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車のお手入れ シボ加工の樹脂部分は多層コート(笑)で黒くなった。では耐久性は?

 車のお手入れシリーズです。
 スピードビード①、アーマオールプロテクタント②、スピードビード③の3層から成る「多層コート(笑)」でシボ加工の樹脂部分の劣化防止と美観の向上を目指して9月20日に施工(?)しました。
 この程度のことならやったことがある人が沢山いると思います。うまくいったら誰かが公表するんでしょうがネットで検索してもうまくいった事例が出て来ません。皆さん思うような結果が出なかったのかもしれません。


 塗った直後はツヤツヤで真っ黒、ディーラーに展示されている新車同様・・・と言うのは言い過ぎですがそれでも8年目の車とは思えません。
 とはいっても黒いツヤが一時的なものならCRC 5-56やシリコンスプレーを吹くのと同じですから問題は耐久性です。

一雨降ったらツヤが・・・

 多層コート処理をしたその日の夜に雨が降りました。一雨降ったらどうなったかといえば・・・、

 こんな状態です。水滴をザッと払い落とした後なのですが左右両方とも雨水の通り道になっている部分が白っぽい筋になっています。
 サイドミラーの下とかドアノブの下とかに付く筋と似ています。上から流れた汚れが付いたのか、流れた水でバンパーに塗ったシリコンやワックスが流れ落ちて劣化した樹脂がむき出しになったのか・・・。
 筋が付いたほかに、左右両側とも一皮むけたようになって塗った直後のツヤツヤ感が消えています。特にワックスを塗っていない左側はまだらになっています。まあ、すっぴんの樹脂の状態にまで戻ったとは言えないのが救いです(未練がましいですね)。

 あきらめきれずに水拭きすると白い筋が消えたほか、ムラになったアーマオールプロテクタントがならされたのか、左側もまだら模様が見えにくくなりました。コートが全くはがれたということではなさそうです。
 左と右に違いがあれば「多層コート」の効果があったと言えるのですが、水拭きすると左右の違いが判らなくなりました。


 むき出しの樹脂の状態よりはマシなので、このまま放置してこの状態が維持できれば「多層コート」に効果があったことになります。

1か月後・・・

 1か月後の状態です。この間、強めの雨に3回当たりました。

 コートした層が一皮むけたような感じになって全体にツヤが引けたのですが、表面の状態が一様になってムラもなくなりました。
 白っちゃけた感はまだ出ていません。フローマーク(射出成型のプラスチックに表れる縞模様)が浮かび上がってくるのは素材そのものの欠陥というか射出成型のプラスチックであれば仕方のないことです。これを目立たなくするには塗装するレベルで皮膜を作らなければならないような感じです。


 2層で施工した左半分と3層で施工した右半分の状態はほぼ同じです。素人考えですがアーマオールプロテクタントとスピードビードが混ざり合って多層ではなくて一様な皮膜ができているのかもしれません。
 一雨降って落ち着いた状態になってその状態が長く維持されていると評価できます(負け惜しみが強いというか自己正当化というか・・・)。
 洗車のたびに(2,3か月に一度)「多層コート」仕上げをすれば行けるんじゃないかなという感じです。

 何も塗らなかったカウルトップパネルはシボの奥の方が白くなっていますから塗っただけの効果はあったと判断することにします。

脱線①:カー用品の成分表示

 消費者庁によれば包装容器に入れられた加工食品には成分表示が義務付けられています。

 こんな感じですね。たんぱく質が動物性なのか植物性なのかまでは分かりませんが少なくともたんぱく質がどのくらいの割合で入っているかが分かります。


 家庭用品も「家庭用品品質表示法」で何が入っているかが表示されます。

「家庭用品品質表示法」について | おそうじ(お掃除)大辞典 | お掃除用品のダスキン
 これらに比べてカー用品はいい加減なものです。健康に被害が生じるとかではないので適当なんでしょうか。

 今回使ったケミカルの説明書きで、左はアーマオールプロテクタント、右はクレのスピードビードです。さすが大手だけあって成分表示が記載されています。
アーマオールプロテクタントの成分はシリコーン、乳化剤、界面活性剤
スピードビードは疎水性ポリマー、カルナバワックス、界面活性剤です。
 成分を表示しているのは良いのですが何がどれくらい含まれているのかはほぼわかりません。


 アーマオールプロテクタントの成分表に「シリコーン」と書いてあるのはまだ良心的です。単体物質であるケイ素(シリコン、silicon)もケイ素化合物であるケイ素樹脂(シリコーン、silicone)も区別なく「シリコン」と書いてある商品が結構あります。
 こういう表現が許されるのであれば石油系溶剤などの有機化合物も炭素が含まれているから「カーボン」と呼んで良いことになります。


 スピードビードの成分表に書いてある「疎水性ポリマー」とは何でしょうか。
 洗車業界では水の弾き方を「疎水」と「撥水」に分けていて、「滑水」なんて言葉もあります。「疎水」だと水の弾き方が「撥水」より弱いのかもしれませんが学術的にそういう区別があるのでしょうか。
 成分表の「ポリマー(重合体)」という表現も疑問です。ケイ素系のポリマー(=シリコーン)なのか有機系(炭素系)のポリマーであるのかすら分かりません。企業秘密ではあるんでしょうがどういう系統の成分かくらいは分かるようにしてもらいたいものです。
 あと、スピードビードの成分には乳化剤が記載されていませんが水にポリマーを分散させるには乳化剤が必要です。界面活性剤イコール乳化剤ということでまとめて記載しているのかもしれません。


 カー用品の成分表示は消費者の購買意欲をそそるために「ポリマー」とかのそれらしい言葉を使っているだけじゃないのかという疑問がぬぐえません。


 このように成分表は当てにならないのでお金を出して自分で試すか商品レビューなどを参考にするほかありません。

脱線②:商品レビューとは?

 コーティング用ケミカルを探すにあたっては、販売元の資料や販売元から商品の提供や報酬を受けてチョウチン記事を書いているブロガーやユーチューバーの情報だけでは信用できないので商品のレビューも見ました。使用感や使用するときの注意などまで書いていて参考になるレビューも多いのですが中にはひどいものがあります。


 アマゾンとかモノタロウとかのEC(イーコマース)のサイトでは「発送が迅速だった」「包装が丁寧だった」とかの、商品レビューとは言えないものをよく目にします。ECサイトではどんなレビューでも投稿さえすればポイントが付くとかの特典があるのでしょうか。


 車系の某SNSサイトでも「これじゃレビューじゃないでしょ」というようなレビューがあります。


〇・・・施工はまだなのでそれまで評価は普通で!


〇・・・まだ、使用していませんが間違いないと思うので★を5つで!


 「これから使ってみます」ならまだいいんですが使ってないのになぜ星が5つになるのか・・・。何でもいいからレビューするという文化があるんでしょうか。

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