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世界最小(と言われている)ガソリンエンジンNGH GT9-Pro、サブマフラー作成に着手

 土曜日は家の所用があったし風も強いということで飛行場にはいかず、NGH GT9-Proの排気系まわりの工作を始めました。
 懲りねえなあ。こんなことをしているから新しい機体ができないんだよね。


 2月3日までに取ったNGH GT9-Proの回転数のデータから、Qシリーズマフラーの口径をレデューサーで5mmに縮小した仕様では500rpm下がることが確認できました。
 これでも飛ばないことはないのですが、僕の他の機体に比べると垂直上昇での力不足を感じます。また、静かなことは静かですが破裂音(脈動音)も気になります(膨張室が一段ですからね)。


 このエンジンがまともに回らなかった頃はエンストせずに着陸すれば満足でしたが、なまじ快調に回るようになったので消音効果を維持したまま(できれば消音効果を上げつつ)回転をもっと上げたいという欲が出てきました。

サブマフラーの材料があった

 ジャンク棚を探すと、細身のサブマフラーが見つかりました。NGHを回し始めたころに作ったものです。これを付けると落下増槽か魚雷をぶら下げたような感じになるなので使わないことにしたはずですが君子豹変します。
 材料は定期的に手に入る2液性の白髪染めが入ったアルミ缶(僕用ではなく奥様用。初孫ができて60を過ぎても若く見せたいんですね。乙女心は可愛いものです)で外径は28mm。RCGF用の外径35mmの缶は「ボンベみたいだね」と言われたのですが一回りスマートです。
 

氷曲げの暴走

 主マフラーとサブマフラーをどうつなぐか考えました。フレキシブルパイプのようなものはありませんし買いたくもありません。


 百円台で手に入る銅管エルボとアルミパイプを組み合わせればどうにかなりそうです。


 調子に乗ってアルミパイプの氷曲げをしました。

 1本めを曲げたところ、はまり込んで外しにくくなるはずのアルミパイプが型からすんなり外れました。おかしいなと思って確認すると型が割れていました。MDF板を接着したところではなく、MDF板自体が裂けていました。かなりの力が掛かっているようです。

 2本目を曲げる時は型をねじで止めて裂けないようにしました。

 曲げたアルミを型から外すと中から折れた氷が出てきます。アルミに黒い線がついていますが、青のマジックを塗った跡です。マジックがこのくらいになるまで熱しました。このやり方できちんと350度まで加熱されているかはわかりませんが曲がっているからいいんでしょう。

 氷曲げも万能ではありません。内側にはしわがよります。氷が割れたところにアルミがめり込んだのでしょうか。完全につぶれないのは氷のお蔭でしょう。

 曲げたところの外側はアルミが引っ張られて表面が荒れています。アルマイトの層が細かくひび割れたということでしょうか。

 主マフラー(Slimline Qシリーズマフラー)とサブマフラーがうまい具合につながるようなところでパイプを切断しました。断面はこんな感じになっていて、少し扁平になっています。

 ノギスで測ると広がったところは8.5mmくらい、

つぶれたところは7.7mmくらいです。このくらいは許容範囲でしょうか。
 傷が付かないようにパイプをウエスでくるんでペンチで挟んで真円に近づけます。

 銅管エルボとアルミパイプを組み合わせます。アルミにホームセンターで買った外径8mmの肉薄のシリコンチューブを被せ、銅管エルボに差し込みます。
 銅管エルボはRCGF用に使ったものより下の規格で、内径は差し込み部で9.52mm(3/8インチ?)、曲がったところで7.9mm(5/16インチ?)、外径が11.2mm(7/16インチ?)です。
 外径8mmのアルミパイプにシリコンチューブを被せると銅管エルボの出入り口(内径9.52mm)にぴったりはまります(抜こうと思ってもなかなか抜けません)。曲がったところの内径は7.9mm(5/16インチ)ですから排気の流路の断面が急激に縮小することはありません。
 排気の流路の口径は、主マフラーの内径の9.5mmから7.9mm、7mmと徐々に狭くなってサブマフラーの入口で9mmに広がります。


 主マフラー、銅管エルボ、アルミパイプの組み合わせはこんな具合になります。

 新たな排気系の全体像はこんな具合です。銅管エルボのお蔭でサブマフラーが胴体からあまり飛び出さないようになっています。設計段階からこの仕様にしようと考えていたらサブマフラーを胴体に埋め込むことも可能だったでしょう。
 サブマフラーの貫通パイプは外径10mm、内径9mm、いつものとおりの多孔管です。出口には必要に応じてレデューサーを付けます。サブマフラーの容積はかなりありますから(合計で約150cc)仮に出口に5mmのレデューサーを付けても主マフラーの口径を5mmに絞った仕様よりも回転の低下は少なくなり、消音効果は上がるはずです(そうであればいいな)。消音効果が十分ならレデューサーの必要はなくなり、排気系で排気の流路が最も狭い所は7mm径になり、背圧が下がる(パワーロスが少なくなる)はずです。


 せっかくアルミパイプを曲げたのですが、こうやって全体像を見ると銅管エルボとサブマフラーの間のアルミパイプを曲げなくてもシリコンパイプでうまく曲がりが吸収されそうな気もします。
 調子に乗ったというか氷曲げが暴走しています。


 新たな排気系の材料がそろったので、後はサブマフラーの取付けステーを作ってサブマフラーを固定し、銅管エルボと主マフラー、アルミパイプとサブマフラーをシリコンパイプで接続すれば運用可能になります。取付けステーの工作が面倒くさいんですけどね。

 小さ目のサブマフラーの材料も準備します。こちらは取付けステーを変えれば大きなサブマフラーと交換できるようにします。成績が同じなら小さいほうを採用します。

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