年金生活フライヤーのブログ

ラジコン飛行機関連のブログ

小型ガソリンエンジンRCGF 10cc 奮闘記⑤ 調整編-1

 文字ばかりの記事は閲覧数が伸びないそうですがアフィリエイトで儲けようというわけではないので好きなように記事を書きます。


全 般
 一言で言えば、RCGF Stinger 10cc RE(長いので「RCGF 10cc」に縮める)は取り扱いが容易でした。高速ニードル、低速ニードル、スロットルストップスクリューが初期設定のまま一発で始動し、アイドルからフルスロットルまでエンストしませんでした。サブマフラーを付けたこともあり飛ばし始めてから高速ニードル、低速ニードル、スロットルストップスクリューをいじりましたが初期設定から大きくずれることなくさすがはWalbroキャブだと感心しました。
 ここで脱線。Walbroはどう読んでますか?僕は「ワルブロ」でしたが「ワルボロ」が大勢のようです。ところがWalbroキャブの仕組みを調べようとしてWalbroのサイトを見ると「ウォルブロー」と書いてありました。waterが「ウォーター」になり、walkが「ウォーク」になるのと一緒です。英語の先生が英語では「wa」は「ウォ」、「wo」は「ワ」になると教えてくれたことを思い出します。さあ皆さん、これからは「ウォルブロー」と読んで事情通になりましょう。パソコンでは「ウォ」を出すのが面倒くさいので「ワルブロ」か「ワルボロ」の方が楽ですけど。


プロペラの寸法への疑問
 取説指定のプロペラは13×6、14×6、13×8、13×7で、慣らし運転期間は14×6を使えと書いてあります。そこでわざわざ14×6のペラを買って回したところ8,000 r.p.mも回りません。慣らし運転では軽い負荷で回した方が良いのはガソリンエンジンでも同じだろうと思って取り扱い業者のスパークホビーに問い合わせたところ、アイドルを安定させるために大きい寸法を指定しているのだからグローエンジンと同じサイズを使えと教えてくれました。また、実際の飛行では12インチが限界だそうです。回答ぶりから見てスパークホビーはちゃんと商品をテストしているんだと思いました。


最高出力と常用回転域


 このエンジンの最高出力は、製造元のサイト(http://www.rcgfservice.com/)では1.9hp@15000 rpmですが、アメリカの代理店(取扱業者?)のサイト(https://www.rcgfusa.com/)では1.9hp@12000 rpmになっていました。ここだけミスプリか?とも思いましたが、speed range(常用回転数)も製造元では2000-15000rpmであるのに対してアメリカの代理店では2000-12000rpmになっていましたからミスプリではなく、アメリカの代理店が意図的に記述を変えていると判断しました。
 10ccのエンジンが12,000r.p.mで1.9hpを出せるわけはないと思いますから最高出力は1,5000 r.p.mで1.9hpが正しいと思います*。
 常用回転域(speed range)はどうでしょう。実際に回してみると取説にあるプロペラの内、最も負荷の軽い13×6でも地上で10,000 r.p.mがやっとです(僕の使い方が悪い?)。これでは上空で一割くらい回転が上がると言っても15,000 r.p.mには全然届きません。僕の想像ですが、製造元のいう「1.9hp@15000 rpm」はエンジンが壊れることを覚悟して回した場合の数字、アメリカの代理店のいう「1.9hp@12000 rpm」の「1.9hp」は盛った数字、「12000 rpm」はこの回転数までなら壊れないという数字ということじゃないでしょうか。アメリカの代理店としてはエンジンを壊されてクレームが来たら困るので低い回転数にしていると思います。想像をさらに膨らませれば、アメリカの代理店がテストしてみて15,000 r.p.mで回したら壊れた、なんてことがあるのかもしれません。


実際に使うプロペラ
 実際にはどのくらいのプロペラを使えばよいのでしょうか。スパークホビーは12インチが限界と教えてくれました。12インチ以下なら上空で最高出力を出す回転域に近づいて最高の性能を発揮できると思いますがエンジンが長持ちしなくなるのではないか心配です。それにサブマフラーを付けるので最高出力が出る回転数は低くなることが予想されます。僕としては究極の性能を発揮させようとは思わないので上空で12,000 r.p.m以上にならない13インチか12.5インチのプロペラを使うことにしました。


* Model Engine Testsというサイトを探すと、イギリスの雑誌「Radio Modeller」の1975年9月号に掲載されたOS60FSRの出力曲線が見つかりました。↓サイトへのリンクはこれです。


 それによればマフラーなしでは16,200 r.p.mで1.6HP弱、マフラー付きでは15,800 r.p.mあたりで1.27HPくらいになっています。この当時からエンジンの技術が飛躍的に向上したわけではないし、グローエンジンよりガソリンエンジンが馬力が出るとは考えにくいので1.9HP@15000rp,mというカタログデータが本当なのか疑問があります。

×

非ログインユーザーとして返信する