ガスケットを使っている方でシリコンが固まってしまったことがある人はいませんか?このスクリーンショットの場合はノズルの中のシリコンが固まっただけで済んでいますから蓋がきちんと閉まればチューブ全体の硬化は防げます。

 僕が買ったパーマテックスもJBウェルドの液体ガスケットも二つともすぐに蓋が割れました。馬鹿力で締めたからだろうと言われそうですが「しっかり閉めろ」という取説に従ったまでです。
 このままではシリコンが硬化して2000円近くする液体ガスケットがアルミで包まれたシリコン棒という状態になりますから対策が必要です。ホームセンターで売っている浴室用のシリコンシーラント(商標かな?バスコークとかバスボンドです)では蓋が割れるということはないのですがなぜでしょう。


ボルトを蓋の代わりにするという対策をしている人がいますが硬化は避けられないでしょうね。開き直ってまだ柔らかい部分に釘で穴を開けて掻き出している人もいます。
バイクや車でDIY整備をしている人ならいっぺんにたくさん使いますから経済的ダメージは少ないでしょうがチビチビとしか使わないラジコン愛好者としては厳しいものがあります。


 どうすりゃいいんだ、御託を並べてないで早く結論を書けと言われるかもしれませんが、理屈で納得できないと我慢ならない人(僕はそのタイプ)のために僕なりの解釈をします(文系の人間の話ですから鵜呑みにしないように)。
 RTVシリコンは空気中の湿気により硬化するそうですから湿気を遮断すれば良いわけです。接着剤で封をすればいいのでは?と考えて、アルミに密着するけれどはがす時にはきれいにはがれるものをいろいろ試しました。百均で買ったグルーガンで口金の周りに樹脂を盛り付けると簡易型のキャップのようになったのでこりゃいいやと思いましたが次に使うときには固まっていました。密閉が悪いんだろうと思ってセメダインホワイトや木工用ボンドのような水性エマルジョン系の接着剤を使いましたがこれらもだめ、最近はやりのセメダインスーパーXやコニシのウルトラ多用途SUも駄目でした。文系の頭で考えた理由は次のようなものです。
 水性エマルジョン系の接着剤では表面から内部に向けて乾燥が進みます。つまり、内側の水分は表面の乾燥した接着剤の層を通過するわけです(通過しなければ内部は乾かない)。セメダインスーパーXやコニシのウルトラ多用途SUも、水分との反応で効果が始まります(セメダインスーパーXの説明ではそうだった)。表面が硬化してから内側が硬化するのですから分子レベルの水は硬化した接着剤を通るはずです(通らなければ内側に硬化が進行しない)。これらの接着剤で効果がないのは水が分子レベルで接着剤の層を透過するからシリコンにも水分が供給されて硬化するということではないでしょうか。
 それなら分子レベルで完全に水を通さない接着剤ならいけるんじゃないか?でもセメダインCのように硬くなる奴はクラックができそう(それにセメダインCの硝酸セルロースは分子レベルの水は通しそうです)、ということで溶剤系の発泡スチロール用接着剤を使ったところ、好結果が得られました。数か月たっても固まりません。使うたびに発泡スチロール系接着剤が必要になりますがコストパフォーマンスからみて満足できます。

カッコ悪いですが効果は抜群です。


追記:投稿してから気になることがありました。「液体ガスケットの元からついている蓋は接着剤の溶剤に耐えることができるんだろうか?」という疑問です。元からついている蓋の周りに溶剤系の接着剤を塗って蓋にダメージが生じたら本末転倒です。写真のように付属のノズルは大丈夫ですが。
 なぜこんな心配をするかと言えば、耐薬品性が高いはずのポリエチレン(系)の薬瓶にアセトンを入れておいたら、容器が溶けたりひびが入ったりということはなかったのですがポリエチレンを通してアセトンが外に出ているような現象が確認されたからです(薬瓶に張ってあったラベルの糊が溶けた。)。
 溶剤系接着剤によるシールは元の蓋がダメになった時の手段として頭に入れておく小技かもしれません。

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