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小型ガソリンエンジンRCGF 10cc 奮闘記⑥ 調整編-2

どういじればいいのか、キャブレターの構造 
 RCGFの取説にはキャブレターの分解図は掲載されていませんが構造を理解しないとピント外れな調整になります。ということで構造を調べます。
 キャブレターの本体にはWT962 933という文字がレーザーで刻印されています。

 Walbroのサイトに行って、マニュアルがないか探します。英語臭い日本語で書かれたホームページ画面の「パーツ&サービス」を押すと、右側の画面になります。ここからは英語になりますが英検3級の能力を活用します。「Service Manuals」を選択すると、

型番の一覧が出てきます。WTはチェンソー用のキャブなんですね。「WT」を押すと、・・・

 PDF版のマニュアルが出てきます。これに間違いありません。

 マニュアルに掲載された説明図は実物そのものの断面図ではなく機能を理解しやすいようにした概念図のようです。
 チョークを引いた状態(Starting Circuit)、アイドル状態(Idle Circuit)、フルスロットル状態(High Speed Circcuit)での空気(水色)、クランクケース圧(黄色)と燃料(赤)の流れが分かりやすく記述されています。これを見ると、低速ニードルも高速ニードルもすべてのスロットル開度で燃料を規制することが分かります(規制の度合いは違いますが)。つまり、低速(高速)ニードルをいじったら高速(低速)ニードルも再調整しなければならないわけです。
 キャブレターをばらさなくても仕組みが理解できるので助かります。模型のエンジンもこれくらい詳しく説明書を書いてくれると助かります。


実際の調整
 RCGF 10cc REの最初の運転では初期設定のままでわずかにスロットルを開いて始動し、10分間アイドル付近で運転した後でスロットルを操作したら素直に回転が付いていきました。NGH GT9-Proで最初の始動のときに回転が続かず、キャブからガソリンのしぶきを飛ばしながらエンストした、低速でどうにか回るように低速ニードルを絞ったらスロットルを半分くらい開けると薄くなってエンストした、というのとは大きな違いで拍子抜けするほど簡単でした。
 エンジンが慣れてくるまでは急激なスロットル操作に回転が追従しなかったのでスロットルディレーを掛けました。また、スロットルを操作するときのエンストを防ぐために低速ニードルを開き気味にして、中速でボコつく、アイドリングが安定しないという状態にしていました。2ℓくらいエンジンを回した後は安定して回るようになったのでスロットルディレーを切り、低速ニードルもアイドルで濃いめの混合気で安定して回るくらいまで絞りました。結局ほぼ初期設定に戻ったので、初期設定のまま我慢して飛ばしていればよかったかもしれません。
 快調に回るようになっても中速域で混合気が濃いためかややボコつきが残ります。調整を詰めれば解消されるかもしれませんがもともとがチェンソー用のキャブです。ハーフスロットル以下で円滑に巡航しなければならないバイクやスクーターとは違ってアイドルか負荷の変動が激しい全開運転かのどちらかしかしないエンジン用なのでしょうがないのかもしれません。

 チョークを引かないとエンジンがかからないのですがチョークバルブを操作するロッドの細工が面倒くさいので、機首ハッチを開けて指を突っ込んでチョークバルブを指で直接開閉できるようにしました。「チョークを引く」と書きましたがどこも引っ張っていませんから「チョークバルブを閉じる」と書くべきかもしれません。給油も機首ハッチを開けて行います。機首ハッチもちょっとした工夫をしていますので別の記事で紹介するかもしれません。

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