アルミパイプの氷曲げ、新たな挑戦-2
型ができた
一晩明けて樹脂がだいたい硬化したのでシリコンチューブを外します。
シリコンチューブはきれいにはがれて丸い断面が移りました。
僕は型と書いていますがこういうものにも名前が付いているんでしょうか。「コマ」と呼んでいる人もいました。
アルミの焼きなまし
ホームセンターで売っているアルミパイプは純アルミだから柔らかいかと言えばそうでもなく、引き抜き加工してあるので硬くなっています。
そのまま曲げても曲がるかもしれませんがなますことにします。調べると純アルミは350度で焼きなましができるようですが350度をどうやって測ればよいのでしょうか。七宝焼きや銀細工用の温度管理ができる電気炉があればよいのですがそんなものはありません。
加熱具合を判断するためマジックを塗っておいてマジックの色が抜けるまであぶります。これはいろんなところで紹介されているアイデアです。
マジックの色が抜けてからどれくらいあぶれば融けるか試してみました。アルミは加熱すると赤くなる前に融けます。色が抜けて数秒するとアルミの表面が荒れてきました。この部分は指でつまめばつぶれるほどなので製品には使えません。ここからさらに加熱すれば形を保てずに崩れます。
氷曲げ
パイプに水を入れて栓をして、冷凍庫に入れます。栓はシリコンチューブの片方をバスボンドでふさいだものです。
冷凍庫にどれくらい入れておけば凍るかを測ったことはないので時間稼ぎに修理が終わった「こてるNGH」を持って飛行場に出かけました。
冷凍庫から取り出したパイプを型にセットして曲げます。氷を割りながら曲げるので結構力が要ります。型にはまっているとはいえ、パイプはわずかに潰れて容積が減るのでシリコンの栓がせり出してきます。
曲がることによりパイプが横に広がって型にしっかりはまりこむので軽くたたいて型から抜きます。
型から抜いた後、シリコンの栓を抜いて氷が解けるのを待ちます。型にはめたまま氷を解かすと型が濡れます。曲がりの頂点の部分の内側が耐えられずにへこんでいますが他の部分はやや扁平になる程度で済んでいます。
切り出して切り口を見るとわずかに扁平の円になっていましたが初挑戦よりもましになっています。
出口をきれいな楕円にします。金属の棒やプライヤなどを使うと傷だらけになりますから角を丸めた竹の棒でこじります。
初挑戦バージョンと比べると、2回目だけあってきれいになっています(気のせいかな?)。排気の出口と胴体の間隙が数mm広がりました。多少は効果があるでしょう(あればいいな)。
テールエンドの作り直しというよりも氷曲げの実験になりました。結構うまくいくもんだという感じです。