2月8日の災難、機体の修理と無人航空機登録
2月8日、風が弱いのでモーターグライダー「ルフト改」とガソリン機「こてるRCGF」を持って飛行場に出かけました。
ルフト改の翼が破けた
店開きするとルフト改の主翼が破れていました。
車に積み込むときに「ベリッ」という音がしたので、フィルムが何かの角にぶつかって裂けたのでしょう。テープで補修して飛ばしました。オラライトの白を探して張りなおさなければなりません。
こてるRCGF全損
こてるRCGFを飛ばしているとエンストすると同時に舵が全て効かなくなりました。
こてるRCGFにはリモートキルスイッチを載せていたので受信機の電源が切れるとキルスイッチが働いて点火システムへの電源供給が断たれてエンジンが止まります。
機体がどこに落ちるか目で追いながら「エンジンが止まって舵が全部効かなくなったということはバッテリーから受信機までの接続が切れたな」と考えました。
機体は水際ギリギリの川の中に落ちましたが膝までの水深しかなかったので回収できました。
回収した後の写真です。主翼は形は保っているのですがフィルムの内側はぐちゃぐちゃです。主翼や胴体という主要部がまんべんなく壊れていますがエンジンやメカは外見上ダメージはなさそうです。脚、水平尾翼、方向舵、エルロンは再利用可能です。
点火ユニット用と受信機用の電池、受信機、キルスイッチ、点火ユニット、エンコンサーボは水につかりましたが、機首が砂に突き刺さった形だったのでエルロンサーボ、エレベーターサーボ、ラダーサーボは水につからずに済みました。
墜落の原因ですが、最も可能性の高いのは受信機電池とスイッチのコネクタの接触不良だと思います。しっかりはめ込まなかったヒューマンエラーでしょうね。
国産品のコネクタでは「はまった」「抜けた」の感触がはっきりわかるのですが、最近愛用している中国製では「ちゃんとはまってんのかい」と不安になるような製品ばかりです。
もう一台のガソリンエンジンでもエンジンから来るセンサーと点火ユニットをつなぐコネクタの接触が悪く、コネクタを交換しました。
「テセウスの船」作戦発動
こてるRCGFは再生するつもりです。
こてるRCGFは無人航空機登録を済ませた機体で登録手数料900円を支払っています。手数料がもったいないから再生するのではなく、エンジンを遊ばせておく気にはならないからです。
無人航空機登録要領(「要領」)では修理や改造の扱いはどうなっているでしょうか。
「要領」は明らかに既製品のドローンを主として想定して立案された文書ですから自作やキットから組み立てたラジコン機に当てはめるには類推が必要です。
「要領」によれば、登録済みの機体を修理や改造したことに対して新規登録作業や申告が必要な場合があります。
修理については、「修理により同一の部品と交換する場合は改造とならないが、フライト
コントローラーや機体フレーム等の交換によって、機体の製造番号が変わる場合は別機体として改めて新規登録が必要である」とされています。自動車の車体番号のようなものを想定しているようです。
改造については、「機体の重量、最大離陸重量、寸法の変動が±10%未満に収まる改造」であれば「改造として申告不要」な「軽微な改造」という規定があります。
僕の機体は自作機(完成機はどうなるかわかりませんがキットから作った機体もそうでしょうね)ですから「要領」が想定する「製造番号」などというものはありません。ドローン登録システムで機体を登録するとき「製造番号」が必須項目なので入力作業のためだけに製造者たる僕が決めています。
もともとないものですからどこをどれだけ交換しても変わりようがないので別の機体にはならず、「新規登録が必要」ということにはなりません。
修理(再生)の結果、寸法と重量が変わっても増減が10%未満に収まれば「軽微な改造」にあたり、「申告不要」です。
結論として新規製造の部品を利用して再生しても申告などの手続きをせず登録記号を継承できると解釈しました。法規の設立主旨から考えても問題はないはずです。
ということで、「テセウスの船」作戦を発動することにして細部を手直しした同じ設計図で機体を再生することにしました。
テセウスの船はドラマにもなったようです。興味のある方はググってみてください。
無人航空機登録要領は読んでおこう
無人航空機登録を行う前に「要領」を確実に読んでおくことをお勧めします。登録手続きを円滑に済ますことができますし、屁理屈をこねて抜け道を探す理論武装して賢い運用をするためにも役に立ちます。
クラブの誰かが無人航空機登録を代行しくれるという方も、代行してくれる人に個人情報や機体の情報を伝えなければならないので「要領」は読んでおく必要があります。
そもそもマルチコプターを持っている場合は、ラジコンクラブ加盟による特典云々が通用するか疑問ですから個人で登録しなければならないのではないでしょうか。
リンクを貼っておきます。
https://www.mlit.go.jp/koku/content/001442849.pdf